心が満たされないのはなぜ?原因と心を満たすために効果的な方法を紹介!


 
仕事もそれなりに頑張っていて大きな不自由もなく、世間的には十分幸せと言える生活を送っているはず。

でも、何かが物足りなく感じる。
いつもどこかが満たされず、ぽっかり心に穴が空いているような欠乏感がある。

そう感じている人はいませんか?

物が溢れ、選択肢も増え続けている時代においては、このような満たされなさを感じる人はますます増えていくのではないかと思います。

そんな時は、まず自分の心の状態(どれだけ満たされていないのか)を知り、その原因を知ること、そしてその対処方法を知り実践すること。この手順で解決するのが効果的です。

本記事では、心が満たされていない時の特徴と原因、そして心を満たすための5つの方法についてご紹介します。



心が満たされない時にみられる特徴とは

まずは、満たされていない時にどのような特徴が表れるかを知り、自分の心の状態と向き合ってみてくださいね。

マイナスな発言が増える

心が満たされない時には、マイナスな発言が多くなります。

人から褒められても素直に受け止められない。
人に叱られると「でも」「だって」など言い訳がまず口をついて出てしまう。

これは、日頃からネガティブに思考したり、嫌なことから目を背けたりする癖がついてしまっていることによるものです。

また、たとえば学生時代など、過去の楽しかった時期に戻りたいという考えや発言が増えるのも、満たされていない時の特徴と言えます。

生活が荒れる

心が満たされない時には、生活が荒れやすくなります。

たとえば栄養に偏りのある食事ばかりとってしまったり、部屋がバタバタと荒れた状態のまま放置してしまったり。

また、必要のないものを買いすぎてしまう、というのも特徴として挙げられます。

これは、心の満たされない部分を物で埋めようとしている状態だと言えます。

こういった日常生活の変化が、実は心が満たされていない時のサインになっているのですが、特に一人暮らししている人だと自分の状態に鈍感になってしまうことも多いですよね。

なので一度、自分の生活に最近変化がなかったか、立ち止まって振り返ってみるのがおすすめです。
まずは自分の状態をしっかり認識しましょう。

予定を詰め込み過ぎてしまう

予定を詰め込み過ぎてしまう、というのも満たされていない時の特徴です。

心が満たされていれば、何もない時間も趣味など有意義に過ごせるはずなのですが、反対に心が満たされず無性に欠乏感を感じているときは、何もしないと寂しさや焦り、不安感を感じてしまいます。

そうすると、普段は絶対に乗らない誘いに乗ってしまったり、手当たり次第に知り合いに連絡をとったりして、空き時間を埋めようとします。

しかし予定を詰め込むことは一時的に自分の状態から目を背けているだけなので、それによって一人の時間にさらに強く寂しさや孤独感、満たされなさを感じる悪循環に陥ってしまう可能性があるため注意が必要です。

何かに頼りたくなる

心が満たされない時にみられる特徴として、”何かに頼りたくなる”というものもあります。

もちろん、たとえば好きなアーティストの音楽を聴いたりすることで解決するのであれば全く問題はありません。

しかし、著名な人の強い意見に追従しようとしたり、自分の人生を他人に決めてもらおうとしたりするようになると、少し危険です。

そうなると、自分以外の誰かに人生の舵取りを任せることで”安心”し、満たされたように錯覚するのですが、実際には人生の責任と権利を放棄していることになってしまいます。

趣味をしていても気分が晴れない

さらに、心が満たされないときには、趣味をしていても気分が晴れないこともあります。

心が満たされないから趣味を楽しもう!という発想になるのはまだ健全な状態と言えると思いますが、「いつもはワクワクしてやっている趣味なのにどうしてもやる気が起きない」という時は、相当疲れ切っているか惰性で趣味をしようとしている状態になっている証拠です。

このように、趣味が心を癒してくれない時というのは、自分の心の状態がいつもと違う可能性が高いです。

ここまで、心が満たされていない時の行動・考え方の特徴についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。

自分では何の不満もないつもりだったけれど、お話ししたような行動に心当たりがある方は、心のどこかで現状に物足りなさを感じている可能性があります。

一度しっかりと時間をとって、自分のことを振り返ってみてくださいね。

心が満たされないのはなぜか?

それでは、心が満たされないのはなぜなのでしょうか。
原因として、主に以下の二つが挙げられます。

自分が求めるものやことがわかっていない

心が満たされない原因の一つ目は、”自分が求めるものやことがわかっていない”ことにあります。

人から見て申し分ない生活をしているはずなのに何かがもやもやする…ということは、世間一般的な満足の基準と自分が満たされる基準に乖離があるということです。

たとえば、世間的には収入が大切だ、と言われていても、自分は収入は生活できる最低限あればよく、「職場の一体感」「自分の貢献実感」を重視するという方であればどうでしょうか。

もしくは、世間的に地位が高いとされているから、という理由で弁護士や医者などの職業に就いて忙しく働いていても、本当は自分が欲しているのは「身近な人とゆっくり過ごす時間」だったとしたら、ミスマッチになってしまっていますよね。

このように、満たされない気持ちを抱えている人は、他人や世間からの期待や一般的な価値観を自分の中に取り込みすぎてしまったがために、自分自身が本当に求めているものを見失ってしまっていることが多いのです。

成長することが目的になっている

心が満たされない原因のもう一つは、”成長すること自体が目的になっている”です。

明確な目的を持ち、それに向かって成長をしていこうとするのであればそれはとても良いことですし、成長実感を得られれば目的達成のためのモチベーション維持にも繋がるでしょう。

しかし、成長すること自体が目的化していると、どこまで頑張ればよいのか、何のための成長なのか、を自分で設定できていないため、どれだけ頑張っても満足感を得られなくなってしまいます。

そうすると、どれだけ努力しても自分のことを褒めてあげることができず、常に「もっと頑張らないと」というプレッシャーを感じることになり、満たされない気持ちになってしまうでしょう。



心を満たすのに効果的な5つの方法

それでは、どうしたら心を満たすことができるのでしょうか。
次は心を満たすための5つの方法についてお話ししていきます。

「できること」に意識を向ける

心を満たす方法の1つ目は”「できること」に意識を向ける”です。

これは、「成長することが目的になっている」タイプの人向けの対処法になります。

目標を立てずに、とにかく成長しようという意識だけを強く持ってしまうと、自分がまだできていないことにばかり目が行き、できるようになったことが見えなくなりがちです。

しかし本当は、仕事を始めたばかりの自分や一年前の自分と比較してみると、できることが山ほど増えているはずです。

たとえば、ExcelやPowerPointなどの資料作成スキルはどうでしょうか。

もしくは、そういったわかりやすいスキルでなくても、メール作成のスピードやコミュニケーションのスムーズさ、アクシデント発生時の判断力・速さなど、目に見えない成長ポイントがたくさんあるのではないでしょうか。

そういった自分の成長した点を定期的に紙に書きだして、しっかりと「できることが増えた自分」を褒めてあげてください。

できることが可視化されると自己肯定感が上がり、満たされない気持ちの解消につながります。

また、同時に「もっとここを頑張りたいな」というポイントも見えてくるはずです。

そうすると伸ばしたいポイントが明確になるので、やみくもに成長しようとするよりも効率的に努力でき、さらに成長実感・達成感も得やすくなるというメリットもあります。

目標を細分化して、小さな達成感を得る

心を満たす方法の2つ目は”目標を細分化して、小さな達成感を得る”です。

これも1つ目と同じく、「成長することが目的になっている」タイプの人に合った対処法になります。

成長すること自体が目的化していると、今よりも何かができるようになった自分を目指し続けてゴールの見えない努力をすることになり、モチベーションを保つことが難しくなってしまいます。

そこで、何か頑張る対象を決めたら、どんなに小さくても良いので目標を決めましょう。

たとえば、「Excelができる自分になる」ことをいきなり目指そうとすると、「Excelが『できる』状態」というものが曖昧なので、どこまでやっても目標達成できていると言えるのかわからないですよね。

なので、そんな時は「Excelの本を一冊やりきる」など、身近で具体的なゴールを設定してみてください。
ゴールがあることで終わった時に達成感を得られると同時に、やりきることができた自分に対しての自信も芽生えてくるはずです。

また、特にExcelなどパソコンスキル系の勉強をする場合は、資格試験やスキルアップセミナーなどを活用すると、自分の現在地も把握しやすくなり、次の目標を置きやすくなるのでおすすめです。

生活習慣を見直す

心を満たす方法の3つ目は”生活習慣を見直す”です。

これは非常に基本的なことなのですが、大前提、身体が不健康な状態だと心のバランスはとりづらくなります。

そうなると、精神的にも滅入ってしまいネガティブ思考に陥りやすくなったり、冷静な判断力を失ってしまったりします。

食事、睡眠、運動のどれか一つでも充分でないのなら、何よりもまず生活を見直すことから始めてみてくださいね。

自己投資をする

心を満たす方法の4つ目は”自己投資をする”です。

人間は、自分がお金や時間をかけたものに対して価値を感じます。
そのため、自己投資をするほど「自分はそれだけ大切で価値がある存在なんだ」と思えるようになります。

スキルアップのための自己投資も良いですし、ファッションやスキンケア、美容院にお金をかけて外見を磨くのも良いでしょう。

また、自己投資の方法の一つとして、新しい本や人との出会いのためにお金を使い、新しい価値観に触れるというのも効果的です。

最初は「自分にそんなお金をかけるのはもったいない…」と感じたとしても、投資するうちに実際に自分の内面やスキル・外見が磨かれていくため、自分の価値を実感できるようになるはずです。

そうなれば、さらに自分に投資したくなりどんどん自分に自信を持てるようになる、という好循環に入ることができますよ。

自分自身の機嫌をとる

心を満たす方法の5つ目、これはすでにお話しした4つの方法すべてに通ずるところがあるのですが、”自分自身の機嫌をとる”ことです。

日本は協調性に重きを置く社会のため、つい周りの機嫌を窺うことにばかり意識がいってしまい、自分の機嫌をおろそかにしてしまう人がとても多いです。

しかし、本当に大切なのは自分が幸せであること、自分が機嫌よくいられることのはずです。

そして、大人になると他の人が自分の機嫌をとってくれることはありません。自分の機嫌は自分にしかコントロールできないのです。

とはいえ、「明日から自分のやりたいことしかやらなくて良いですよ!」なんて極端なことをお伝えしたいわけではありません。ただ、自分の気分を少し上げることを意識的にしてみてほしいのです。

最初はすぐに実行できること、たとえば「今お菓子を食べたい」、「髪を染めたい」、「思いっきり歌いたい」などの小さなことから始めてみましょう。

そうした小さな「自分を良い気分にしてくれること」を積み重ねることで、満たされない気持ちの「不足感」は少しずつ満たされていくものです。

そうすると自分を尊重することが得意になり、徐々にもっと大きな決断、たとえば職場での仕事のしかたや転職などについても、自分が本当にやりたいことベースで考えられるようになっていくはずです。

自分を本当の意味で満たすためにもまずは、自分の機嫌をとれるのは自分だけだということを忘れないようにしてください。

おわりに

いかがだったでしょうか。

今回は、満たされないときに表れる特徴やその原因、そして心を満たす方法についてお話ししてきました。

周りの人や一般的な価値観を尊重するあまり自分をないがしろにしてしまい、自分の心の満たし方がわからなくなってしまった…という人が、自分を大切にするための第一歩として役立てていただければ幸いです。