「VUCA」とは?VUCA時代で成功する人材の7つの特徴

最近耳にする回数の増えたVUCA(ブーカ)。こちらの言葉は、人材業界で近年大きな注目を集めているホットワードのようです。

はじめてVUCAを聞いた時は、口頭で簡単に説明がありましたが、あまりよく分からないまま放置してしまっていました。笑

ただ、ここ数ヶ月で複数回聞くうちにそろそろ分からないとも言ってられないなと思い、調べてみると想像以上に今の世の中を表していました。

そこで今回は、VUCAとはなにか?また、VUCA時代に突入した背景やそんなVUCA時代で成功する人材の特徴について書きました。



VUCAとは

VUCA(ブーカ)とはVolatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭文字をとって作られた単語で、それぞれの意味は以下の通りです。

・Volatility :不安定で変化が激しい
・Uncertainty :不確実性が高く先行きが見えない
・Complexity :様々な要素が複雑に絡み合っている
・Ambiguity :ものごとの因果関係があいまい

誰もが知っている大企業の大幅リストラやメイン事業の売却などからも分かるように企業の寿命はどんどん短くなり、終身雇用の時代とはいえなくなりました。

これは、他にも様々な要因がありますが、過去の成功の延長で仕事をしていると、多くの競合にビジネスモデルを真似されます。

すると、熾烈な価格競争が起こります。こうなると、小さなパイを奪い合うことになり、市場における稼げる期間はどんどん短くなります。

こういった背景からイノベーティブな技術によって現在ある市場のゲームプレイヤーになるか、全く新しい市場を作っていくことが求められるのです。

そして、新しい市場を作ったら競合が参入してきても価格競争にならないように、常時走りながら学び続けていかなくては生き残るのは難しいでしょう。

このように、先行きが見えずこれまでのような成功の型もない時代がVUCAの時代です。

VUCA時代のビジネスや社会環境の変化

さきほど、VUCAの時代は変化(Volatility)が激しく、不確実性(Uncertainty)が高く先行きが見えない、かつ複雑(Complexity)であいまい(Ambiguity)な世の中といいました。

このようなVUCA時代では、従来のように準備に長い時間をかけていては、市場の構造やユーザーの興味は移り変わってしまいます。

なので、「ユーザーが潜在的に求めているものをユーザーの声やデータに潜むニーズから分析して、プロトタイプを作り、初めは大きく展開せずに小規模なテストマーケティングを行いながら改善を繰り返す。」といった開発のプロセスが重要となります。

ここで、市場構造の変化についてスマートフォンを例に紹介します。

スマートフォンといえば、スティーブ・ジョブス氏が2007年1月に自社の展示会で大衆に対してPhoneを発表し、アップル社がスマホ市場のシェアを大きく獲得していきました。

しかし、そんなiPhoneもしばらくするとサムスンや近年では、HUAWEIに大きくシェアをとられ始めています。

ただ、そのサムスンやHUAWEIも格安スマホに置き換えられ始めていることからも分かるように、この10年ほどで市場のプレーヤーの出入りが非常に激しく数年後がどうなるかを見通すことは非常に困難です。

また、日本に目を移すと課題先進国と言われるほど、少子高齢化や年金問題など課題が山積みです。

このような、かつて我々が経験をしたことがない状況にこれから他国に先駆けて、日本は挑んでいかなくてはなりません。

つまり、未知のものごとに真っ向から向き合って、挑んでいかなくてはならないのです。

そして、次々に生み出される我々の生活を便利にしたり感動をもたらすイノベーティブなサービスやプロダクトもVUCA時代を加速させる要因となっています。

ここで、時系列で労働に対する時代の変遷をみていきましょう。



労働に対する時代の3つの変遷

大きく肉体労働、頭脳労働、構創的労働の3つの変遷があります。ちなみに、3つ目の構創的労働は今後の働き方について書いています。

では、以下でひとつずつお話していきます。

①肉体労働
まず、一つ目の肉体労働についてお話します。

戦後の日本は、アメリカをモデルとして、ものを作れば作っただけ売れるといった状態で、急激な労働者人口の増加もあり非常に高い経済成長を見せました。

1つの成功の型が出来ていたこの時代は、上から言われたことをしっかり行う従順さと長時間労働をいとわない勤勉さが働く人に求められました。

②頭脳労働
次に、頭脳労働についてお話します。

この時代は、頭脳労働層と労働者層が明確に分かれるようになりました。

そうなると、中学高校で一生懸命勉強をして、いい大学に行って、いい就職先に入ってホワイトカラーと呼ばれるスーツを着てきれいなオフィスで頭を使う人になることが成功とされてきました。

コンサルティングファームや投資銀行などに人気が集まったことやMBA(経営学修士)をとってのキャリアアップに大きく舵がきられ、適用範囲の決まった専門性と従順さが働く人に求められました。

③構創的労働
最後に、構創的労働についてお話します。

さきほどから何回か触れていますが、VUCA時代では過去の成功体験から未来を作ることは難しくなっています。それどころか、MBAでの知識が変なバイアスとなって誤った判断となってしまうこともあります。

なので、過去の事例の学習も大切ですが、それ以上に何もない状態から新しい価値や枠組みを生み出していける人が求められています。また、自分が仕事を通じてどんな人生を歩みたいかといった情熱がなければ、成功するのが困難になってきているのも特徴的です。

このように、先が見えず変化の激しい時代で、今後どうやって生きていけばいいのだろうかと多くの方が日々漠然とした不安を抱えているのではないでしょうか。

ただ、一方でこの時代だから成功できる人やすごく生き生きしている方もいます。

では、VUCA時代で成功する人材はどんな特徴があるのでしょう?



VUCA時代で成功する人材の7つの特徴

私が考えるVUCA時代に活躍できる人は、以下の7つの特徴を日頃から発揮している人です。

未知のものに対して怖いではなく興味を持てる人

未知のものに対しての反応は、「怖いからとりあえず避けよう」とするのと、「興味を持ってやってみよう」といった2つに分かれます。

この2パターンで、VUCA時代で成功していけるのは言うまでもなく後者の知らないことに対して興味を持てる人です。

また、このように未知のものに対して興味を持てる人は、アンテナを常に張っているので周囲が知る前に最新の情報を取得でき、世間で流行りだす頃には使いこなしているので市場価値も必然的に高くなっていきます。

アウトプットを意識しながら学習し続けられる人

変化(Volatility)が激しく、不確実性(Uncertainty)が高く先行きが見えない、かつ複雑(Complexity)であいまい(Ambiguity)なVUCA時代では、常に学び続ける必要があります。

この自発的に学び続けられる人をGoogleでは、ラーニングアニマルなどと言われており、いくつかある採用基準の中で成果を出せる人の重要な基準とされています。

また、ここで重要なのは単にインプットだけをしているのでは効果が薄いということで、アウトプットを意識してのインプットをしましょう。

つまり、やりたいことを決めて実際に手を動かしている中で分からないことや興味が湧いたことがあれば、その都度調べてどんどんアウトプットをして自分のものにしていこうということです。

仕事が楽しくて勤務時間外でも常に頭で考えている人

VUCA時代で成功できる人は、好きなことを仕事にせずに成功できるほど世の中は甘くないと知っています。

なので、好きなことや興味が湧くことは何かという自分の内側からこみ上げてくるモチベーションを見つけることに多くの時間を費やして、見つかったら趣味に近い状態なので1日中好きで考えています。

逆にいうと、大好きなことを仕事にしている人とそれ以外の人は戦っていかなくてはいけないということで、結果は明らかですよね。ですので、キャリアの早い段階で自分の戦いやすい土俵を見つけましょう。

明確なビジョンがあり行動に移せる人

新卒の段階で、将来自分がどうありたいかが明確になっている人は就活生全体の1%未満と言われています。

また、就職してからは日々の業務に忙殺されてくたくたになってからどうありたいかを考えることは現実的ではありません。

ただ、キャリアの早い段階で自分がどうありたいかが明確になっている人もいます。

明確になると、今やっている業務の延長線上に将来のありたい像を見るため1つ1つの仕事に自分なりの意味づけをすることができ、主体的にものごとに取り組めます。

そして、しっかりと仕事をする上での基準が自分の中にあるので取捨選択をしていくことができます。

人生は有限なので、キャリアの早い段階でどういった状態が幸せなのかじっくりと考えて、少しずつ人生の主導権を握っていきましょう。

新しい枠組みを構創できる人

冒頭にもお話しましたが、これまでの成功体験や過去の事例の延長線上での競争はレッドオーシャンでそのような市場で戦い続けると利益率が低く疲弊してしまいます。

なので、今後求められるのは新しい枠組みを構創してブルーオーシャンを作っていける人が重宝されます。

ただ、新規事業や既存の事業の拡大ははじめは想像以上に難しいものがあります。なので、個人でスモールスタートでゼロからビジネスを考えてキャッシュポイントまで含めた事業モデルを作ってとにかく始めてみましょう。

その中で、失敗を経験したり目の前の壁を乗り越えるためにはどうしたらいいかと考え続けることで構創する力は着実についていきます。

ここでもアウトプットを意識してビジネスモデルのインプットなどをしていき、どんなに少なくてもいいので、「自分で自分に給料を払える状態」をキャリアの早い段階で経験することで多くのことを学べます。すると、同期と比べてかなり視座が高くなるので上司や周囲からの見る目は変わるでしょう。

主体性が強くやり抜く力が強い人

こちらは、プロ意識やコミットメントに近いのですが、中途半端にやっていて競合に勝っていけるほど甘いものではありません。

主体的に動いて任せられた仕事でも自分からチャンスを掴みにいった仕事でも、最後までやりきるという強い意思を持って行動に移しましょう。

ただ、ここで重要なこととして先ほども述べましたが、好きなことを仕事にすると勤務時間外でも自主的に勉強やアウトプットをするということです。そのような人達と同じ土俵で戦った時に、もしあなたが現在の仕事に対して普通もしくは嫌いだと思っているのなら一度自分を見つめ直す必要があります。

自分が優位に進められる土俵をキャリアの早い段階で見つけて自発的にスキルや経験を積んで、どんなに小さくてもいいので初めから終わりまでやりきることで実績を積んでいくことが重要です。

すると、社会人としての足腰が鍛えられてVUCA時代に怯えるどころか、利用していけるほどにたくましくなっていくことでしょう。

他者の感情を動かすのがうまく周囲を巻き込んで成果をだせる人

行動のモチベーションの源泉が明確な人は、自分がしたいことについて話をしているときに目が輝いて情熱的に見えます。

そして、そんな情熱的に語る人を見ることで、この人と一緒に仕事をしたいと思う人達は雪だるま式に膨らんでいきます。

ただ、一方的にやりたいことを伝えるだけではなく、話している相手がどんなことに興味をもっているのかを考えながら、その人の感情に刺さるような話し方をしましょう。

また、誰も彼も巻き込めばいいというわけではありません。プロ意識が高く自分の達成したいビジョンと相手のビジョンが重なる部分がある人を巻き込んでいきましょう。

まとめ

本記事では、VUCAの意味や時代背景をベースにVUCA時代で成功する人の特徴について書きました。

これから働く期間は、どんどん伸びていくと言われている中で、時代の変化に常に怯えながら過ごす人と、時代の波をうまく利用して自分らしく生きていける人の大きな二極化が進んでいくと考えられます。

そんな先行きの見えないVUCAな時代で自分らしく納得のいく人生を送ることは、早くから取り組めば取り組むほど可能性は上がりますので、まずはどんな時に充実感を感じるのかから初めて、自分は何がしたいのかを明確にすることに取り組んでみてはいかがでしょうか。

そして、自分の人生の手綱をしっかりと持って悔いを残さない人生にしていきましょう。