「やりたいことや目的が見つからずにモヤモヤしている」
「今の仕事はなんとなく違うなっと思うけど、何をしたいのかと聞かれると分からない」
「こういう生き方ができればな」というのがあったとしても、自分にはどうせ無理だ。と思うと動き出せないものですよね。
ただ、何をしているにしても、自分に嘘をついて心がモヤモヤしているのは健全な状態とは言えません。
やりたいことや、目的はなくても生きてはいけます。ただ、あった方がもっと楽しく生きられます。
そこで、今回はやりたいことを探す際に重要な4つのコトと、見つけるためのステップについて書きました。やりたいこと探しにご活用いただけると幸いです。
目次
やりたいこととは?
やりたいことについての説明の前に、海外で注目されている”IKIGAI(生きがい)”について紹介します。
この生きがいというのは、
好き
得意
ニーズ
稼げること
の4つが重なるところを指していて、「好き」で「得意なこと」が、世間から求められ(ニーズ)、それをすることでお金が稼げる。
これらが重なったところに人生の時間を使うことを日本語である”生きがい”と表し、こういった生き方が近年海外で注目されています。
この生きがいという考え方を知った時「好き」「得意」「ニーズ」についてはとても共感するところがあり心が高ぶりました。
ただ、「ニーズがある」と「稼げる」というのは近しい考え方であり、純粋にやりたいことを見つけるという点でおろそかにしてはいけないのは、なぜ自分がそれをするか?人生において何を大事にしたいか?といった根本的な価値観の部分だと思います。
なので、改めてやりたいことをやるというのを考えると、
やりたいこととは、「好き」で「自分の価値観」に沿うことを「得意」を活かしてやっていくということに他なりません。
そして、やっていることにニーズがあれば仕事になり、ニーズがなくてもやりたいならば趣味の範囲でやるでいいと思います。
このように、上記図のように「価値観」「好き」「得意」「ニーズ」の4つの要素に当てはめながらやりたいことを探すことで、あなたがやりたいことを見つけることができます。
ここで注意いただきたいのは、人それぞれ何に重きを置くか、または今いる環境によって選択できることは異なるので、必ずしも4つが交わるところである必要はないということです。
もちろん4つすべてが重なることができるのはすごく幸せなことです。
ただ、やりたいことを探す際には、それぞれの組み合わせの結果、今の時点であなたがもっとも納得できることをまずは決め、そして小さく始めてみることがとても重要です。
焦りや不安な気持ちはあると思いますが、実際にやってみて、自分がどう感じるかをぜひ確認してみて下さい!
やりたいことを構成する4つの要素
ここまで、やや抽象的な話になっていたので、「価値観」「好き」「得意」「ニーズ」の4つの要素について詳しく説明をしていきます。
やりたいことの要素①「価値観」
海外、特にアメリカでは、やりたいことで生きていくということは重要視されており、多くの書籍で今回紹介している「価値観」「好き」「得意」「ニーズ」を大事にしようといった内容が書かれています。
しかし、これらの中で何を一番大事にすべきかというと、
好きを大事にした方がいい。
いやいや、得意なことを大事にした方がいい。
社会から求められるニーズがあることが大事だ。
などと、意見が大きく別れます。
ただ、これらに共通しているのは、その人自身が何を大事にしているかということで、
自分が何を求めているのか。
価値を感じるものは何なのか。
が明確にならなければ、一生さまよい続けることになります。
なので、まずは価値観を明確にすることをオススメします。
価値観が分かると、その時々でしていることが自分の人生にとって前に進んでいるか、全く前進につながらないか、むしろ悪影響になるというのが分かります。
価値観に沿うことじゃなければ、たとえ成功してお金持ちになれたとしても心が豊かになることは難しいです。
「成長したい」
「お金も豊かに心も豊かに成功したい」
「最高な人たちに囲まれていたい」
「家族を大事にしたい」
「丁寧な暮らしをしたい」
「自由に生きたい」
こういったものが、価値観です。
また、価値観とモチベーションは近い関係にあり、もし今やっていることにモチベーションを感じないのであれば、価値観がズレている可能性が高いと言えます。
なのでまずは、どう生きたいか、何に人生の時間を使いたいかを明確にすることから始めてみてはいかがでしょうか。
やりたいことの要素②「好き」
「好きなもの」というのは、下手でも、他者から褒められたり、認められなくてもその物事が「ただ好き」「考えるだけでワクワクする」という状態になるもののことを指します。
人の役に立てているかも考えなくてよく、自分がどう感じるかが何よりも大事なのです。
・考えるだけでウキウキしたり、幸せな気持ちになるもの
・なぜか分からないけどその対象に対して心が惹かれてしまうもの
・興味があってもっと知りたいと自然と思えるもの
・時間を忘れて没頭してしまうもの
・エネルギーが注げ、それをすることでさらにエネルギーが湧いてくるもの
といったようなものが好きなものに触れている時にある反応です。
ふと気づいたらやってしまうこと。そういうものの近くにやりたいことはあります。
また、周りから見るとものすごく辛そうに見える。
例えば、筋トレを毎日する。10時間ぶっ通しで読書する。朝5時からパンの仕込みをするなどです。
これらは、周りから見るととても辛そうに見えます。
しかし、好きな人にとっては辛いものでもなんでもなく、なんなら楽しんでさえいます。
周りからは辛そうに見えても自分は楽しいことを探すというのが好きなことを見つける際に重要になってきます。
やりたいことの要素③「得意」
ここまで「価値観」や「好き」について話をしてきましたが、仕事としてやりたいことを見つける際には、「得意」という要素が必要になってきます。
あなたが仕事を好きでも嫌いでも、どれだけ努力をしたか、逆に楽をしたかというのは市場は全く気にしません。
仕事として、お金を得るために問題になるのは、あなたに”市場が認める価値”があるのかという一点のみです。
つまり、市場が求める価値が出せるだけのレベルにあるかということで、このレベルを超えられるかという点において「得意なこと」は重要になります。
では、得意なこととは何か?
それは「特に頑張っていないのに、周りよりも出来てしまうこと」です。
誰とでも仲良くなれる、相手の感情に寄り添うことがうまい、ユーモアさがある、リーダーシップがある、10時間以上勉強ができる、上手くものごとを整理できる、分析すること、本質を理解すること
などが得意なことです。
また、得意なことというのは、できることというのに近いところがあります。
このできることというのは、熟練度が重要になり、熟練度のレベルをあげる際に、その道の適正があるか(得意)、またどれだけ時間をかけれるか(価値観、好き)が効いてきます。
先に、価値観、好きについて説明をしたのは、こういった理由も含めて重要だからです。
適正があることでもある一定時間取り組めなければ、お金を払っていただけるレベルには達せません。
後々、やりたいことを絞っていく際には、仕事向きかどうか考える必要がありますが、趣味としてする道もあるので、これまでの経験を振り返ってできるだけ多くの「得意なこと」をぜひ見つけてみて下さい!
やりたいことの要素④「ニーズ」
「得意なこと」のパートでも言いましたが、趣味で自分だけが満たされるのであればニーズについて考える必要はありません。
ただ、あなたが仕事にしていきたいと考えるのであればニーズというのは重要な要素と言えます。
ニーズとは、「誰の」+「どんな課題」を解決できるか?
ということで、ニーズを考える際には、この2つがセットになります。
例えば、「ヘルシーで美味しい食事屋さんを探している」=「課題」、Aさん=「誰の」に対して、これまでに食べてみて美味しかった二郎系ラーメンTOP3を教えるといったことです。
二郎系ラーメンが好きなBさんには、すごく刺さるかもしれませんが、少なくともAさんの課題は解決できません。
食べ物の話となり、仕事におけるニーズとはイメージが少しズレたかもしれません。
ただ仕事は、誰かの課題を解決したり改善をすることで、対価としてお金が得られるものです。
なので、ニーズを考える際は、「誰の」+「どんな課題」を解決できるかということを意識し、その上でどのくらいの人数の人たちがその課題解決を求めているのかを考えるようにぜひしてみて下さい!
やりたいことを見つける3つのステップ
やりたいことは、「価値観」「好き」「得意」「ニーズ」の4つの要素からできているということをお話ししてきました。そして、自分がどう生きたいかという価値観から考えることが大切だとお伝えいたしました。
では、最後にこれら4つの要素を踏まえて、あなたが実際にやりたいことを見つけていく際に活用していただきたい3つのステップについてご紹介します。
STEP1:価値観・好き・得意の3つを書き出し、ランク付けをする
価値観・好き・得意についてそれぞれノートに書き出して下さい。
そして、書きだせたら、好きな度合い、得意な度合い、特に大事にしている価値観はどれかといった具合にランクづけをしましょう。
ただ、書き出すだけでもいいのですが、この段階でランクづけをすることで、STEP2以降で頭が整理された状態で進むことができ、やりたいこと探すのワークを進める中でより納得感がでてきます。
STEP2:価値観・好き・得意の各要素を組み合わせる
STEP1で価値観・好き・得意について洗い出し、あなたの基準でランク付けが出来ました。
かなりサクッと書いていますが、STEP1はとても重要で、自分とじっくり向き合わないと出していくことはできません。
ただ、ここまでこればあと少しです。
この次にしていただきたいのは、「価値観」「好き」「得意」の3つを組み合わせることで、
「自分の価値観」に沿うことを、「好き」で「得意」を活かしてやっていくという形にすることです。
私の場合は、
価値観:心も豊かに、やりたいことの比率を高めながら生きたい
好き:やりたいこと探し
得意:コンテンツを作ること、発信すること
の3つが組み合わさった
「心も豊かに、やりたいことの比率を高めながら生きたい人を増やすために、やりたいこと探しに役立つコンテンツを作り、発信すること」
という形になります。
上記は、かなり試行錯誤して組み合わせた結果出てきたものですので、組み合わせをいくつか作る中で「自分はこれがやりたい!」と思えることをぜひ探していってください!
STEP3:仕事としてやりたいこと、趣味としてやりたいことを明確にする
STEP2で出てきた好き・得意・価値観から出てきた「あなたのやりたいこと」にニーズを掛け合わせることで、趣味としてやりたいことと仕事としてやりたいことに分けることができます。
先ほどの例で紹介した私のやりたいことは、
やりたいこと:心も豊かに、やりたいことの比率を高めながら生きたい人を増やすために、やりたいこと探しに役立つコンテンツを作り、発信すること
でしたが、こちらは
「自分のやりたいことを明確にして、心も豊かに生きていきたい!ただ、そのためにどうすればいいか知りたい」というニーズに対して、
「やりたいこと探しに役立つコンテンツや、自社に限らず自分らしい生き方につながるサービスを提供している企業様を紹介する」という解決策の提供を行っています。
「自分のやりたいことを明確にして、心も豊かに生きていきたい!」ということに関心のない人には刺さりませんが、一定のニーズがあれば仕事としてやりたいことになります。
一方で、
「時間にとらわれずに好きな漫画を読み続けたい」
「愛犬とのんびりした時間を過ごしたい」
「価値観の合う人たちと飲みながら楽しい時間を送りたい」
「夫婦で世界一周旅行をしたい」
といったことも立派なやりたいことです。
これらは、他者に対して何かを提供している訳ではないので、仕事にするには難しいですが、仕事と関係なく「これがやりたい!」と思えることに出会えるのは幸せなことだと心から思います。
仕事としてやりたいこと、仕事にはならないけどやりたいことを3つのSTEPを通じて見つけてみて下さい。そして、やりたいことが見つかったら小さく始めてみましょう!
おわりに
今回はやりたいこととは何か?そして、やりたいことを見つけるための3つのSTEPについてお話ししましたがいかがでしたでしょうか。
悲しい言い方ですが、一気に人生が変わるというのはかなりレアです。
ただ、自分がどんな人生を歩みたいか、何に価値を感じるのかが分からなければ一生迷い続けることになります。
だからこそ、その都度見えてきたあなたにとってやりたいと思えることをちょっとずつ人生に取り入れていかれてはいかがでしょうか。
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