仕事をしていたら
「頑張ったとしても、自分にはどうせ無理だろうなあ」
「思うように成果が出ず苦しい」
というときってありますよね。
社会に出ると学生時代とは違い、結果を求められる場面が多くなりますし、結果だけが自分を守ってくれるという残酷な真実があります。
現状維持で生きることが悪いとは思いませんが、より結果を出せるように成長していきたいと思う方は、これから話す内容は、今後のキャリアを考える上で役立つものになると思います。
それでは、早速いきましょう!
まず、自信がある人というのは、
「自分ならできると信じられている人のことで、思いこむだけではなく本心で信じられている人」
のことを言います。
どれだけ他人から褒めてもらったとしても、自分なんてショボいと思っていれば自信に穴が空いているようなもので、本当の意味での自信を持つことはできませんよね。
では、どうすれば自分を信じることができるのでしょうか?
それは、結果を出して成功体験を積むことです。
自分はできると思いこむことよりも、目に見える結果を出すことが一番わかりやすく自分を信じることができます。
特に、簡単にはできないなとかこれは難しそうだと思ったことに挑戦をして結果を出すことができた時には、それが成功体験となり、次の挑戦に対してもできそうだと自信がつきます。
そして、次も挑戦をすることで、結果が出る、結果が出たことによって成功体験を得ることで、また自信がつく。
このサイクルを繰り返すことで、自分を信じるために必要な成功体験を積むことができます。
もちろん新しいことに挑戦をすると、結果が出ないときはざらにありますし、自信があるように見える人も新しいことに挑戦する時は、すぐには結果が出ないものです。
しかし自信がある人は、これまでに培ってきた成功体験から、うまくいかない中でももがいて行動し続ければ、すぐに結果は出なかったとしても必ず成長はし、実力も着実につくことを知っています。
そして、途中でやめずに改善しながら続けていくことで、いづれ成果が出るというのがわかっているので、成果が出るまで行動をすることができるのです。
このようにして、挑戦をして成功体験を積んでいくことで、自信はますます確固たるものへとなっていきますし、挑戦せず成功体験を積めないでいるといつまでたってもやりきることができず、成果も自信も積み上げることができなくなってしまいます。
だからこそ、どんなに小さくてもいいので成功体験を積むことに集中することが、自身が描きたいキャリアを実現する上では重要となります。
ただ、人によって向き、不向きというものはどうしても存在します。
中には、絶望的に向いていないなんてこともありますよね?
向いていないところよりは、向いているところで努力をした方がいいというのは、当たり前のことのように思いますが、目の前のことに日々忙殺されていると気付きにくいものです。
努力をすること自体はとても大事なことですが、自分が力を発揮できる場所を見極めることはそれ以上に大事と言えます。
この自分が力を発揮できる場所を選んで、成功体験を積んでいくキャリアの重要性について、P&G出身で、当時赤字だったUSJをV字回復させたことで有名な森岡毅さんは、各々が持つ強みとこれからの時代のキャリア戦略について、著書「苦しかった時の話をしようか」の中でものすごく端的に述べています。
まず、強みを伸ばすことの重要性については、
成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない。
その成功を生み出す強みこそが、君の「宝物」だ。
と述べており、その人の強みとなる特徴が、「宝物」になるか、弱点になるかを決めているのは文脈であると説明しています。
その上で、これからの時代のキャリア戦略について、
キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、
その人が持っている”特徴”を認識して、
その特徴が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、
その勝ち筋を考えるということだ。
と述べています。
この言葉に出会ったとき、弱みを克服しないといけないともがいていた自分には強烈に刺さるものがあり、かなり気持ちが救われました。それと、同時に自分が持っている特徴が強みに変わる文脈を見つけようとも強く思いました。
このように、自分自身が持つ特徴が強みに変わる文脈を見つけること、そしてその文脈において活かせる強みを磨いて、成果を出すことで得られる成功体験に基づく自信を積んでいくことが、キャリア戦略において重要となります。
成功体験につながるチャレンジングな課題や問題は、その問題を解決するのに有効な自分の強みを活かせた結果解決され、その解決された問題の重要度や難易度に応じて価値が生まれ、生んだ価値の大小によって次に任せられる挑戦の大きさが決まります。
一方で、自分に向いていないところで戦い続けていると、解決できない問題ばかりが溜まっていき、仕事だけではなく、自分という存在に対しても自信をなくす世界を作り出すことになってしまいます。
自信が持てず悩まれているという方は、今の自分が戦っている場所は、自分の特徴が強みに変わるところなのか、それとも弱みになってしまうところなのかを、今一度考えてみてはいかがでしょうか?