プロ意識が高い人の特徴と働く上で重要なプロ意識の高め方5選


 
一緒に何かをしていて、「この人、すごい優秀だな、素敵だな」と思う時ってありませんか。

そして、その人達には何か共通点があるのではないかと思い、これまで会った人で強く印象に残っている人達のどこに自分が感心したのかを書きだしてみました。

すると、一つのある重要なことに気づきました。

それは、「プロ意識が高い」ということです。

そして、意識だけではなく行動に移すことができているのも重要なポイントです。

また、話すジャンルの違いはあっても驚くほど話が噛み合うというのも書き出していて気づきました。

はたから見たらなぜ会話が成立しているのか分かりませんが、プロ意識の高い人同士は抽象と具体化を繰り返していて共通言語みたいなものができているので話が通じるのでしょう。

これは、ジャンルの違いはあっても高いレベルにいくまでには相当の努力をしてきていて、その過程で味わう体験は具体例では全然違っていても抽象度をあげていくと、「あーそれすごい分かる。私の分野だとこの経験に近い」となるからだと考えられます。

そこで今回の記事では、「プロ意識とはそもそも何か」ということから、「プロ意識が高い人の特徴」、「実際に身につける方法」について書きましたのでご覧ください。

プロ意識とは

プロ意識という言葉を聞くとみなさんはどのようなことを思い浮かべますか?

プロ意識について調べたり、これまでに出会った人でプロ意識が高いなと感じる人について考えてみたところ、二つの大きな特徴に行き着きました。

それは、「やり抜く力の強さ」と「当事者意識の高さ」です。

まずやり抜く力ですが、海外ではGRITとも呼ばれペンシルベニア大学教授のアンジェラ・ダックワース氏は著書「GRIT-やり抜く力」の中で、GRITの高さを決めるのに「情熱」と「粘り強さ」の2つが重要であると述べています。

やり抜く力と聞くと、粘り強さを思い浮かべますが、情熱も重要だというのは面白いですね。

まず粘り強さですが、自分が苦手なことや好きでもないことでもやり抜く力の強い人は、苦しい時も粘り強く取り組むことで、一定の成果をあげることができます。

ただその上で、行っている作業が自分のモチベーションや情熱と一致している時には、圧倒的なパフォーマンスを発揮するのです。

次に、当事者意識ですが、自分事にモノゴトを捉えて、必要であれば誰もやりたがらない仕事を引き受ける気概のある人のことを今回の記事ではさします。

率先して、周りがカバーできていないところを見つけて行動を起こすのはなかなかできることではありませんし、そういった行動をしている人は周囲から一目置かれますよね。

また個人的には、一通り話をした後に面白そうというだけではなく提供できる価値について自然と話が移る人は当事者意識が高いなと思います。

そして、今回のテーマのプロ意識について考えている中で気づいたのが、やり抜く力と当事者意識の関係性で、やり抜く力が強い人は当事者意識も高いけど、逆は必ずしもそうではないということです。

つまり、

○ やり抜く力が強い → 当事者意識が高い
✖️ 当事者意識が高い → やり抜く力が強い

ということです。

つまり、プロ意識が高い人とは、やり抜く力が強く、自分事にモノゴトを捉えられる人のことを意味します。

では、具体的にプロ意識が高い人に現れる特徴について以下でみていきましょう。

プロ意識の高い人の特徴

【プロ意識の高い人の特徴】
 
・責任感が強く、言い訳をしない
・誰もやりたがらないことを率先してやる
・徹底的な選択と集中を行っている
・思考が整理されていて、判断基準が明快
・自分がパフォーマンスを発揮できる土俵(条件)がわかっている
・時間あたりのアウトプットの生産性への意識が強い
・自分がやっている仕事が好きで誇りを持っている
・顧客視点でのコミュニケーション能力が高い
・決断力があり、悩んで手が止まる時間をできるだけ減らしている
・プロ意識の高い人との付き合いが多い
・慣習や決められた枠組みを嫌い、変化や効率化が好き
・自分に厳しく、丁寧な仕事を心がけている
・初心を忘れず、基本の大事さを知っている
・小さな仕事もきちんと行い、学びを得る
・自慢が少なく、謙虚
・完璧主義
・他人と比べるのではなく、自分と向き合う
・成功要因を細かく言語化して、再現性を高める・礼儀正しく、人への思いやりができる
・感情や体調をいいコンディションに持っていくための術を知っている
・常に前よりも良くするにはどうするかを考えている
・自分の仕事領域以上のことをやろうと行動する

 

こうやって見てみると一つ一つは難しくないように思えます。

ただ、プロ意識の高い人たちは継続してやっていくことや一つ一つの密度を高めていくことでいつの間にか周囲と大きな差が生まれていきます。

しかし、プロ意識が高い人は多くないのが現状です。では、なぜ多くの方がプロ意識を持てていないのでしょうか。

プロ意識をもてない原因は?

戦う土俵を間違えている

人より頑張っているのに成果が出なかったり、そもそもやっていることに対して興味を持てない場合は戦う土俵を間違っている可能性が高いです。

なぜなら、あなたの今いる土俵にはその仕事が好きで、業務時間が終わった後も進んで勉強している人がいるからです。

なので、まずは自分が戦っている土俵が合っているかを確認してみましょう。

自己肯定感が低い

自分に自信がないとそれは周囲にも伝わるものです。また、周りを気にしすぎることで職場での居心地を自分から悪くしてしまいプロ意識を高める余裕を持つことはなかなか難しいです。

なのでまずは、自己肯定感を少しずつでもいいので高めていくことから始めていきましょう。

長期的な目標が決まっていない

将来自分が何をしたいのかが明確になると目の前の仕事に対して自分なりの意味づけをすることができるようになります。

プロ意識はやり抜く力と当事者意識が大切だとはじめの方で述べましたが、長期的に心の底からやりたいと思えることが明確になっていると苦しい時でも粘り強さと強い情熱で乗り越えていくことができます。

なので、定期的に自分はどんなことにワクワクするのかや充実感を得られるのかを紙に書き出すところから始めてみましょう。

やりたいことの見つけ方についてはこちらの記事に詳しく書いておりますので、興味のある方はぜひご覧ください!

プロ意識を高める方法

徹底的に準備をする

たとえば、プレゼンの際にうまく伝えたいことが話せるか心配になることってありませんか?

緊張しやすいであったりその他にも様々な理由があるかもしれませんが、準備を入念に行うことで自分に自信をもてるようになります。

そして、自信が持てるようになることでプラスαのことにも目を向けられるようになります。

なので、準備の出来次第で結果はほとんど決まると考えるようにして最高のスタートダッシュをきりましょう。

受身の姿勢にならず、とにかく行動してみる

受身の姿勢では、なかなか面白い仕事は回ってきませんし周囲からの信頼を得ることも難しいです。

なぜなら、受身な人は周囲の人の目から見ると「主体性がなく頼りなさそうだな」と映るもので、上司の立場としては大事な仕事やチャンスを与えたいとは思わないですよね。

そして受身で仕事に取り組んでいる限り、プロ意識が芽生える日はとうとうやってこないでしょう。なので、自分の意見をしっかりと持って手や足を動かしながら迷ったらとにかく行動をしていきましょう。

また、自身が属している組織が主体的に動けば、バッターボックスに立たせてくれる風土があるのかも重要なのでこの機会に一度見直してみましょう。

失敗談の多く書かれた経営者の自伝を読む

経営者は、日々多くの意思決定を事業立ち上げの段階からしてきています。そして、事業を大きくしていく上で自分を限界まで追い込む姿はまさにプロ意識の塊と言えます。

ただ、経営者の自伝の中でも成功体験ばかりが載っている本は読んでもあまり意味はありません。なぜなら、失敗談にこそ経営者の方の葛藤や思考が垣間見えるからです。

洋書であればベン・ホロウィッツ氏の「HARD THINGS」、邦書であれば南場智子氏の「不格好経営」の二冊はともに失敗談が多く、その逆境をどう乗り越えてきたのかについて書かれているのでぜひ一度読まれてみてはいかがでしょうか。

できなかった理由を明確にして前向きに反省と対策を行う

失敗をする時やうまくいかない時にプロ意識が高い人たちは、どうやったらうまくいったのかを考えます。

また、起きた失敗に対しては楽天的に捉えるのではなく、深く反省をして次に成功させるにはどうしたらいいのかを考え、高める方法の最初に書いたように徹底的に準備をして挑みます。

なので、一回一回の失敗に対して一度深く反省をした後に、失敗したこと一つ一つを財産だと捉えて突き進んでいきましょう。

とにかく基本を大事にする

よく個性やオリジナリティーを出すこと、つまりホームランを打ちにいくことを目指す人がいますが大抵は空振りか内野ゴロに終わってしまいます。

なぜなら、個性やオリジナリティというのはしっかりとした基本が身に付いた人が突き詰めていった先に得られるご褒美のようなものだからです。

なのでまずは、型をしっかりと身につけてその後に型破りで自分の色が出た提案を考えていきましょう。

まとめ

プロ意識がある人は、多くの人に求められ、仕事がうまくいくことで自信や自己肯定感が高まるのでいいことだらけです。

なので、特徴編や行動編であげたものの中から今の自分にできそうで、感心が高いことからはじめてみてはいかがでしょうか。

プロフェッショナルな人にさらになっていきたいという方は、こちらの記事もぜひ覗いてみてください。
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