頭が切れる人と聞いて、あなたはどんな人を思い浮かべますか?
頭が切れる人のイメージとして、まず優秀であろうということは考えつくかと思います。
もしあなたが具体的な人物像を思い浮かべていたなら、その相手のことを尊敬していたり信頼していたり、少なからず良い印象を持っているのではないでしょうか。
一方で、頭が切れる人というのは、誰でもなれるものではないようにも思える存在です。
一般的には勉強して良い学校・良い企業に入る人、すなわちすでに答えが用意されている問題を解ける人を優秀だと表現するものですが、それは頭が切れる人には直結しません。
どちらかといえば、おそらく周りに一人はいたであろう「成績は優秀ではないが、議論で発した意見はどんどん採用される人」のほうがしっくりくるのではないでしょうか。
そういった、どこか正攻法ではない賢さがにじむ人。
人間関係においてどのようなキャラクターとしてふるまいたいかは人それぞれ考えがあるかと思いますが、この記事を読んでいるあなたは、「なれるものなら頭の切れる人になりたい」と思っていることと思います。
そこで今回は、頭の切れる人の特徴や頭の切れる人になる方法についてご紹介します。
まずは、「頭が切れる」とはどういうことなのか?というところから見ていきましょう。
目次
頭が切れるとは?
「頭が切れる」は、辞書では以下のように記されています。
物の考え方が鋭い。問題をみごとにすばやく解決できる。頭の回転が速い。
出典:デジタル大辞林
上記の通り、頭が切れる人は、考え方が鋭く、たとえ初めてのことでも物事の要所をすばやく理解し、的確に問題を解決します。
そのため、仕事においても優先順位をつけながら効率的にタスクを滞ることなく処理していくことができるのです。
高い問題解決能力があり、その上で周囲の人とは異なる切り口から物事を考えるので、難しい状況であっても打開策を見出していくことができる。
このような点が頭が切れる人が周囲と一線を画する所以といえるでしょう。
次に、頭が切れる人が具体的にどんな人なのか、その特徴をご紹介します。
頭が切れる人の特徴
理解力が高い
頭が切れる人は、理解力が非常に高いです。
頭が切れる人はどんなに関わっている時間が短い分野であっても、すぐに理解・習得することができます。
これは、頭が切れる人は物事の本質を捉えるのが早く、その分野の勘所を早々に押さえてしまえるためで、その結果、早い理解と習得につながります。
また本質というのは往々にしてどんな分野においてもだいたい共通するもので、頭の切れる人はほかの分野からの応用や置き換えが得意な場合も多いです。
例えば会社で営業部門に配属後、SE、コンサルタント、コールセンター、人事などあらゆる部門に移り変わってもそつなくこなせる人っていませんか?
この例でいえば、それぞれに共通する部分は「相手(=お客様、社員)の立場になって考え、望む形になるよう提案/検討する」ことなどです。もちろんこれだけではありませんが、頭が切れる人は、このような勘所をつかむのが素早いのでしょう。
推進力がある
頭が切れる人は推進力があり、プロジェクトの円滑な進行はもちろん、あらゆる問題が起きたときの効果的な対応が可能です。
なぜなら状況の整理と課題特定が素早く、かつ決断力に優れているためです。
効果的な問題解決のためには課題特定の後、解決アクションを直ちに行う必要があります。
その中で、頭の切れる人は判断を迷わせる材料を洗い出しすべて潰していくスピードが速いため、解決にあたりどんなアクションを起こすべきか?の判断をスピーディーに行い、どんどん推進していきます。
多角的な視点を持っている
頭が切れる人は、多角的な視点を持っており、物事や他者に対する想像力が豊かです。
物事の状況を把握する際には、「今相手はこういう気持ちなのでは?」や「今後こういった意見が上がるかもしれない」などといった仮説がスムーズに立てられます。
こうした相手のことを気遣う姿勢や想定されそうなことに対して想像力を働かせての仮説を立ては、人との関係性の構築やトラブルの未然防止にも繋がりますよね。
このように、頭が切れる人は、多角的な視点で物事を前に着実に進めていきます。
柔軟性がある
頭が切れる人は、柔軟性があり、臨機応変に対応することができます。
不測の事態が起こった時には、「じゃあこうしよう」、「これでだめならああしよう」と対応を修正していきます。
また、もし自分が経験のしたことのない事態に遭遇したとしても、「この情報が役立つかも」「これを試してみよう」というように、自分の中に蓄積した知識を引き出しつつしっかりと対応していきます。
決して「こうやらなければいけない」「こうでなくてはならない」というようなこだわりを持たず、「じゃあどうする?」と考えられることが、頭が切れる人と周囲に思わせる所以の一つなのです。
自分の意見を持っている
頭が切れる人は、柔軟に対応できる人ではありますが、「自分の意見を持たずのらりくらりと人の意見に乗っかる」ことはありません。
普段から多角的に物事を見て、その都度自分の中に知識や情報を蓄積しており、ほかの人にはない意見を出すことができるのです。
例えば飲料メーカーで働いている場合、通常は飲料や容器に関する最新情報、競合他社の情報を集めるものです。
しかし頭の切れる人は飲料品だけにとどまらず、美容系商品やストレス解消のサービスなど幅広く知ろうとします。
そのように蓄積された独自の情報のストックにより、唯一無二の意見を発信できるのです。
質問力がある
頭が切れる人は、的確な質問をすることで問題の原因を突き止め、解決に導いていきます。
「今の話の流れだとこのあたりをもう一段踏み込んで聞いた方が良さそう」や「こういう質問をすると相手がこんな気持ちになるかもしれない」というように想像を働かせて、その場の状況に応じて質問を行っていきます。
こうした質問は、そもそもの目的に立ち返ることや新たな着想に結びつくなどの効果が期待でき、鋭い質問を行える人材は周囲から一目置かれる人材といえます。
以上のように、頭が切れる人は様々な面で優れています。
ここまで読んでくださった人の中には、「自分はこんな風にはできない」と思った方もいるのではないでしょうか。
さいごに、頭が切れる人になる方法についてご紹介します。
頭が切れる人になる方法
自信を持てるだけの知識や経験を積む
頭が切れる人になる方法の1つ目は、”自信を持てるだけの知識や経験を積む”です。
先述の通り、頭が切れる人は芯を持って自分の意見を言います。
このように物怖じせず話をする人の姿は、周囲から見てかっこよく映ることでしょう。
しかし、誰に対しても物怖じしないというのは、先天的にできる人もいますが、そうでない人にとってはとても勇気が必要なことです。
その勇気を持つ上で効果的なのは、知識の蓄積と経験の積み重ねを行うことです。
多くの場合、人は知らないことについて知っている様に語ることはできず、何かしら語れるだけの引き出しが必要です。
そのためには幅広い業界について情報を集めたり、汎用的に問題解決にあたってのアプローチ方法を知ることなどを行う必要があるでしょう。
そうした知識の蓄積と実践への反映を繰り返していくうちに、未知の分野に対しても一定の考えを持てるようになっていくのです。
物事の本質を突き詰める
頭が切れる人になる方法の2つ目は、”物事の本質を突き詰める”です。
頭が切れる人になるには、一つの情報を鵜呑みにすることは避けましょう。
先述の通り、多角的な視点を持つためには、目の前の情報に対して「なぜ?」「どうやってその状況に至った?」とよく検討することが重要です。
そうして冷静に物事を判断する力を養い、物事の本質を突き詰めて考えていくことで、切れ味のある発言ができるようになっていきます。
意識的に第3の案を出す
頭が切れる人になる方法3つ目は、”意識的に第3の案を出す”です。
自分と他者で意見が分かれた時は、どちらかに寄せるような話の進め方になることが多いかと思います。
しかし、この時に、A案とB案のメリット・デメリットを理解した上で、C案を出せないかとぜひ考えてみてください。
C案を考えることが目的となってしまうのはいけませんが、よりよい案にできないかと考えることは、多角的に物事を考える訓練になります。また、このようなプロセスで出てきたC案は多くの場合でいい案である確率が高いです。
おわりに
今回は、頭が切れる人の特徴や頭が切れる人になる方法についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
冒頭でお伝えしたように、頭が切れる人になるためには、一問一答的に与えられた課題に対して解を見つけるよう努力するのでは十分ではありません。
今回ご紹介した頭が切れる人の特徴を把握し、頭が切れる人になるための方法の中で試せそうなところからぜひはじめてみてください。
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