創造性とは何か?高い人の思考パターンと創造性を育てる5つのコツ


 
学校や会社で、たとえば何かのイベントの企画などについて「明日までに新しいアイディアを一人5個持ち寄りましょう」というようなお題を出されて困った経験がある人は多いのではないでしょうか。

新しいアイディアをどんどん出せる人がいる一方で、

「自分のような才能もセンスもない人間には、新しいアイディアをぽんぽん出すなんて無理…」

と苦しい思いをしながら過去事例などを調べ、苦労してアイディア出しをした人もいらっしゃるのではないかと思います。

でも実は「創造性の高い作業は天才にしかできない」「自分には無理」というのは思い込みであり、創造性を育てるコツ、発揮するコツを知らないだけかもしれません。

この記事では、創造性の高い人の思考パターンや創造性を育てるコツについてお話ししていきます。

創造性とは

そもそも創造性がある人とは、”物事に対しての見方を変えて、他の人とは違う新しいアイデアを出せる人”のことをいいます。

とはいえ、やみくもに新しいアイディアを出すことは創造性とは少し違います。

たとえば新しいご飯のメニューを考えよう、となった時に、「マカロンラーメン」「りんご飴おにぎり」などのアイディアばかりを次々に出す人がいたらどうでしょうか。

たしかにアイディア自体に新しさはあるのですが、「味はおいしいのか?それを食べたい人がいるのか?」というところに考えが及んでいないので、独りよがりで意味のないアイディアになってしまっています。

つまり、創造性にはアイディアの新規性だけでなく、そのアイディアが生産的で価値があるかという観点も重要になってくるのです。

まとめると、ある問題に対してこれまでとは違う見方・考え方を用いて、効果的な解決策を生み出せること。

これが創造性だと言えるでしょう。

そして、特にビジネスにおける創造性は、”問題発見力”と”問題解決力”の二つから成っています。

問題発見力は、他の人がこれまで気づけていなかった新しい問題を発見する力。

問題解決力は、先例やルール・固定観念などに囚われることなく、効果的な解決方法を創り出す力で、共に現代において非常に希少性の高い力です。

仕事をする上で、過去のやり方を踏襲しても上手くいかず行き詰まった時に、この二つの力を発揮して新しい解決策を提示することができる人は、「創造性の高い」人だと言えます。

さて、冒頭でお話ししたように、創造性と聞くと「一部の天才だけが持っているものだ」と思われがちなのですが、問題発見力、そして問題解決力という二つの力は決して一部の天才だけしか身に着けられないものではありません。

創造性が高く見える人のほとんどは、実は日ごろの習慣や工夫によって創造性を育てているのです。

創造性が高い人の思考パターン

まずは、創造性が高い人の思考パターンを見ていきましょう。

創造性が高いと周りから思われている人は、次のような思考パターン・マインドで物事を見ていることが多いです。

・難易度の高い問題を面白がる
・自分なりの解決策を出せる自信を持っている
・周囲と違う道に進むことを恐れない

一つ目は問題発見力、そして二つ目、三つ目は問題解決力に関わる部分になります。

そもそも問題を見つける時点から、周りの人が検討を避けるような問題にも主体的に取り組む姿勢を持つこと。

そして、問題に対する解決策を検討する時には、「自分には無理だ」という考え方ではなく、「自分にしか出せないアイディアがあるはずだ」と思い込み、

他の人が選ばないようなリスクの高い案や過去に例のない案であっても、大きなメリットがあるならそちらを選び覚悟を持って進む。

このようにして成果をあげて、成功体験から得られる自信が創造性に繋がっていくのです。

「難しいことを考えたくない、自分にはできない」と諦めてしまうことは、無意識に自分の創造的な思考を制限してしまうので、まずはできるところから仕事に主体性を持って取り組まれてみれてみてはいかがでしょうか。

創造性を育てる5つのコツ

最後に、誰でもすぐに始められる創造性を育てる五つのコツについてお伝えします。

一つ目は「問題発見力」を、その他の四つは「問題解決力」を育てるときに有用な方法となっています。

仕事中の違和感を大切にする

創造性を育てるコツの1つ目は、” 仕事中の違和感を大切にする”です。

仕事をしている中で、「もっと良いやり方はないのかな」、「これは本当にお客様のためになっているのかな」など、ふと不満や疑問が湧いてくることはありませんか?

こういった小さな違和感は、実はとても大切な”問題発見の種”の可能性があります。

あなたが感じている違和感は、多くの人も無意識的に感じている場合が多く、その問題を言語化し解決することができると、部署もしくは会社全体の業務改善などに繋がることが期待できます。

日々の仕事が忙しいと、ついつい「まあいっか」と見過ごしてしまうものですので、違和感を覚えたらその都度、内容をしっかり書き留め、見返す時間をとることをオススメします。

また、「こういった違和感自体を感じたことがない」という場合は、言われたことだけをこなして思考停止状態で仕事をしてしまっている可能性があるので、そんな方はまず「この仕事はもっと簡単にできないか」など日ごろから工夫の余地を探りながら仕事に臨むようにしてみてください。

成功体験をストックする

創造性を育てるコツの2つ目は、”成功体験をストックする”です。

まず、他の分野であなたが成功した体験、もしくは他の人が成果を出していたエピソードの中であなたの心に響いたものを記録しましょう。

そして、それがなぜ成果につながったのかを納得できるまで考えてみてください。

そうすると、仕事で他の壁にぶつかった時に、すぐに過去の成功体験の引き出しから「似た環境を乗り越えた経験はなかったか」「過去の解決策で今回活かせるものがないか」を検索できるようになります。

創造性というと、全く新しい解決策をその都度生み出すようなイメージがあるかもしれませんが、別の分野・別の事業での経験を活かして、今の仕事の問題解決に生かせるのも立派な創造力ですよ。

異なる分野を組み合わせて強制的に常識から外す

創造性を育てるコツの3つ目は、”異なる分野を組み合わせて強制的に常識から外す”です。

これは冒頭の「マカロンラーメン」「りんご飴おにぎり」の話とも通ずる部分があるのですが、新規事業や新商品の案を出す際などに、全く違う分野の掛け合わせを想像してみるというのがこの方法となります。

もちろん、現実的でない案や生産性の低い案も多く出てきてしまうというのはデメリットとしてあります。

ただ、自分の思考の枠組みを取っ払ったアイディアを出すことができるので、考えすぎて思考が凝り固まってしまったと感じる人には特におすすめです。

また、自分の頭で考えるとどうしても常識からなかなか外れられない、という時には、1枚に1つの単語を書いた紙を箱に入れ、ランダムに2枚引いてそのかけ合わせの事業を考えてみる、などゲーム感覚で楽しみながらアイディア出しをしてみてはいかがでしょうか。

2倍の結果をあげるにはどうすればいいかを考える

創造性を育てるコツの4つ目は、”2倍の結果をあげるにはどうすればいいかを考える”です。

これはつまり、極端な成果を上げるための方法を考える、ということです。

たとえば、毎月50万円の売上目標を達成しないといけないが、今月は少し厳しく40万円しか売れそうにない、という状況の時には、あと10万円をなんとか売りきる方法を考えることになり、「もう一度得意先を回る」などすでに講じたことのあるアプローチしか思い浮かばないと思います。

でもここで、「100万円の売上を今から達成しないといけない」と考えると、どうでしょうか。

これまでアプローチしたことのない大手企業のお客様に新たに営業をかける必要があるかもしれないし、そもそも営業先の業界を変えないといけないかもしれないなど、50万円の売上達成のみをゴールと置いていた時とは全く異なる解決策を考えることになりますよね。

このように、これまで通りのやり方だけでは目標を達成できない、という場合には極端な状況を想像してみると、これまでには思い浮かばなかった解決策が生まれやすくなりますよ。

情報収集をしすぎない

創造性を育てるコツの最後は、”情報収集をしすぎない”です。

というのも、過去事例や他の人の考えを集めすぎてしまうと、その中から無意識に正解を探そうとしてしまい、あなたの思考は制限され、独自のアイディアが出づらくなってしまうからです。

なにか新しい解決策を出す必要がある時には、考える上で前提として必要な情報のみをまずは収集し、その状態で「自分だったらどうするかな」と考えるようにしてみてください。

自分で一通り案出しをしたあとで、既に検討された案の情報を収集して比較すると、似たアイディアでもアプローチのしかたが少し違う、などあなたのオリジナリティが出ているかもしれませんし、それが解決の糸口になる可能性も大いにあります。

おわりに

今回は”創造性”についてお話ししましたが、いががでしたでしょうか。

創造性やオリジナリティという言葉に苦手意識を持っている方にとって、「自分が遠ざけていただけで思っていたよりも簡単なことかもしれない」と思い直していただくきっかけとなれれば幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【WIL-Lee】キャリア・転職支援サービス

「転職を考えているけど、どの企業や仕事が合いそうなのかを知りたい」
「やりたいことや、得意にしていきたいことが分からない」
「キャリアや転職について相談できる人が欲しい」

という方には、特におすすめです。

無料のキャリア壁打ち・相談はこちらから