情熱はどこから生まれる?情熱を持つことで変わるこれからの時代の生き方!


成功している人たちが共通して伝えるメッセージに

”FOLLOW YOUR PASSION=情熱に従え”

というものがあります。

なにかの壁に直面したとき、先が見えない苦しさゆえに「もうやめようかな…」と思う瞬間が誰にでもあるでしょう。

しかし、ここで一歩踏み止まり、前に進むエネルギーの原動力となるのが、「情熱」であるとわたしは考えます。

だからこそスティーブ・ジョブズやイーロン・マスク、マーク・ザッカーバーグなどの多くの成功者は、情熱に従うことを我々に強く勧めているのでしょう。

また、よく言われる言葉として「立派なキャリアを望むなら自分の情熱を追い求めなさい。夢を追い求めなさい。人生をかけて夢中になれるものを追い求めなさい」というものがあります。

ただ、何度言われても、すぐに言葉通り行動に移すことは容易ではありません。

そもそも情熱ってなに?人生をかけて夢中になれるものなんて見つかるものなの?夢を追い求めすぎて失敗したくない…

そんな風に考え、情熱を探す機会を失い続けている人が世の中にはたくさんいることでしょう。

そこで今回の記事では、「そもそも情熱がある人とはどういう人のことを指すのか」「情熱はどこから生まれるのか」「情熱を継続させる上で重要なこと」について書きました。

それではまずは、情熱がある人とはどういう人なのかを見ていきましょう。



 

情熱のある人とは?

あなたは、情熱的な人と聞いてどんな人を思い浮かべますか?

いわゆる“熱血漢”を連想されるかもしれませんが、表には出さずともアツい想いを胸に秘めている、なんて人もいますよね。

スポーツでも趣味でも、暇さえあれば時間を割き、精力的に打ち込んでいるような人からも、強い情熱を感じるのではないでしょうか。

また、対象が仕事であっても同じことが言えます。

例えば、大学の研究員や企業の経営者たちは「どうしたら頭の中にあることを実現できるか?」「コアなファンが増えるサービスを作るにはなにをしたらいいか?」と四六時中考え、行動し続けています。

スポーツほどわかりやすくはないものの、彼らの心には間違いなく情熱の火が灯っているはずです。

情熱的な人とは、簡単に言うと「並々ならぬエネルギーを一点集中させているような人」といったイメージでしょう。

そして、私がこれまでに会ってきた方々の中で、情熱的で魅力溢れる人たちにはある共通点があります。

それは、「高い純度をもってなにかに没頭し、行動していること」です。

純度の高い没頭とは、「自身の判断基準で見つけた“本気で価値があると思えること”にとことん向き合い、極めようとしている状態」であるとわたしは定義します

ここで重要なことは、「自身の判断基準で見つけた」という点です。

ほかの誰かが決めた“価値”には意味がありません。

自分の頭で考え、見つけだした価値だからこそ、高い純度を伴うのです。

きっと、周囲の決めた価値に振り回されて疲れている人たちからすると、彼らの存在は生き生きと輝いて見えることでしょう。

対照的に、同じ没頭でも「世間体や承認欲求を満たす為に他人の人生を生きること」を目的としていると、純度が低くなります。

ただ、純度100%で突っ走れるほどに没頭できることがある人はほとんどいません。それほど夢中になれることを見つけられるのは本当に幸せなことです。

しかし、他人の人生を生きる割合、つまり世間体や他人の目ばかりを気にする時間を減らしていくだけでも、自分の人生に対する純度を高めていくことはできます。

そして、内に秘めているか表に出ているかは別として、心の底から湧き上がる「オレがやりたいのはこれだ!!」という自信を伴った情熱こそが、その人を輝かせ、周囲の人を惹きつけるのです。

仕事でも趣味でも、何かひとつ没頭できるものを見つけることで、少しずつでも納得のいく人生を歩んでいけるようになるでしょう。

没頭して仕事に取り組むということについて、KDDIや京セラの創業者で事業家の稲盛和夫氏は、ベストセラーとなった著書「生き方」の中で以下のように述べています。

願望を成就につなげるためには、並みに思ったのではダメです。「すさまじく思う」ことが大切。

漠然と「そうできればいいな」と思う生半可なレベルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く。

頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる。それほどまでひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが物事を成就させる原動力となるのです。

生き方 稲盛和夫

寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く。そして、切れば血の代わりに「思い」が流れるという表現に強烈なインパクトを受けるとともに、目の前で熱く語りかけられているような気持ちになりました。

あなたが人生を充実させたいと考えているのなら、本当に求めるべきは、情熱です。その他大勢の興味があることでは足りません。

あなたが興味を抱くものが10あったとしたら、他の9つよりも心をつかまれるものがきっと1つは見つかるはずです。その1つがあなたにとっての情熱を注げるものになるかもしれません。

まずは探すことから始めてみましょう。あれも違う、これも違う…と試行錯誤する過程こそ、自分自身をより深く知る大切な機会となります。

「なぜこれが好きなのか?」「何をしている時に満たされるのか?」と自問自答を繰り返し、情熱の種を見つけていきましょう。

継続して探し続けていけば、情熱の種は見つかります。

そして、その情熱の種から芽生えたことをしていると日常で感じる充実度は大きく変わってきます。

ここまで、情熱のある人とはどんな人か。情熱の種を見つけることが納得度の高い人生を送る上でいかに大切かについて話をしてきましたがいかがでしたでしょうか。

それでは次に、情熱を育てていく上で大切なことについて説明していきます。

 



 

情熱を育てる上で大切なこと

先ほど、情熱のある人とは「高い純度で没頭し行動している人」といいました。

情熱は、単純にものすごく好きという感情からも生まれますが、普通はその気持ちだけでは成果はついてきません。

成果を出すには、

①実現したい目標が自分の中で腑に落ちていること

②努力に見合うだけの報酬があること

の2つが重要であるとわたしは考えます。

実現したい目標が自分の中で腑に落ちていること、については前の章で述べた通りです。

努力に見合うだけの報酬については、金銭的なものの場合もあれば、プライスレスなものである場合もあるでしょう。

ただ、この2つの条件が揃っていたとしても、初期の段階では情熱の芽はまだ弱いままです。

まずは行動をしないことには、何も始まりません。

行動→逆境→克服→成果(成功体験)→行動

の繰り返しを経て、情熱はさらに強いものになっていきます。

逆境は、本当にこれはやりたい事なのか?と改めて考える機会になりますし、逆境を乗り越えることができれば自信がつき、前向きな気持ちでつぎのステップに挑むことができます。

しかし、あなたが何かに挑む時には「そんなの無理だよ」という言葉に踏み潰されてしまうことがあるかと思います。

ただ、口だけではなくちゃんと行動をしていると周囲の目は変わりますし、成果を出すことに目を向けて行動することで「そんなの無理だよ」が「この人ならできそう」と変わっていきます。

なので、情熱の芽が見つかったのであればとにかく行動をし、いち早く成功体験を積むことによって、逆境を克服する“癖“を付けましょう。

また、実際に行動していく中で「これは本当に夢中になれることなのか?」と自問自答を繰り返すことになります。

その度に情熱の納得度は上がり、成功体験を積むことによって自分がやっていることが情熱を注げることであると思える。

このサイクルによってこそ、情熱は育っていくものです。

もしいつまで経っても行動を起こす気にならないのであれば、

それは心底やりたいと思うことではなく、単に興味があるだけなのかもしれません。

真に没頭できるものであれば、どれだけエネルギーを使っても、「まだ止められない!まだまだやりたい!」と思えるはずだからです。

行動をする過程で得られる成果や、確信に後押しされ、情熱は加速していきます。そして、より強い情熱は、より強い行動力をもたらすのです。

ではなぜ、情熱があることに対しては、更なる行動をする気が起きるのでしょうか。

その答えに密接に関わるのが、神経伝達物質であるドーパミンです。

以下で、ドーパミンと情熱の関係について話をしていきます。

情熱とドーパミンの関係

前の章では、情熱が加速する構造を簡単にご説明しました。次に、加速した情熱がさらなる行動力をもたらす理由についてご紹介します。

情熱と行動の関係を説明する上で、ドーパミンという神経伝達物質がキーポイントとなります。皆さんもどこかで耳にしたことがある名前でしょう。

そもそもドーパミンとは、幸福感や快楽に大きな影響を与える神経伝達物質です。やる気、集中力、生産性を上げる鍵となり、幸福感や快楽にも大きな影響を与えます。

ドーパミンがたくさん出ているときは、いわゆる「やる気がある」状態です。

やりたくない事があるとき、ドーパミンの分泌を自由自在に操れたら…なんて思います。笑

このドーパミンは、実際の行動によって分泌されます。

ドーパミンが出る行動の中で代表的なのは、消費行動(テレビ、SNS、ゲーム、砂糖、お酒、タバコなど)をしている時です。

これらの行動をしている時は、時間が過ぎるのが早く感じられませんか?これこそまさに、ドーパミンの影響なのです。

ただ、あまり知られてはいませんが、ドーパミンは創造行為によっても出すことができます。

確かに、消費行動には手間や苦労を要しないものが多く、瞬時に気持ちよくなることができます。

しかし、長い目で見た時に、消費行動から自身の血肉となるような知見を得られるケースはあまりありません。

刹那的な快楽では、人生の充実感を真に高めることはできません。だからこそ、創造行為が必要なのです。

この創造行為が発展していって、実際に行動を起こしていく中で大きく育ったものが情熱なのです。

またドーパミンには、ある創造行為がその人のドーパミンを刺激し幸福感や快楽を覚えた場合、再度その感情を求めて行動に移すという特性があります。

①:創造行為によって幸福感や快感を得る

②:①を思い出すことで行動を起こす

③:②をすることで得られる新たな幸福感や快感を覚える

①から③が循環することで更なるドーパミンが分泌され、行動力を保つ事につながるのです。

なので、ドーパミンが多く分泌されている「やっていて気持ちがいい」と感じる時には、それが消費行動によるものなのか、創造行為によるものなのかを考えてみて下さい。

もし今あなたが、消費行動に費やしている時間が多すぎるのであれば、情熱を持って打ち込めるものを探すべき時かもしれません。

情熱をもって打ち込めるものは、そのほとんどが創造行為になり得るでしょう。

そして、創造行為を続けていくことで更なる情熱につなげていくことを、人生において大切にすると人生の納得度は高まっていくのでぜひトライしてみて下さい。

まとめ

仕事をしている上で感じる充実感には、業務自体の楽しさや一緒に働く仲間、給与など、色々な種類があると思います。

いずれにせよ、情熱を持って向き合えるものが職場に1つでもあれば、きっと今よりも人生は充実するでしょう。

最終的に人が求めているものは、”永続性のある幸福”のはずです。

刹那的な消費行動に喜びを見出すのではなく、より深い充実感を得る為には?と考えていってみてください。

もしあなたがすでにやりたいことがあれば、ドーパミンの特性を頭に入れておくことで更に情熱を持って取り組むことができるでしょう。

また、今やっていることがやりたいことではない場合でも、このドーパミンの働きを知っていれば、自分の中での意義付けができ、自発的に問題解決に向かっていくことができるようになるのではないでしょうか。

一方、まだやりたいことが分からないのであれば、まずは様々な創造行為を試してみることです。

自分の手で1から創りだし、成果を出す喜びは、何物にも代え難い報酬となります。

最後に、情熱は簡単に見つかるものではありません。

しかし、あなた自身のドーパミン源を理解し、行動し続けていればあなたの情熱は見つかるはずです。先行きの見えないこれからの時代だからこそ情熱の注げるものを探すことはより大切になってきます。

ぜひ、あなたの人生を豊かにする情熱の種をまずは見つけていきましょう。
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