好きなことで生きていくとは?気をつけた方がいいことと実現するためのステップを解説!


 
好きなことをして生きていく。そう聞くと、自分にもそんな生き方ができたら…と憧れる人もいるのではないでしょうか。

特に最近は、YouTuberやインフルエンサーなど好きなことを楽しみながら発信をして成功しているように見える人も増えてきました。

このような時代だからこそ、

「自分も今の仕事を辞めて好きなことで生きていけたらストレスを感じず、生き生きと過ごせるだろうな」

と思う人は年々増えてきているように感じます。

では、「好きなことで生きていく」を実現するためには、具体的に何をすれば良いのかを見ていきましょう。

好きなことで生きていくとは?

そもそも好きなことで生きていくというのは、どういうことなのでしょうか。

多くの場合、「好きなことで生きていく」というのは、好きなことだけをして楽に生きていくことができる状態だと捉えられがちです。

しかし、趣味として楽しむだけではなく「好きなことで生計を立てていきたい」という場合には、お金を生み出す必要があるので、話はもう少し複雑です。

お金を生み出そうとするのであれば、ただ自分が好きなことをしているだけでは不十分で、相手が求めるものを提供するという視点を持つことが重要になってきます。

つまり、好きなことで生きていくとは、「好きなことで価値を提供する側に回るということ」で、消費する側ではなく提供する側に回ることが求められるのです。

そしてあなたが提供するものの価値というのは、以下のように求める人の数と、その人たちがそれをどのくらい切実に求めているかによって決まります。

価値=求める人の数×求めている度合い

あなたが提供者側になったとしても、その提供したいものを誰も求めていないのであれば残念ながら価値は低いものになってしまいます。

「あなたが提供したいものを求める人がいるのか。」

「その人たちはどのくらい強く求めているのか。」

その上で、「そのニーズを満たすことができる力・スキルが自分にあるのか。」

こういった形で考え、行動に移し、その都度修正をしながら提供価値に対する対価をもらって生きていくことが、好きなことで生きていくことであると言えます。

好きなことで生きていくために大事なこと

やりたいからやっていることか

好きなことで生きていくためには先ほどお話しした通り、あなた自身がそれを求めている人に提供できるレベルのスキルを身に着ける必要があります。

そして、提供できるレベルにあるのかというのは、そもそも「適性があるのか」、そして「スキル獲得にどれだけ時間を費やすことができるか」の掛け合わせで決まります。

適性については「生まれ持った部分」もありますが、費やす時間は「自分がその物事をどれだけ本心から好きでやりたいと思えているか」によって変わってきます。

そして「その物事が好きでしかたなく、やりたいからやっている」という状態に達している人は、好きなことに費やす時間が自然と長くなります。

このように好きの度合いが高いとスキルレベルは上達しやすくなり、結果としてより多くの人に満足してもらえるようになっていくのです。

なので今やっていることは「やりたいからやっていることなのか」と自分自身に問いかけてみて、心の声を聞いてみてはいかがでしょうか。

自分本位になってないか

好きなことで生きていくために大事なことの2つ目は、「自分本位になっていないか」です。

自分が提供するものが、ユーザーのニーズを無視した自分本位なものになっていないか、ということにも注意する必要があります。

その物事が好きであればあるほど、ニッチすぎる商品を生み出してしまったり、結果として刺さる人がほとんどいない商品となってしまった…というのは、オタク気質な人ほど陥りやすいことです。

運が良ければ自分がやりたいことだけを突き詰め、発信をしただけでそれがたまたま多くの人に刺さり成功することもあります。ただ多くの場合、自分本位に作ったものが相手のニーズをぴったり満たすことは難しいです。

反対に、人々が何を求めているかを考え、自分の生み出す商品をそのニーズに合わせてカスタマイズして提供すれば、あなたの商品が多くの人に届く可能性は高くなるでしょう。

相手のニーズを想像したり、時にはヒアリングを重ねて、それに応えられるものを生み出すこと。

その積み重ねによって提供できる価値を高めていくことが、あなた自身が好きなことで生きていける確率を高めることにつながっていきます。

自分のやりたいことは多くの場合他人もやりたいこと

多くの人がやりたいと思うことは、他の人もやりたいと思うことである確率は高いものです。

たとえ求める人が多かったとしても提供者側も多いとなると価値・価格は必然的に下がっていきます。

そして、やりたいと思う人が多いということは得てして競争になり、その中で頭一つ抜け出すとなるとかなりの努力や工夫が必要になります。

「それでも私はこの分野で生きていきたい」というのであれば、それなりの覚悟を持つ必要があることを心に留めておきましょう。

好きなことで生きていくには?

ここで前提として、好きなことで生きていくためには、
①好きなことのタネを見つける。
②実際におこなってみて小さな芽を育てる。
③好きな度合いを確かめ、提供側に回ってでもしたいものかを考える。
④提供できるだけの力をつける。
という大枠の流れがあります。

ただ、「そもそも好きなことが何かわからない」、「興味があるものはいくつかあるけれどそれで生きていきたいのかはわからない…」という方は、こちらの記事がおすすめです。

好きなことの見つけ方や、好きなことをしながら生きていく方法について書いてあります。

もし上記③までのステップを踏んでみて、自分はこれで生きていきたいというものが定まったら、ここからは実際に商品・サービスを提供するための具体的な準備へと移っていきましょう。

あなたの好きなことですでに生きている人(ロールモデル)を探す

あなたの目指したいものが、たとえば公認会計士や看護師など、すでに多くの人が目指しており、実際に職業人口も多いような人気の職業であれば、関連書籍やネットの記事を探してみましょう。

すでに多くの人が効率の良い勉強方法などを発信しているため、自分に合った方法を見つけやすいはずです。

一方で、あなたの好きなこと・やりたいことが、まだ世の中であまり知られていない事業や職業であった場合は、しっかりと情報収集をするところから必要になります。

ここでおすすめなのが、あなたの好きなことですでに生きている人、ロールモデルを見つけることです。

もしあなたの周りにすでにそのことを仕事にして成功している人がいるなら、まずはその人に話を聞いてみましょう。周りにいない場合は、書籍やネットでとにかく参考になる人はいないか探してみてください。

実際に好きなことで生きていけている人は、あなたがこれからする必要があることをすでに通ってきているのでかなり参考になりますよ。

目標を定める

ある程度好きなことで生きていくことのイメージが湧いたら、次は目標を定めていきましょう。

目標を明確化するメリットは大きく二つあります。

一つ目は、目標を定めることで、あなたの現在地と目指す姿のギャップを認識し、今のあなたに欠けているもの・必要なものが把握できるようになることです。

あなたは小さい頃に”いろおに”という遊びをしたことはありませんか?

その際に、例えば「青!」と指定された途端に、視界に青色のものが飛び込んでくるようになるということがあったのではないでしょうか。

このように、人間には注目対象を指定されると、その対象に関する情報を取り込みやすくなる性質があります。

目標を定め、そのために必要なものを把握できるようになると、あなたの目標を実現するために必要な情報や経験が急に入ってきやすくなるのでぜひ試してみてください。

目標を明確化するメリットの二つ目は、マイルストーンを置くことで達成度を測れるようになることです。

自分の現在地がわからないまま突き進むと、あとどれだけ頑張ればゴールに辿り着けるのかが掴めず、挫折してしまう可能性が高くなります。

目標を達成するまでの度合いを把握することはモチベーションを維持する上でも非常に重要ですので、できるだけ定量的な目標を定め、客観的に達成度評価をできるようにしましょう。

ユーザー・顧客を探す

「あなたの提供する商品を、実際に使いたいと言ってくれる人がいるか。」
「どのくらいの人が使ってくれそうか。」

これらを確認し、さらにその人たちに実際に自分の顧客となってもらうために必要なのがこの「ユーザー・顧客を探す」ステップです。

具体的な方法としては、とにかく情報を発信することです。
最近ではブログやInstagram、Twitter、YouTubeなど、多くの人に向けて発信する手段がたくさんあります。

こういったSNSやメディアで発信するのは、あなたが何を提供できて、どのように人の役に立てるのかを知ってもらうために非常に効率的です。

また、発信する際には自分本位な内容になっていないかは気をつけましょう。
「相手からみて役に立てることになっているか、知りたいことをきちんと発信できているか」
と相手目線で考えることを心掛けましょう。

また、SNSやメディアだけでなく周囲の人に、あなたができることを伝えてみるのも効果的です。
そうすることで、実際にあなたが提供できる商品やサービスを必要としている人を紹介してもらえたり、協力してくれる人が現れる可能性が高まっていきます。

新しいことを始めるときには臆せず発信をする。
それが、ユーザーや協力者を増やすために重要です。

好きなことをお金に変えてみる

どんな人があなたの提供する商品・サービスを使ってくれそうかがわかってきたら、好きなことでお金を稼ぐことを経験しましょう。

最初は家族や友人に対してでも構いませんし、金額もどれだけ小さくてもかまいません。
とにかく、自分の好きなことで人の役に立ったりニーズを満たすことで、お金をいただく。この経験をすることがとても大事です。

自分が提供するものにお金を払ってくれる人がいるという経験は「自分は好きなことで生計を立てて生きていくことができる!」という自信につながっていきます。

はじめは身近な人だけでも、そこから紹介や口コミで、より多くの人から注文が入るようになるかもしれません。

また、その実績をSNS等を使って発信すれば、あなたをフォローしてくれている人からも「こんなこともできますか?」と連絡が入るようになって仕事の幅が広がっていく可能性もあります。

「いくらで提供すればいいのか、相場もよくわからない」という方は、まずはあなたが抵抗なくユーザーから受け取れる金額を設定してみてはいかがでしょうか。
それから、実際に使ってくれたユーザーのフィードバックを受けながら、金額を決定していくのが良いでしょう。

このように、自分の市場価値や提供レベルについてある程度把握できるようになってくると、好きなことに人生をどのくらい充てるのが自分にとって良さそうかがだんだん見えてきます。

好きなことで生きていくことを実践する自分と今のままの自分を天秤にかけてみて、やりたいと思えるのであれば無理のない範囲で行ってみてはいかがでしょうか。
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おわりに

好きなことで生きていくというのは覚悟も必要で簡単なことではありませんが、一度挑戦してみるのは貴重な経験になるのでおすすめです。

ただ、いきなり本業で、好きなこと一本で生きていこうとするのはリスクが大きいので、まずは趣味や副業からスタートしてみるのも一つの手です。

趣味や副業として行っている中で、もっと時間を割きたい、もしくは少しずつでもお金を稼げるようになり自信がついてきた、と思えるようになった段階で徐々に仕事としての比重を高めていくと、好きなことで生きていくことがどんどん現実的になっていきます。

この記事があなたの「好きなことで生きていく」が叶う一助になりましたら嬉しい限りです。
自分の道を歩んでいきましょう!