少子高齢化社会の日本では、年金問題や近年の企業の業績の悪化による終身雇用の崩壊などで今後の働きかたをどうしたらいいのかと不安な方もいるかと思います。
今回は、副業のできる大手企業の紹介と20代のこれからの働き方といった流れで書いていきます。
目次
はじめに
近年、働き方改革として企業の残業時間の規制や副業の容認などを促す流れが出てきました。
少し時代をさかのぼると、日本は戦後の焼け野原から他国も驚くほどの高度経済成長をし、世界でも有数の経済大国となりました。
しかし、現代はインターネットの普及に伴うボーダレス化といったこともあり、これまでの日本の終身雇用というスタイルを維持していくのが厳しくなりました。
これほどまでに「個」の力にフォーカスされた時代はあったでしょうか?
今後は、自分自身でキャリアというコンパスを持って進んでいかなくては現状維持が難しい時代です。
様々なキャリア選択の中で今回、従業員が1000人以上の大手企業での副業やこれからの働きかたについて考えてみました。
では、大手企業に勤めている社員は副業についてどう考えているのでしょう?
NPO法人「二枚目の名刺」が行った大手企業の社員1200人に副業についてのアンケートによると、副業を「している」、「したい」と答えた人は全体の60%を占めました。
今後転職が当たり前になっていくであろう世の中で20代が副業をした方が良い理由は大きく二つあります。
・20代でスキルを幅広く身につけることができ、起業をするなら経営に携われる。
・収入が増えるのはもちろんですが、人生が豊かになる。
私の場合は、副業といった形でベンチャー企業と自分自身でメディアの運営をしていますが、ともにめちゃくちゃ面白いメンバーとああでもないこうでもないと言いながらディスカッションしながら進めていくやり方がものすごく人生を豊かにしてくれています。
メディアの運営は、現在6人でやっていますがメンバーのモチベーションの源泉はどこにあるのか?働きやすい環境や各々が能力を発揮するにはどうしたらいいかなどを考えて実行しています。
こう言った経験は通常であればマネージャークラスに昇格しなければ厳しいですが20代で経験できるのは大きな財産となっています。
海外では自身のスキルを活かしたプロジェクト単位での働きかたが主流です。このプロジェクト単位の働き方はDeNAの南場さんも今後の働き方の一つだと言っていました。
資産運用についても一社からだけでなく副業や投資など複数持っていて、リスクをしっかりと分散しています。
そして今後、日本もこのような働き方になっていくと思われます。
今、大きな時代の波が来ている中でこの波に飲み込まれるのか逆に利用して遠くまで行けるかで今後の人生の歩みかたや楽しみかたが変わってきます。
そんな時代の流れの中で副業ができる会社に魅力を感じている20代は多くいるかと思います。
私も副業に魅力を感じる20代のうちの一人です。そんな私が当初感じていたのは
「副業はしたいけど制度がきっちりしている大手企業では難しそう」
「ベンチャー企業なら副業に対しても比較的寛容じゃないかな」
などといったことです。
ですが、大手企業で副業できる会社はあるかなって検索していると意外にありました。
そこで、これから副業のできる大手企業を紹介していきます。
副業のできる大手企業一覧
リクルートグループ
Yahoo!JAPAN(ヤフージャパン)
NTTデータ
サイバーエージェント
LINE
TBSホールディングス
JPモルガン・チェース銀行
アクセンチュア
花王
ロート製薬
ソフトバンク
DeNA
新生銀行
Yahoo!JAPAN、リクルートグループ、NTTデータは起業をしながら働いている友人や実務のスキルをさらに伸ばすために副業をしている友人もいます。
彼ら、彼女らに共通するのは自分の人生を生きていて非常に生き生きとしているということです。
ここで、少し話は逸れますが私の夢は人々が幸せになったりワクワクできるサービスやプロダクトを最高の仲間と作り続けるプラットフォームを作ることです。
自分が作りたいサービスを思いついた時に最低限の機能を持ったプロトタイプを自分で生み出せるようになりたいというのとエンジニアに業務を委託するときにどこまでが出来ることなのかを理解できているかは信頼関係の構築やサービスの質に関わると考えています。
そこで、2か月ほど教室に通ってプログラミングを学ぶことにしました。そのときに一番話をしていたメンターがNTTデータのAさんでした。
Aさんは、現職ではサーバーの管理をメインにやっていて、自分のスキルを磨くためにアプリ開発をしたいと思い私と同じように教室に通い、そのままメンターとして採用されたようです。
「現職で十分にお金はもらっているからこそ好きなことをするときの心理的不安が小さくなる」と言っていてなるほどその通りだと感じました。
そして、今後も色々なことを学び続けて自分にしか歩めないようなキャリアにしたいと言っていて熱いし面白いなってなりました。
Aさんの事例を見て思うのが、自分のやりたいことを仕事にするというのは周りでやっている人が少ない分まだまだ難しいように感じられます。
しかし、大手企業で働いていることで失敗に対する不安がかなり低減できるので挑戦をするハードルが下がるのがこれからの20代の働き方なのではないでしょうか。
DeNAやソフトバンクも2017年の10月ごろに副業の解禁を推奨しています。さらに、優秀な人が集まってくることが予想されますね。
そして、日系の大手銀行はとにかく制度が古く堅い印象が強いので副業解禁までには長らく時間がかかると思っていましたが、2018年4月に新生銀行が兼業と副業を解禁しました。
この新生銀行の副業解禁のニュースを見た時には正直驚きました。今回の取り組みがうまくいけば他の日系の大手銀行も優秀な人材の確保のために追従せざるをえない流れができると思うので今後の新生銀行の取り組みは楽しみですね。
では次に日本の産業を支えるメーカーで副業解禁をしている企業様を紹介いたします。
ソニー
富士通
日本ヒューレット・パッカード
キャノン
日産自動車
コニカミノルタ
メーカーといえば、お堅い感じで副業を推奨しているイメージはなかったのですが調べてみると意外とありました。
ソニーといえば言わずと知れた日本を代表する大手企業ですがまだまだベンチャー気質を持っている企業です。
ソニーの副業といえばハピキラを運営している正能さんが有名ですね。
また、ソニーは積極的に経営者を育てようという社内の制度が充実していて自社だけでなく他社も巻き込んだ事業にも積極的に行って収益化が立ち社会のためになるなら一気に責任者として事業を任せるといった風潮はさすがですし、時代の潮流をしっかり見極めた働きかたですね。
ただ、日産自動車については多くの他の方が書かれた記事に副業がOKと書かれていましたが、企業のHPや実際に働いている人に聞いてみたところ副業を推奨しているといった風潮は感じられませんでした。ですので、今後とも調査を続けたいと思います。
そして、2017年12月にはコニカミノルタが副業を行うことで積める多様な経験をイノベーション創出につなげようという目的から副業を解禁しました。今後さらに多くの日本企業で副業解禁の流れが加速していきそうですね。
最後に、1000人規模の大手企業ではありませんが面白い企業を2つほど紹介いたします。
メルカリ
メルカリは日本で唯一のユニコーン企業で、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションで日本だけにとどまらず北米やヨーロッパに事業展開を行っています。北米への事業展開として選んだ拠点もサンフランシスコということもあり本気度がうかがえます。
『Go Bold』『All for One』『Be Professional』という3つの価値観を基に経営がなされています。各々が常にプロフェッショナルであり続け、全ては成功のために、大胆に思考・行動するといった社風は多くの優秀な人を惹きつけますね。
サイボウズ
副業推奨といえばこの企業は外せませんね。サイボウズの青野社長は、いろんなところで副業の推奨を行っています。社風として、サイボウズを副業にするくらいの勢いで働く人が出てきてもいいというのは面白いですよね。
また、青野社長はインタビューの中で「自由な働き方を志向する人にはサイボウズは魅力的な職場となり、ブランド力がつく。社員の成長力も高まり、自分で“稼ぐ”感覚が出てくるので、将来、経営人材が巣立つだろうと感じる」と言っており企業が本当に欲しいと思っている優秀層は特に惹かれる働きかたではないでしょうか。
まとめ
今回、大手企業に絞って副業を推奨している企業を紹介しました。大手企業に新卒キップや転職を通じて入れる方は、大学入試や激しい競争を勝ち抜いてきた証ですし素晴らしいことです。
ただ、このような優秀な方々が今後の日本を支えていくのに自分自身のポテンシャルを発揮しきれていないように感じますし、これは非常にもったいなく思います。
そして、自分が今後どんな人生を歩みたいのかを明確にして、実際にやってみてワクワクするかやりがいを感じるかを大手企業に勤めている安心をベースにどんどん挑戦していく働き方が時代に合っているのかなと思います。
ですので、新卒や転職で企業を選ぶ際の軸の一つにしてみてはいかがでしょうか。
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