ドリームキラーの意味と夢の実現を邪魔させないための対処法5選!


 
みなさんの中で、「将来こんなことしたいんだ」と身の回りの人や親しい友人に打ち明けたことはこれまでにありますか?

そして、その際にネガティブな言葉を言われてせっかく芽生えてきていた希望の芽が摘み取られてしまった方は多いのではないでしょうか。

このときに「無理だから諦めなよ」「そんな夢みたいなこと言ってないでもっと現実みなよ」といった心にもない言葉をかけてきた相手こそが今回の記事のテーマの「ドリームキラー」です。

未来に対して希望や夢を持つことは素晴らしいことです。ただ、その一方で勇気のいることでもあります。

本記事では、「ドリームキラーがあなたの夢や目標を邪魔する理由」から「ドリームキラーに遭遇した際の対処法」について書きました。



ドリームキラーとは

ドリームキラーと言われるとあなたはどんな人をイメージしますか?

これまでドリームキラーにあったことがない幸運な方もいるかと思いますが、多くの方は家族や友人などの身近な人や学校の先生などを思い浮かべるのではないでしょうか。

そして、そもそもドリームキラーとは「あなたが夢や目標を掲げて努力をすることを邪魔しようとする存在」のことを言います。

親や親身になってくれる友人があなたのことを真剣に考えるあまりにドリームキラーになってしまう場合もあれば、あなたが目標を掲げて達成をしてしまうと努力をしていない自分を認めることになるのが嫌という理由で攻撃的な言葉を浴びせてくる悪意のあるドリームキラーと様々です。

ここで、具体的にイメージしていただくためにドリームキラーの口癖をいくつか紹介します。

ドリームキラーの口癖

 

【ドリームキラーの口癖】

「好きなことをやって成功できるのは才能がある人だけ」

「ここまで言うのはあなたのためを思うから」

「今のままで十分じゃん」

「やっても無駄だから諦めなよ」

「子供みたいな事言っていないでもっと現実見た方がいいよ」

「やりたいって言って成功できるほど世の中甘くないから」

「最近〇〇系なFB投稿多くない?」

 

いかがでしょうか?どれも言われた側はいい気持ちはしないですよね。

そして、せっかく一歩踏み出そうとしていても批判されると精神的にこたえるものです。

また、夢は追いかける中で充実感や自分の中での意味付けがされていく場合も多いので、このような言葉はせっかく着きかけた火を消してしまいます。

この夢の芽を摘み取ろうとするドリームキラーにはどんな特徴があるのでしょうか。



ドリームキラーの特徴

先行きがあいまいで変化が激しいVUCAな時代では、これまでのような分かりやすい安定はなくなってきています。

なので、現状維持を求める人やこれまでチャレンジをあまりしてこなかった人にとっては生きづらくなっていくことが予想されます。

人間はそもそも変化を嫌うものなので、多少はしかたありませんが変化に対して敏感な人はドリームキラーになりやすいです。

そしてこの変化を嫌う特性は、ドリームキラーがあなたの夢を否定する原因にも深く関わってくるので後ほどご紹介します。

また、変化を怖れること以外にもいくつかドリームキラーによく見える特徴を以下に挙げましたので自分もしくは友人にあてはまるものがないか確認してみましょう。
 

【ドリームキラーの特徴】

変化を必要以上に怖がる

ネガティブな発言や不平不満が多い

ネームバリューを気にする

現実主義で安定思考

自分の物差しで他人を測る

自分のことで精一杯で他者に興味をもちにくい

ドリームキラーの二つのタイプ

ドリームキラーには2種類がいます。一方は、善意的ドリームキラーでもう一方は悪意的ドリームキラーです。では、それぞれどういった特徴があるのか見ていきましょう。

善意的ドリームキラー

ドリームキラーというと悪意に満ちている人を思い浮かべるかもしれませんが、あなたのことを心配するあまりに失敗して欲しくないという思いが強くなり「やめた方がいい」とあなたが夢を追うのを引き止めようとすることがあります。このような形のドリームキラーを善意のドリームキラーといいます。

この善意のドリームキラーになりやすいのは、あなたと多くの時間を過ごし、あなたが変化をしようとする時に自分の過去の経験や統計データから高い確率で失敗しそうだからと良かれと思ってアドバイスをしようとする人です。

具体的には、親、中学高校の先生、普段親身に相談に乗ってくれる友人などです。

特に親の影響は大きいと言えます。

親は、自分の体裁を守るという意味もあるでしょうが、それ以上に子供の幸せを願っています。なので、「挑戦をしてみて失敗をしたらどうしよう」「立ち上がれず、食べていくことに困ったらどうしよう」と考えます。

このようにあなたのことを心配するあまりに、みんなと同じ路線に戻そうとしてアドバイスを送る人が善意のドリームキラーなのです。

悪意的ドリームキラー

次に悪意的ドリームキラーについてお話いたします。

こちらは、先ほどの善意的ドリームキラーとは違い発言の意図が妬みやネガティブなものが多いです。

あなたが何かをやりたいと思ってそのことについて周囲の人に話したとします。その際にあなたに上手くいって欲しくないがために失敗や不幸になることを連想させる心にもない言葉をかけられたことはありませんか?

また、自分と同じくらいの実力だと思っていた同僚が昇進すると分かって自分には声がかからなかった時を想像してみてください。その時、あなたは素直に同僚の昇進を喜ぶことはできますか?

多くの場合は、居心地の悪さを感じやる気を損ねるようなことを言ってしまうものです。

では、なぜドリームキラーは夢を追う人や努力をして成功しようとする人の邪魔をするのでしょうか?



ドリームキラーが夢を追う人の邪魔をする理由

ドリームキラーが夢や目標を持って努力している人、これから頑張っていこうとしている人の邪魔をしようとする理由は大きく2つあります。

1つ目は、コンフォートゾーンが脅かされるからで、2つ目は夢を追って成功されてしまうと自分の能力が相対的に低く感じてしまうからです。それでは、1つずつ順に見ていきましょう。

コンフォートゾーンが脅かされるから

コンフォートゾーンとは人それぞれが持っている居心地の良さを感じる間合いのようなものです。

みなさんにも心地よい空間と短時間でも精神がすり減るようなストレスフルな空間がありますよね。

そして、大抵の場合は心地いいと感じる空間で過ごし、ストレスから逃れたり安心感を求めるといった行動になります。

このように自分にとって居心地のいい人同士は集まりやすく、気づいたら自分の周りは思考性や価値観が似た人であふれているということが起きるのです。

ただ、人には自身のコンフォートゾーンを維持しようとする機能があります。この機能をホメオスタシスといい、日本語では恒常性維持機能という意味を持ちます。

このホメオスタシスの機能があると、あなたが身近な人に夢や目標を語るとその人にとってのコンフォートゾーンが高いレベルにあるのなら問題ありませんが、あなたの発言によりこれまで同じくらいにあったコンフォートゾーンが変わってしまうかもしれないと聞いた相手は感じます。

すると、「目の前の彼が努力をして成功をしていくと、話が合わなくなるのではないか?自分のコンフォートゾーンに影響が及ぶのではないか?」と感じ、あなたの夢や目標を否定するネガティブな言葉をかけることで自分の居心地のいい空間を守ろうとするのです。

自分の能力が相対的に低く感じるから

先ほどお話したコンフォートゾーンにも近いのですが、私たちが自分の能力が低いと感じたり高いと感じるのは相対的なもので比較対象がいるわけです。

横並びであれば安心感がありますが、悪意的ドリームキラーのところで触れたように久しぶりにあった高校や大学の同級生と話をしていてキラキラと仕事の話をしている時に、自分はとにかく仕事が嫌で日曜日の夜が憂鬱だったとします。

すると、「昔はバカみたいな話で盛り上がるのが楽しかったけど、今は完全に取り残されている。今後もさらに差が開いてしまいそうで怖い」となってしまいませんか?

これは、自分の評価は下がっていないのに話をしている相手と比較して相対的に自分の評価が下がっているように感じるためです。

また、頑張っている人をみると努力をしていない自分に気づいてしまいます。

ただ、自分のコンフォートゾーンを上げるにはそれ相応の努力をする必要があり苦痛を伴うので、より簡単で自分の苦痛を取り除く方法として頑張っている人のコンフォートゾーンが高いレベルにいかないような言葉がけをするのです。

言葉は行動を伴わないので比較的楽な行為ですし、話をした相手が目指すのを辞めてくれると頑張っていない自分を正当化できます。すると、脳はいつにもなくクリエイティブに夢や目標を目指さない方がいい理由を作り出すのです。



ドリームキラーの対処法と活用法


 
善意のドリームキラーであっても悪意のドリームキラーであってもあなたの夢や目標を達成する際には邪魔になることが多いです。

それほど関わり合いのない人なら距離を置いたりしっかりと聞いているフリをして適当にあしらうことも可能です。

しかし、仲のいい友人や家族など関係性の深い人達では同じようなことをするのは難しいでしょう。

そこで、ドリームキラーに遭遇した時の対処法と彼ら彼女らを夢の実現のために上手く活用していく方法についてお話していきます。

周囲の環境を変える

起業家のジム・ローン氏は自身の能力について次のように語っている。

「人間は、いつも周りにいる5人の平均をとったような人間になるものだ」

この言葉と似たものとして類は友を呼ぶがあります。つまり、あなたの周りが見渡す限りドリームキラーなのであればあなたもドリームキラーである可能性があるということです。

しかし、何かがきっかけになって変わろうという気持ちが芽生えて「とにかく大きいことをしてみたい。なんとなく楽しそうだ」と思い周囲に突然夢や目標を語る。すると、周囲はいきなり何を言っているんだとなりますよね。

なので、本気で目標や夢を実現したいのであれば自分のコンフォートゾーンを上げる努力をして関わる人や仲間を変えましょう。

高いコンフォートゾーンにいる人はドリームキラーとは正反対にいる夢や目標を応援するドリームサポーターである場合が多いので、自分も周りの人を応援してそんなあなたを見てファンになってくれた人が応援してくれるという正のサイクルを回しましょう。

ただ、高いコンフォートゾーンにいる人達はそれ相応の努力をしている人がほとんどで、類友効果は健在です。

なので、あなたと関わることで相手はどのような得があるかと考えて積極的に周囲の環境を変える努力をしていきましょう。

ある程度軌道にのるまでは夢を口にしない

そもそも誰かに夢や目標を言わなければドリームキラーに遭遇することはありません。

そして、本気で夢や目標を追おうと努力をしているのならドリームキラーとの会話はほとんどの場合時間と精神力を削られるだけです。

なにか大きいことをしたいと思って誰かに言いたいと思った場合は、すでに何かに熱中している人やドリームサポーターの素養がある人に対してしましょう。

はじめたての時は、あなたの中に芽生えた小さな夢はとても弱々しいので大事にしてあげないとすぐに折れてしまします。ただ、正しい努力をしてある程度軌道にのってくれば根を張り少しのネガティブな言葉では折れなくなります。

このように少しずつ成果が出始めた段階で周りに「実はこんなことがしたくて半年ほど前から準備をしてて、実際に手探りの中やっていたら少しずつ成果が出てきたんだ」と言うのがおすすめです。その状態であれば発信している内に思わぬところからサポートが得られるかもしれないので。

自己肯定感を高める

何かネガティブなことを言われると、「このままだと失敗してしまうのではないか?正直成功させる自信がないな」と大半の方はなるかと思います。

しかし、この時に楽天的な人や自己肯定感が高い人は「なんとかなるだろう。絶対成功できる。」と自分の中でポジティブな気持ちをすぐに取り戻すことができます。

ただ、国立青少年教育振興機構が平成27年度に行った、日本・米国・中国・韓国の高校生を対象とした調査結果によると、「自分はだめな人間だと思うことがある」という質問に対して、「とてもそう思う」や「まあそう思う」と回答した日本人はなんと72.5%にものぼり、1番低い韓国は35.2%と約2倍の差が開いています。

このように国民性として自己肯定感の低い私たち。まずは、自己肯定感が低くなる原因を理解して取り入れられそうなところから徐々に自己肯定感を高めていくことで上位3割を目指し、ネガティブなことを言われてもぶれない自分を作ってみてはいかがでしょうか。

ブラッシュアップと自分の本気度を測る機会として活用

ドリームキラーは、あなたの夢や目標の実現が難しいことを非常にクリエィブな発想で語りかけてきます。

そんな時に立ち向えるかどうかは、あなた自身の夢に対する情熱や覚悟の強さを試されていると考えるのです。

夢や目標の高さによりますが、生半可な気持ちで達成できるほど甘いものでありません。

なぜなら、あなたの戦う土俵にはその仕事が好きで得意な人が大勢いて使える時間の全てをかけて挑んでいるのだから。

なので、ドリームキラーに痛いところを突かれたなと思ったら「客観的な意見をありがとう。ブラッシュアップの材料にさせてもらうね。」と心の中で言って、否定されてブラッシュアップをするほどまでに真剣なのかと自分を試す機会にしていきましょう。

今やっていることは心の底からやりたいことなのかと自問自答して自分の中で腑に落とすことで、日々の業務に自分なりの意義を見出せます。

なので、忙しい中でも落ち着いた時間を意図的に作って紙とペンだけを持ってアウトプット100%の状態で徹底的に自問自答してみてはいかがでしょうか。

論理を積み立てて、行動もする

ドリームキラーの活用による事業内容のブラッシュアップや日々の努力によって成功への階段を着実にのぼりはじめるとあなたの夢を否定できる人はかなり減ったことでしょう。

一本筋がしっかり通っていて、情熱を込めてこれまでやってきたことを伝えると相手は否定的な言葉が言えないものです。なぜなら、重箱のすみをつついていることに気づき虚しさを覚えるからです。

ただ、相当真剣に取り組んでいなければ自分も相手も納得感のある論理展開は難しいです。

しかし、この段階までいけば付き合う仲間も変わり周りがドリームサポーターにあふれていることでしょう。頭で考えるのはもちろんですが、とにかく行動をして結果を出していくことで自信をつけてぶれない自分を作っていきましょう。

まとめ

今回の記事では、あなたが夢や目標を話した時に現れるドリームキラーについてお話しましたがいかがでしたでしょうか。

「やっても無駄だから諦めなよ」 「子供みたいな事言っていないでもっと現実見た方がいいよ」と面と向かって言われたり、自分のいないところで尾びれや背びれがついて広がっていくのは傷つくものですよね。

ただ、受け取り方によってはポジティブにも自分の本気度合いを確かめる方法として活用をすることもできます。

あなたが真剣に叶えたい目標や夢があるのなら「なぜ自分はその夢や目標を達成したいのか」と自分自身に問いかけて動機付けを明確にすることが哀切です。

そして、ドリームサポーターが溢れる理想的な環境に自分の身を置いて夢を実現させるために努力を惜しまず行動していきましょう。

昨日よりもきっと自分が好きになるはずですよ。