人間性とは?人間性が高い人・低い人の特徴と養うために意識したい3つのことを解説!


 
「”人間性”という言葉について詳しく説明してみてください。」

そう言われて、明確な自分の考えを言葉にできる人は少ないのではないでしょうか。

それなのに、たとえば就活では「うちでは人間性を重視します」という会社があったり、悪い行いをした人に対して「人間性を疑う」という言葉が使われたりと、”人間性”という言葉を耳にする機会は思いの外多いですよね。

よく耳にするのに具体的にどういうものなのかはよくわからない”人間性”。

今回は、そんな”人間性”という言葉をテーマに、そもそも人間性とは?という定義の話から、人間性の高い人・低い人の特徴、人間性を養うために意識したいことについて書きました。



人間性とはそもそも何か?

そもそも人間性とは何なのかというと、読んで字のごとく「人間としての性質」のことです。

とはいえ、これではよくわからないですよね。

もう少し詳しく言うと、「思いやり、気遣い、利他、倫理観、正義、誠実、愛情」など、生き物の中でも特に人間が強く持っていると考えられている、ポジティブな性質が集まったものが”人間性”だと言えます。

しかし、人間性のそれぞれの要素は数値で測れるものでもなく他の人と比較することもできないのに、なぜ人間性が「高い・低い」という言い方をするのか?どうやって評価するのか?と疑問に思う人もいるかもしれません。

確かに、人間性は数値で評価できるものではありませんが、人の愛情・思いやりの深さ、倫理観の強さなどは発言や行動ににじみ出るものなので、そういった部分から人間性を評価されているのだと思います。

皆さんも「この人、無口だけどなんだかんだ優しいな」と思ったり、誰も見ていないところで善行を積む人を見て「心根が綺麗なひとなんだろうな」と思ったりした経験があるのではないでしょうか。

人間性というものは、そういったふとした言動の端々に宿っているのです。



人間性が高い人の特徴

それでは、人間性が高い人にはどんな特徴があるのか具体的に見ていきましょう。

他人を受容できる

人間性が高い人の特徴の1つ目は、”他人を受容できる”です。

他人を受容するというのは、自分の意思なく相手を受け入れる・許してしまうということではなく、自分の考えとは違っていても他人の思想や意見・価値観を尊重できるということです。

他人と考えがぶつかったり、自分にない価値観に出会ったりした時、「そんな価値観あり得ない」などと相手を否定する人がいたら、嫌な気持ちになりますよね。

それに対して、自分とは違う考えに対して否定せず寛容に受け止められる人に対しては、「この人は人間ができているな」「人間性が高いな」と感じられるのではないでしょうか。

相手視点で物事を考えることができる

人間性が高い人の特徴の2つ目は、 “相手視点で物事を考えることができる”です。

たとえば、自分にとって損か得かで物事を考えるのではなく、相手が本当に幸せになれる選択肢は何かを親身になって考えることができる人。

他人の失敗に対して「自分が相手の立場だったら同じ失敗をしてしまったかもしれないな」「どうしたら次は防げるだろうか」と相手に共感しつつ建設的に物事をとらえられる人。

こういった視野の広さを持って寛容な考え方ができる人は、人間性が高いと言われるのも納得ですよね。

正義や倫理観がある

人間性が高い人の特徴の3つ目は、”正義や倫理観がある”です。

もちろん、前提として人は皆それぞれの正義を持っているので「正義を持っている人=人間性が高い」と括ることは難しいです。

しかし、たとえば

・人を傷つけないように行動する
・見た目や肩書・年齢などで人を差別しない
・約束やモラルを守る

などは、かなり汎用的に多くの人の正義・倫理観に合致する考え方ですよね。

こういった社会一般で認められている道徳的な感性を自分の中にもきちんと持っていることは、人間性が高い人の特徴の一つだと言えます。

自分の感情をコントロールできている

人間性が高い人の特徴の4つ目は、”自分の感情をコントロールできている”です。

仕事をしていると、怒って会議の雰囲気を悪くしたり気分屋で周りを振り回したりと、意外と大人になっても自分の機嫌を自分で取れていない人が多いと感じるのではないでしょうか。

だからこそ、いつでも自分の感情を抑えて冷静に、穏やかに対処できるという人は周りにも安心感を与えますし、人間性が高いという評価にもつながりやすいです。

感謝の気持ちを常に持っている

人間性が高い人の特徴の5つ目は、”感謝の気持ちを常に持っている”です。

感謝の気持ちを持てるということは、他人への尊敬の気持ちがあり、自分は何かをしてもらって当然と思わずその都度感謝を言葉や行動に移せるということです。

そういった人は一緒に過ごしていても気持ちが良いですし、周りの人からも同じように尊重され、人間性が高いと思われるでしょう。

人から何かしてもらった時には、ぜひ感謝の気持ちが相手に伝わるようにしてみてください。



人間性が低い人の特徴

それでは反対に、人間性の低い人の特徴はどんなものでしょうか。

もし、「自分はこういう考え方をしてしまっているかも…」というものがあれば、この機会に見直していきましょう。

自分中心に物事を考える

人間性が低い人の特徴の1つ目は、”自分中心に物事を考える”です。

どれだけ人に迷惑をかけても自分さえ幸せならいいや、と考えて傍若無人に行動する人が近くにいたら、周りの人は良い気持ちはしないですよね。

また、自分中心に物事を考える人は「自分の考えが一番正しい」と決めつけやすい特徴もあり、他の人の価値観・意見を全否定して話を進めやすい傾向にあります。

もちろん、時と場合によっては自分の考えを尊重するべき時もありますが、いつでも自分が一番大事で他の人は受け入れられないということであれば、それは人間性が低いと思われてしまいかねません。

他人の悪いところばかり見る

人間性が低い人の特徴の2つ目は、”他人の悪いところばかり見る”です。

社会人になってもなお影で他人の悪口ばかり言っている人がいたら、人間性が低いと感じるのではないでしょうか。

悪口ばかり言う人は、他の人に対して素直に尊敬や感謝の気持ちを持つことができず、なんとかして周りの悪いところ・批判できるところを探して自分が上に立っていると思いたい、という思考になってしまっている場合が多いです。

そういった人は常に人の粗を探しているため周りの良いところに目が向かず、結果的に「自分の周りにはろくな人がいない」「自分は環境に恵まれない」という被害者意識を持つようになり、より一層周りに対してイライラするという悪循環に陥ってしまいます。

誠実さに欠けている

人間性が低い人の特徴の3つ目は、”誠実さに欠けている”です。

「その瞬間の自分さえよければいい」という精神でモラルのない行動をする人や、相手の時間を全く大切にせず平気で遅刻する人、相手を傷つけてもその場しのぎの嘘をついて逃れようとする人などがこれに当てはまります。

そういった不誠実な行動ばかりとっている人は周りからの信用を失ってしまうでしょう。

感情的になりやすくコントロールができない

人間性が低い人の特徴の4つ目は、”感情的になりやすくコントロールができない”です。

あなたの会社にも、会議で自分の意見が通らないと怒鳴って周りを萎縮させたり、不機嫌なのを隠そうともせず職場の雰囲気を悪くしたりする人はいないでしょうか。

このように、大人になってもなお自分で自分の機嫌をとれない人に対しては、「子どもだなあ、人間として未熟だなあ」と感じてしまいますよね。

人のせいにしてばかりで反省しない

人間性が低い人の特徴の最後は、”人のせいにしてばかりで反省しない”です。

何かトラブルが起こった時に、周りの人に責任を押し付けようとする人、特に立場が上の人なのに部下のミスをカバーしようとせず責任逃ればかりする人がいたりするとがっかりしてしまいますよね。

このような有事の際に、「自分がこうすべきだった」と自分の悪いところと向き合ったり、他の人のミスをカバーしたりしようとせず、とにかく周りのせいにして保身に走る人は、いつまでもそのマインドから成長しませんし、周りの人からも信頼されず人間性が低いと思われてしまうでしょう。

人間性を養うために意識したいこと

さて、これまでに人間性が高い、または低いと思われやすい人の特徴を見てきましたが、「人間性は生まれながらのものだからこれから変えることはできない」などということはありません。

日常の中で意識することで、人間性を養っていくことはこれからでも可能です。

そこで最後に、人間性を養うために意識したいことをご紹介します。

相手の立場に立って考える癖をつける

人間性を養うために意識したいことの1つ目は、”相手の立場に立って考える癖をつける”です。

たとえば相手にアドバイスを求められた時や誰かが悲しんでいる時、相手の立場に自分が立ったらどう思うか?と考えて声をかけるようにしてみてください。

もちろん、あくまで相手の本当の気持ちは本人にしかわかりません。

ですが相手からすると、あなたが想像しようとしてくれている、寄り添おうとしてくれているという姿勢が見えるだけでも、あなたへの信頼度は上がるものです。

また、相手の立場・状況を想像して接するようにすると、これまでは何も考えずに仕事を振っていた相手に対しても「この人は家庭や他の業務もある中で、自分が頼んだ仕事もテキパキ終わらせてくれたんだな」など、これまで以上に感謝の気持ちを持つことができるようになるでしょう。

さらに、そういった具体的な感謝を相手に伝えるようにすると、相手は「この人は自分のことを見てくれていて人として信頼できる」と思ってくれるようになり、よりお互いに尊敬し合って気持ちよく仕事できるというポジティブなループを生み出すことができるはずですよ。

相手のいいところに目を向ける

人間性を養うために意識したいことの2つ目は、”相手のいいところに目を向ける”です。

他人の嫌なところばかり見てしまうと、本当は周りから吸収できることがたくさんあってもそのことに気づけず自分自身の成長も止まってしまいます。

また、ネガティブな気持ちで接していると周りにその思いは伝わり、周囲の人との関係性も悪くなってしまうでしょう。

立場や役職・年次に関係なく、相手の良いところ、自分より優れていると思えるところを意識的に探してみてください。

そうすると相手を受容する力が高まり、たとえば誰かが失敗しても「この人はいつもXXの業務で頑張ってくれているから、今回は自分がカバーに入ろう」と思えたり、気づけば相手の良いところを見つけて強みを引き出したりできるようになっていきます。

このように、人の良いところを見つけてそれを尊重しながら伸ばせる人になることができれば、周囲からの見られ方は大きく変わりますよ。

客観的に自分を捉える

人間性を養うために意識したいことの最後の1つは、”客観的に自分を捉える”です。

先ほど、人間性が低い人の特徴として、

・感情的になってコントロールできない
・人のせいにしてばかりで反省しない

というのを挙げましたが、こういった特徴の根底には「客観的に自分を捉えることができない」というのがあります。

自分を第三者的な視点で見ることができないからこそ、「周りの人がどう思うか?」を想像できず、イライラしているのをそのまま表に出してしまいますし、内省するスキルがないために「自分に非があったかどうか」を考えられずとにかく周りを責めてしてしまうのです。

しかしそんな行為を続けていれば周りからどんどん人は離れていってしまうので、自分を客観視する力を鍛えるのは非常に大切です。

具体的には、

・トラブルが起こったら、そのトラブルを防ぐために自分にできたことがなかったかを考える
・感情的に発言しそうになったら一度深呼吸して、そこで感情を爆発させることがその場・その議論にプラスに働くかを考える

といったことをするなどです。

とはいえすぐにこういったレベルに達することは難しいと思いますので、まずは時間のある時、余裕のある時に日記をつけてみてください。

その日に起こった出来事とそのことに対して自分が感じたこと、そう感じた理由についてのなぜ?を3回以上繰り返す、というのをセットで紙に書き出す習慣をつけると、自分を客観視する練習ができるのでおすすめです。

おわりに

今回は”人間性”について書いてきましたが、いかがだったでしょうか。

人間性という言葉自体は、よく耳にはするけれど抽象的すぎてよくわからないと思っていた方の理解を深める一助となれば幸いです。

日々の中で試せそうな部分がありましたらぜひ小さなところから始めてみてください。