「最近仕事中に一言も言葉を発していなくて虚しい」
「充実しているように見られたいけど現実は上手くいかないことばかり」
そう思うことはありませんか。
一方で、
「〇〇さんの周りには常に人が集まっていて羨ましい」
「あの人はいつもSNSのタイムラインが充実していて人生楽しそう」
そんな人もいます。
では彼らと私たちとの間にある違いとはいったいなんでしょう?
それはズバリ、「人望」です。
人望がある人は、どんな環境に身を置いても居心地が悪くなることはなく、もちろん職場でも伸び伸びと仕事をすることができます。
そこで、本記事では「人望がない人の特徴」「人望が厚い人の特徴」「人望を高めるためにすべきこと」について書きました。ぜひ自分自身や周りの人に当てはめながらご覧ください。
人望とは
そもそも「人望」という言葉は、世間一般的には以下のようなことを意味します。
・信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること
・他人から寄せられる信頼・崇拝・期待の念
出典:コトバンク
これだとなんだか崇高な存在のように聞こえてしまいますが、
私個人としては
「信頼ができ、こちらが持っている期待を裏切らない安心感がある人」や
「単純に一緒にいて居心地がよく楽しい人」には人望を感じます。
他にも具体例を考えてみましょう。
例えば
・困った時に頼りになる、相談しやすい
・居心地がよく一緒にいて楽しい
・刺激を与えてくれそうという期待感がある
・人がしていない体験をしていそうで、話をすると自分の視野が広がりそうな期待感がある
・常にこちらが持っている期待を裏切らない行動をしている
・誰がやってもいいような仕事や役割も率先して引き受けるような、単純に言えば「いいやつ」
以上をまとめると、人望とは「自分が寄せるどんな期待も裏切られないと思える絶対的な信頼感」を指します。
社会で生きていく上で、人間関係の構築は避けて通れません。
特に仕事では、会社に対する信頼性は高くとも、その担当者が信頼できない言動をするような人物であれば、せっかくのビジネスチャンスもみすみす逃してしまうことになってしまいます。
そのような、ここぞという場面で信頼を勝ち取れるような人は人望があるといえるでしょう。
人望がない人の特徴
そもそも人望とはなにかについてお話しました。次に、実際に人望がない人はどのような特徴があるかをご紹介します。
自己中心的な行動が多く他者への思いやりに欠ける
人望がない人は、自己中心的な行動が多く他者への思いやりに欠けています。
自己中心的に周囲を振り回してばかりの人は、目の前の相手の期待や気持ちなど考えもしないので、人望を得られません。
チームワークや仲間意識よりも自分の権利、私利私欲を優先させてしまいます。そして、思いやりが欠けた行動を続けていると次第に人が周りからいなくなってしまいます。
日々思いやり貯金をして自分も周りの人たちも幸せにしてみてはいかがでしょうか。
強い人には媚び、弱い人には横柄な態度をとる
人望がない人は強い人には媚び、弱い人には横柄な態度をとります。
相手の肩書きや立場などによって態度を変えるような人は保身のことばかり考えて、それ以上の高みを目指す上昇志向がありません。そして、単純に器の小さい人と思われることでしょう。
また、強い人に全てを合わせての発言がほとんどなので自らの考えに一貫性がなく、これもまた周囲の人を振り回してしまいます。
そのような人の近くにいると自分のことも高めていけないと思わせられ、周囲の人は自然と離れていってしまうでしょう。
自分の話や自慢話が多く他人の話への関心が低い
人望がない人は自分の話や自慢話が多く他人の話への関心が低いといった特徴があります。
どんな話題でも隙あらば自分の話に持っていこうとする人、周りにいませんか?
そういった方は、他人から相談を受けたとしても、相手の立場に立たず自分の事情だけで意見するので、適切な助言ができません。
すると、「この人に何を話しても無駄だ」と次第に思われるようになり、周囲の人はいなくなっていきます。
口ばかり達者で、いつまでも行動に移さない
人望がない人は口ばかり達者で、いつまでも行動に移そうとしません。
これはエセ意識高い系やエセ啓蒙家に多いように思います。
口では崇高な理想やこぎれいな理屈ばかりを並べます。ただ、行動に移す日はとうとうきません。
周囲は自分の言ったことなど覚えていないとでも思っているのかもしれませんが、人は自分が思っている以上に他人の行動の過程や結果を見ているものです。
たとえ一度自分の考え方に賛同してくれていたとしても行動を起こさなければ、「なんだ、この人は結局こんなものか」と見切りをつけられてしまいます。
いつも不平不満ばかりを言って感謝の気持ちがない
人望がない人はいつも不平不満ばかりを言って感謝の気持ちが現れません。
いわゆる「華金の夜に新橋エリアの飲み屋にいるくたびれたサラリーマン」がイメージしやすいのではないでしょうか。
口を開けば上司や部下の愚痴ばかり、「自分の能力はこんなもんじゃない」「もっとふさわしい仕事があったらいいのに」とないものねだりをするような人々。
人はそんな姿を見て、「この人に任せておけば大丈夫!」と思えるでしょうか。答えは明白ですね。
弱音を吐く、を通り越して全てのことの責任を他人に押し付けているような人についていくような人はいないでしょう。
人望が厚い人の特徴
ここまで人望のない人の特徴をご紹介してきましたが、続いて、人望の厚い人の特徴をご紹介していきます。
どんな人にも平等に、誠実に接する
人望が厚い人はどんな人にも平等に、誠実に接します。
どんな人の気持ちも尊重することを忘れず、誠実に接することができる人はどの環境でも必ず仲間ができます。
相手を思いやったコミュニケーションをするので、相手も安心して自分の心を開いたり身を委ねたりということができるのです。
考え方が前向きで周囲に元気を与えることができる
人望が厚い人は考え方が前向きで周囲に元気を与えることができます。
常にポジティブにものごとを考えられる人は誰から見ても魅力的なものです。
このような人は多くの場合、「楽観的」「深く考えていなくて慎重さに欠ける」というような内容の批判を受ける傾向があります。ただ、人望というのは理屈で語れるものではありません。
周囲の人々からすれば、どんなことにも神経を尖らせていて常にピリピリしている人よりも、いるだけで無条件に場の空気を軽くしてくれるような人のほうが安心して接せられるのではないでしょうか。
むしろあまり考えが至らないくらいのほうが、「私がカバーしてあげなきゃ」と周りのサポートを受けやすいというケースもあります。
人のいいところを見つけるのがうまい
人望が厚い人は人のいいところを見つけるのが上手です。
相手を褒める人はマイナスイメージを持たれづらい傾向にあります。
なぜなら、褒めるという行為はとても難しいからです。
たとえば仕事でミスのない書類を提出した相手に対して、どんな言葉をかけてあげるのがベストでしょうか。
「丁寧だね」と言われても、ぼやっとしていてあまりピンとこない感じがしませんか?
かといって、「文章を何度も見直して曖昧な表現は調べ直したりして、誤字をなくしたんだね」と具体的に言われても、もはやただ事実を述べただけ。
最も嬉しい褒め方というのは、相手の行為の性質を少しだけ大袈裟に表現して、相手が気づいてほしい部分をグッと表面化させることです。
先程の例ならば、「あなたはどんなに些細で誰にも気づかれないような部分にもまめに気を配ってあげられるほど視野が広い」と言ってあげるのがよいでしょう。(もちろん言い方や内容は様々あると思いますが)
以上のように、常に客観的な目で相手を評価することを忘れず適切に人を褒められる人には自然と人が寄ってきます。
結果を出す重要性に気づいている
人望が厚い人は結果を出す重要性に気づいています。
口先ばかりがうまいだけでは人はついてきません。また、行動していても長年結果が出ていないようであればついていって大丈夫か?と思われます。
一方で過程に手を抜かないことはもちろん、結果を出すことに並々ならぬこだわりを持っている人は周囲から信頼されます。
もちろん実力があることを傘に着て横柄な態度をとるのは褒められることではありませんが、ビジネスの世界では結局数字がすべて。
どんなに誠実でも満足に結果が出せない人は、いつかは見限られてしまいます。
考え方が一貫していて信念がある
人望が厚い人は考え方が一貫していて信念があります。
人望を常に集める人は、「自分ならではの考えや信念」を持っています。
相手に合わせるあまり自分を見失ってしまったという経験がある方はいるのではないでしょうか。
ただ、人望が厚い人は自分と他人との間に境界線が引け、しっかりと思考を分離できます。
もちろん自分のこだわりばかり押し通そうとすることもよいことではないので、相手と意見がぶつかった場合はいかにスムーズに折り合いをつけられるかがネックになるでしょう。
(関連記事:信念を貫く方法とは?信念や志を持つと人生は成功しやすく充実する)
何事もいったん最後まで聞く
人望が厚い人は何事もいったん最後まで聞きます。
相談をしても、仕事をしながら片手間で話を聞かれたり、「非はあなたにある」ということを一方的に言われると、自分のためにアドバイスしてくれていることであっても腑に落ちないものです。
一方で、冷静に客観的な視点で、自分が納得できるように噛み砕いて話してくれる人だと「この人に相談して良かった」と思え、その結果周囲はその人を頼りにし、一目を置くようにもなる訳です。
人望が厚い人は上司の話もしっかり聞き意見交換を行い、部下の話もしっかり聞き意見交換を行います。
上下の関係なく人の話を聞き、人間関係を上手に動かすのが上手なのが人望が厚い人の特徴です。
そして決して相手の言葉を否定したり、「違う」「ダメだ」と非難したりするのではなく、自分と話が合わないと感じても、皆それぞれの考え方があると一度受け止めて、相手の良い部分は受け入れようとする柔軟さがあります。
嫌われないことよりも自分らしく生きることを大切にしている
人望が厚い人は嫌われないことよりも自分らしく生きることを大切にしています。
人望のある人は嫌われないための努力はしません。
嫌われたくないのであれば誰の記憶にも残らないように生活すればいいので。
しかしそれでは人望があるとはとても言えません。
いつも正直に、自分が大好きなことをして生きると決断し、自分の確固たる軸を持って生きている人は自信があって素敵に見えるものです。
プロ意識を高く持って仕事に取り組んでいる
人望が厚い人はプロ意識を高く持って仕事に取り組んでいます。
人望のある人は、自分に求められていることを把握するのが上手です。またそれだけでなく、周囲から受けている期待を上回ろうとする意識を常に持っています。
そして、そんな人を周囲は見逃しません。
自分の期待を汲み取ってもらえ、結果も出す姿は「さすが〇〇さんだ!いつも凄いな」となり、さらなる期待や信頼感につながっていくのです。
時には自己犠牲にも見える行動をとる
人望が厚い人は時には自己犠牲にも見える行動をとります。
人望のある人は時に「そこまでするか?」と思われてしまうような面倒なこと、ささいなことにも手を抜きません。
ただ、これらの無益な自己犠牲とも思われる行為は、周り回って自分に帰ってくるものです。
そして、このような地道な努力は「損得勘定なしで動く人間なんだ」と周囲に思わせ、より強い信頼感に繋がったり、新しい出会いを運んできたりするものです。
人望を得るには?
ここまでで、人望がない人とある人の間には大きな差があることをお話しました。
しかし、人望がない人だって好きでその立場を選んでいるわけではありません。
本当は周囲に自分のことを評価してほしい、信用してほしい気持ちがあるはずです。
ではそんな人々が今からでも人望を取り戻すためには何をすればよいのでしょう。
そこで、人望を得る方法について以下でご紹介していきます。
相手が忘れているような小さな約束でも必ず守る
まず、どんなに自分には些細に思われることでも「こんなちっぽけなことで」と軽んじた扱いをしないことが重要です。
自分がくだらないと思うものでも、相手にとっては世界に1つしかない宝物ということもあります。
また、約束というと誰もがしている当たり前の行為ですが、規模を大きくしていくと「契約」となります。
ですから、どんなに面倒でもひとつひとつの小さな約束をちっぽけなものとぞんざいに扱うのではなく、一世一代の契約と思って対応してみて下さい。
そうすれば、相手は「自分との約束、ひいては自分のことさえこんなにも大事に思ってくれるのか」と感じ、あなたに信頼を寄せることとなります。
相手の話に共感しながら耳を傾けるようにする
人は、自分の話を聞いてもらうととても嬉しいものです。
そして、共感して受け止めてもらい苦労を理解してもらえると、すっきりします。
すると、話を聞いてくれる人に対して頼りがいがあるとか、いい人だと思うようになります。
なので、最後まで相手の話を聞き、その上で相手がポジティブな方向に向かえるようなアドバイスを心がけてコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。
相手が困っていることを自分ごととして考えて手助けをする
ちゃんと聞いてくれて、自分が抱えていることの悩みの深さを理解してくれている人がいると思えるのは嬉しいもの。
その上で自分のことのように一緒に悩み、解決策を模索してくれる人はとてつもなく心強い存在となります。
なので、もし現状では人からの相談を自分の美談を話す場としているならば、それは今すぐやめましょう。
たとえ解決の糸口が見つからなくても、あなたが一生懸命に向き合い考えてくれたというだけで、相手のためになりますし、そんなあなたの姿は際立って見えるものです。
おわりに
今回は、人望がある人の特徴を9つ紹介しましたが、実際に周囲にいる人望がある人物に当てはめてみると、頷ける項目が多かったのではないでしょうか。また、ご自身の場合はいかがだったでしたでしょうか。
もし「もっと人望を得たい」と考えるならこの記事で紹介した特徴を参考に、自分が不足していたことや反省点を改善し、人望がある人の特徴を自分の特徴とできるよう努めることが大切です。
ただし、明日一日実践したところで、人望は一朝一夕に集まるものではありません。人望とは、時間をかけて積み上げていくものなのです。それを継続できれば、皆さんの人望もきっと高まっていくでしょう。
そして、モデルとなる人をイメージするようにしてみてください。あの人だったらこの時どうするかなと考えてみるのです。必ず答えに行き着けるはずですよ。
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