劣等感が強い人に見られる3つの特徴と劣等感をポジティブな力に変えていく方法

自分に明確に自信がある人や他人がどうでもいいと思っている人たちは、あまり劣等感を感じることはないでしょう。

一方で、大半の人たちは、誰かと比較をして自分が劣っていると思うことや自分にはできないと無意識に思い込んで行動が起こせないという経験をしているのではないでしょうか。

ただ、劣等感を抱えたまま生活をするのは辛いものですよね。。。

しかし、私のこれまでの経験から劣等感というのは正しい使い方ができると力にも変えていくことができるものだと認識をしています。

そこで今回は、どんな劣等感だとネガティブなままになるのか、そして、劣等感をポジティブに変えていく方法について考えました。それでは、まずは劣等感とは何なのかから見ていきましょう。

劣等感とは

劣等感とは『自分が人より劣っている』と感じる感情のことを言います。

劣等感を抱えている時は、自分に自信が持てず、早くこの嫌な状態が終わらないかなと思いながら陰鬱な日々が続いていきます。

では、そもそも劣等感はどういった時に感じるのでしょうか。

それは、身近な人や世の中の一般的な基準と比較をし、自分を構成する個性の一部分に対して自信を持てていない時です。

「どうしてみんなが普通にできることが自分にはできないんだろう・・・」

といったように、周りと比較して「自分が今置かれている状況ではこうあるべきだ」というのが強い人ほど現状とのギャップに苦しむこととなります。

日に日に直面する現状とあるべき像とのギャップはジリジリと心を蝕みますし、終わりが見えない中歩き続けるのは消耗が激しいものですよね。

このように劣等感を抱えたまま生活を送るのは健全な状況とは言えないので、少しづつでも改善をしていくことが重要となります。

ただ、自分が劣等感を感じるのはどういう時かと聞かれるとすぐには出てこないものですよね。

そこで、もう少しイメージが膨らむように、以下で劣等感を持っている人に見られる特徴について話をしていきます。それでは見ていきましょう。

劣等感を持っている人に見られる特徴

できなかったことばかりが目につく

劣等感を持っている人は、できたことよりもできなかったことばかりが気になります。

そもそも得意なこともあれば不得意なこともあるのが人間です。

そして、通常であれば得意なことも不得意なことも両方見ることができるのですが、劣等感を抱きやすい人は得意なことやできることよりも不得意なことばかりが目につきます。

これは、自身の中でのあるべき姿と比較をして、現状至れていない自分に対して価値を見出しにくいためです。

自身の中でのあるべき姿と比較をすること自体はいいことです。

ただ、そうやって比較することが原因で気分が落ち込み、行動を阻害してしまうのはよくありません。

できなかったことや不得意なことが、あなた自身のなりたい自分像に近づく上で必要だと思うのであれば向き合うことをおすすめします。

ただ、できなかったこと全部に対してできるようにならなければいけないと思う必要はありません。時には、ほどほどでもいいと割り切ることも大切ですよ。

達成したら周囲からすごいと思われることを語る

劣等感を持っている人の中には、達成したら周囲からすごいと思われることを語る人もいます。

これは、自身の個性の一部に対して劣等感を抱えていると自分に自信が持てず、そんな現状を打破しようという思考が芽生える人もいるためです。

そして、そういった思考になると周囲からみてすごいと思われることを目標に掲げ、その目標を聞いた相手からすごいと思われることに重きを置いてしまうのです。

ただ、動機が自分の内側から出てきたものではなく、周囲から凄いと思われたいがためなのであれば行動を継続させるのは難しくなります。

そのため、口では理想を語ってはいるが、実際の行動が伴わない人という判断を周囲が下すこととなり、「この人はいわゆる意識高い系なんだな」と残念ながら思われてしまいます。

なので、もし劣等感を感じている状況を打破したいのであれば、自分の内面と向き合い、自身の想いが乗っていることをするようにしましょう。

成長意欲が高いが、満足のいく成果をあげれていない

「頑張ってはいるけど思うような成果がでず、こんなはずでは。。。」と思う時ってありませんか?

ただ、そもそも成長意欲がない人はこんなはずではなかったとすら思わないものです。

こんなはずではと思うということは成長したい、今よりもいい人生を歩みたいと思っているからです。

先ほど劣等感を持っている人にみられる特徴の2つ目で述べた「行動は伴わないが達成したら凄いと思われることを語る」と近しい部分もありますが、実際に行動をしていても自身の目指すところが高い場合には葛藤があるものです。

成長意欲が高いこと自体はすばらしいことなので、挑戦をしているなら

「うまくいかないことは当たり前!すぐに結果は出ないものだ!」

と考えるようにし、とにかく行動し続けるようにして下さい。

継続して行動をしていると、その分野に対する知見も広がり実力がつくのももちろんですが、自然と周りは脱落していくものなので、成果は後からついてきますよ。

劣等感をポジティブな力に変えていく方法

先ほども述べましたが、まず前提として劣等感がないという人は、現状を維持できていればいいと思っています。

一方、劣等感を持っている人は、現状に満足できず少しでも現状を好転させたいと思っています。

このように劣等感を持っている人、そして劣等感が強い人ほど成長するためのエネルギーは強く、将来的に成功する素養を持っていると言えます。

ただ、コンプレックスにまで育っている劣等感をポジティブな力に変えていくことは難しいものですよね。

そこで以下にて、劣等感をポジティブな力に変えていく方法を3つのステップで説明していきます。それでは一つずつ見ていきましょう。

劣等感を何に感じるのかを明確にする

劣等感をポジティブな力に変えていく1つ目のステップは、”劣等感を何に感じるのかを明確にする”です。

そもそも劣等感を何に対して感じているのかが分からなければ対策しようがありません。

とはいえ劣等感を感じることについて漠然と思い出すだけでは「何に対して自分が劣等感を感じるのか?」と深めていくことは難しいため、あなたが劣等感を感じた瞬間をシーンで思い返すようにしてみて下さい。

その時にどこにいたのか、誰といたのか、あなたがしたことに対して周囲からどう思われたのか、そしてその時にあなたはどういう感情になったのか。

このように、何に対して劣等感を感じたかをより鮮明にイメージするのが第一のステップです。

それでは、次に第二のステップにいきましょう。

劣等感を感じる対象が自分にとって重要かを確認する

劣等感をポジティブな力に変えていく2つ目のステップは、”劣等感を感じる対象が自分にとって重要かを確認する”です。

ステップ1によって劣等感を何に感じるのかが明確になってきたことかと思います。

人によって数は違えどいくつか自分が劣等感を感じる対象が出てきたのではないでしょうか。

そこで次にしていただきたいのが、劣等感を感じる対象が自分にとって大切なことにつながるかという観点での絞り込みです。

時間は限られているので、あなたが劣等感を感じる全対象に対して克服をしようとすることは得策とはいえません。

中には、支障をきたさないレベルまで引き上げることができればいいものも多くあります。

ただ、何が自分にとって克服した方がいいかどうかについては選ぶ基準が難しいものですよね。

ここで、私が普段行なっている取り組むべきものについての選定基準を紹介します。

それは「今後あなたがなりたい自分像に近く上で、その劣等感を克服する必要があるか」ということです。

なので、仮に3つほど劣等感を抱く対象があった際には、なりたい自分像を実現する上で超えなければいけないものであるならばそれはあなたがより良い人生を歩みたいと思うのであれば取り組むべき課題であるといえます。

ただ先ほども言いましたが、どんな人にも費やせる時間や精神的なキャパシティには限界があるので、すべてのことを克服しようとは思わず、注力して取り組むべき課題を明確にし、その課題に対して集中的に取り組むようにすることが大切となります。

ここまでで、あなたにとって取り組むべき劣等感について話をしてきましたがいかがでしたでしょうか。

このように、自分が注力すべき課題をふるいにかけることができたのであれば後少しです!

それでは、最後のステップを見ていきましょう。

劣等感を感じる他人の長所をお手本にする

先ほどのステップ2を経ることで、あなたが将来のなりたい自分像と照らし合わせて出てきた取り組むべき課題が見えてきたことと思います。

そこで、最後のステップでは劣等感を克服するヒントになる方法を紹介します。

その方法というのは、劣等感を感じる他人の長所をお手本にすることです。

劣等感というのは、他者と比較をすることで自分が劣って見える状態と言いましたが、他者を比較する対象としてではなく分析対象として見てみると学べることは多くあります。

他者と自分を比較して落ち込むのではなく、ぜひ「なぜこの人はうまくできているのか」と考えてみるようにみてください。

もちろん生まれつき得意だからという人もいますが、中には元々はあまり得意ではなかったけど試行錯誤をしながら取り組んでいったことで今の自分になったという人もいます。

なので、現在強みにまで押し上げられている他者に話を聞いたり、何が要因なのかを自分なりに考えてみることで自分に活かせそうなところはないか探っていくようにしましょう。

その際は、スキルやテクニック的な部分だけではなく、その人が大切にしているスタンス面が大きく影響してくることもあるので、ぜひスタンス面まで踏み込んでお手本になる人を見つけ、自分なりに参考にできそうなことがあれば実践してみるようにしましょう。

何もないところから劣等感を克服していくことは難しいものですが、身近にお手本となる人がいるとあなたが抱える劣等感を克服をしていく際に色々と参考になりますよ。

おわりに

今回は、劣等感を持っている人の特徴やあなたが持っている劣等感をポジティブな力に変えていく方法について書きましたがいかがでしたでしょうか。

何度もいいますが、劣等感を持つこと自体は悪いことではありません。そのまま放置することでコンプレックスとなってしまうことがよくないのです。

劣等感を感じる状況になった際には、「この劣等感を感じることを克服することは、なりたい自分像に近づくことにつながりそうか」と自分に問いかけてみて下さい。

問いかけた結果、劣等感を克服することがなりたい自分像に近づく上で必要なのであれば、劣等感を感じる他人の長所をお手本にし、それらの中であなたに合ったやり方を見つけてぜひ実践してみて下さい。

劣等感を味方につけられると、あなたの人生の幅は間違いなく変わっていきます。

もし、今時点でなりたい自分像がぼんやりとでもあるのであれば、劣等感を克服することで理想としている自分に近づいていくことをおすすめします。やらない後悔はもったいないですよ!