ノマドワーカーとは?ノマドワークの現実と向いている人の7つの特徴

 

最近、新しい働き方として注目を集めている「ノマドワーカー」をご存じでしょうか。時間や場所に縛られず自由に仕事ができるため、個人のスキルが高くない人にとってはハードルが高いのでは?というイメージもあると思います。
 
今回は、そんなノマドワーカーの特徴から、ノマドワーカーに向いてる人・向いてない人、さらにノマドワーカーになるための方法を紹介していきます。



ノマドワーカーとは

ノマドワーカーとは、特定の企業に属さず、インターネットのつながる場所を転々として仕事をする人たちのことです。ノマドワーカーの「Nomad(ノマド)」は英語で「遊牧民」を意味します。
 
牧畜を生業として、乾燥地帯や砂漠地帯を移動しながら生活する人である遊牧民「ノマド」という名前がついていることからも、ノマドワーカーは専門性のある仕事を持って、自由に移動し仕事をする人たちであることが想像できます。
 
すでに、活躍しているノマドワーカーの中には、ライター、プログラマーやカメラマンなど、専門性のある個人スキル(能力)が高い人たちが多いです。さらにノマドワーカーの平均年収は、個人のスキルレベルによって異なり、スキルがあまり無い場合は、平均年収100万円前後、スキルがある場合は、平均年収1000万円以上と一般会社員と比べると高い水準となっています。
 
なので、個人の持つ専門性が高くノマドワーカーとして成功すれば、企業に属して働くよりも高い年収を得ることができます。
 

ノマドワーカーとフリーランスの違い

ノマドワーカーは、働く場所を選ばないなど、自分スタイルの働き方のことをいい、フリーランスは、仕事上の契約の仕方をいいます。

フリーランスとは、特定の企業に所属せず、単発の仕事を請け負って契約する形の仕事のことで、一般的な職業分類をすると、個人事業主や自由業に含まれます。ですので、これといってフリーランスとノマドワーカーに大きな違いはありません。
 
しかし最近の傾向としては、インスタグラムで「ノマド」というハッシュタグが存在するぐらい、特に若者の間では「フリーランス」よりも、「ノマドワーカー」という言葉が注目を集めています。
 

ノマドワーカーの具体的な仕事内容

ノマドワーカーの具体的な仕事内容はさまざまで、ライター、プログラマー、デザイナー、コンサルタント、カメラマン、Youtuberなどの動画制作者、インスタグラマー、やブロガーなどが挙げられます。
 
「クラウドワークス」や「ランサーズ」など仕事案件が掲載されているサービスを利用し仕事を取ってくる場合や、SNSで自分自身をアピールし仕事依頼を受けるなど、さまざまな方法があります。
 
最近では、フリーランスやノマドワーカーの増加により、カメラマンのマッチングサイトなど、各職能に別れたマッチングサービスも増加傾向にあります。



ノマドワーカーの特徴

ノマドワーカーには、どのような特長があるのでしょうか?ノマドワーカーのメリット・デメリットについて以下で紹介します。
 

ノマドワーカーのメリット

ノマドワーカーになるメリットは、特定の企業に属さないため働き方が自由で、仕事とプライベートの1日のスケジュールを自由に決めることができる点です。
 
さらに、働く場所が決まっていないため、その日の気分に合わせてカフェやコワーキングスペースで作業するなど、ワークスタイルを自分にあったようにアレンジすることも可能です。
 

【ノマドワーカーのメリット】

・自由に1日の時間配分が決められる
・気分によって仕事環境をすぐに変えられる
・仕事場の賃料など、固定費を減らせる
・仕事時の服装が自由
・人間関係に悩むことが少なくなる
・満員電車に乗る必要がない

 

ノマドワーカーのデメリット

一方で、ノマドワーカーのデメリットとして、高いスキルがない場合は仕事が見つかりにくかったり、収入が安定しない可能性がある点などがあげられます。
 
さらに収入が安定するまでは、数多くの仕事をこなす必要があったりなど、プライベートの時間が少なくなってしまう可能性もあります。
 

【ノマドワーカーのデメリット】

・仕事とプライベートの切り替えが難しくなる
・ネット環境と電源の有無が重要になる
・収入が安定しない
・仕事が見つからない
・社会的信用が得にくい
・スキル向上の速度が遅い
・経理・庶務などが煩雑
・成功時の喜びを誰とも共有できない



ノマドワーカーに向いてる人・向いてない人

スキルがあったり、SNSなどである程度知名度がある場合は、ノマドワーカーとしてのキャリアを作りやすい傾向にあります。しかし、現状のスキルに自信がない場合でも、自分で仕事を取りに行く貪欲さがあれば、初めは小さい仕事から実績を積むことができます。
 
そして仕事で経験を積んでいく中で、スキルも身に付き、個人として成長していくので、よりキャリアの選択肢は広まります。
 
その一方で、自分を売り込むのが苦手であったり、失敗を恐れて挑戦できない場合は、仕事を得ることができず、個人のスキルの向上も見込めないのでノマドワーカーには向いていないかもしれません。
 

【ノマドワーカーに向いてる人】

・平均よりも高いスキルを持っている
・有名・知名度がある
・希少性がある
・精神的に強い
・プロ意識が高い
・自分で仕事を取りに行く貪欲さがある
・自己プロデュース力が高い

 
【ノマドワーカーに向いてない人】

・組織や人に対して依存度が高い人
・失敗を過度に恐れる人
・お金になるほどのスキルがない人
・身体が弱い人(働いた分だけ収入が入るため)
・自分を売り込むのが下手な人

 

ノマドワーカーになるためには

自分のスキルにあまり自信はないけど、ノマドワーカーのワークスタイルに憧れがある方も多いと思います。そのような場合は、まず本業とは別のところで、パラレルキャリアを形成することを目標に始めてみるのがいいかもしれません。
 
ブログを書いてみることや、プログラミングの勉強をしてみるなど、一度キャリアに対する視野を広げることで、今まで気づいてなかった自分の得意分野やワクワクする瞬間が見つかることもあります。そうして、経験を積んでいく中で、専門性が磨かれて、ノマドワーカーとして活躍できるレベルのスキルを身につけていくことができるでしょう。
 

まとめ

今回はノマドワーカーについて詳しく紹介しました。誰もが一度は憧れる新しいワークスタイルですが、働き方が多様化するにつれて、世の中で求められる個人のスキルレベルはどんどん高くなっています。
 
なので、ノマドワーカーとしてキャリアを歩まなくても、個人の専門性のあるスキルを身につけるといった点においては、これから誰もが向き合っていくべき共通の課題になりそうですね。

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