「自己理解が大切だとは思うけど何から始めればいいのか分からない」
「自分なりに考えてはみたけど、納得のいくものは見つからなかった」
という方は多いのではないでしょうか。
自己理解や何をしたいのかを考えることは大切だと言われますが、これまで考える機会が少なかったものをいきなり考えるとなると難しいものです。
そこで今回は、自己理解について
・自己理解とは
・自己理解ができるとどうなるか
・自己理解を深める5つのコツ
をご紹介します。本記事が、自身を知るきっかけやヒントになれば幸いです。
目次
自己理解とは
自己理解とは、「自分を知ったり、自分を把握すること」です。
自分を知るというのには、「求めていること・意味や価値を感じること」「好きなことややりたいこと」「自分の性格や特性」など様々あります。
ですが、自分を知るとはこれらのどれか一つを知るというというのではなく、あらゆる側面を知った上で、「自分とは何か?」という問いに答えていくものといえます。
また、「好きなことややりたいこと」などのポジティブなものだけでなく、「嫌いなことややりたくないこと」「苦手なこと」などのネガティブなものもあなた自身を理解する上ではとても重要です。
その他にも、どんな人間関係を好むのか、理想のライフスタイルやワークスタイルなど、自己理解は様々です。
そして、このように自己理解を進めていくと、自分を満たすものや人生において必要なものとそうでもないものが見えてきます。
自己理解を通して人生やキャリアの設計をしていくことは、これからの時代ではより必要になってくると私は思います。
自分を理解することを通じて、どんな生き方や働き方をしていきたいかをこの機会に一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょう。
自己理解ができるとどうなるか
自己理解、自分のことが理解できると、自分が何を大事にしていて、何に対して心が動くのかなどが分かり、どんどん自分の軸が見えるようになります。
この自分の軸というのが分かると、日々の行動や判断に基準ができるようになり、これまで大切だと思っていた世間体や周囲からの声が小さくなっていきます。
そして、自分がどうしたいのかということに素直になることができます。
このようにして、自分の心の声に耳を傾けるということができると、本当に大事にしたいことや求めることに近づいていくことになります。
また、自己理解が進むと虚しいと思うことが減り、どんどん生きやすくなっていくので生きづらさを感じている方には特にオススメです。
それともう一つ、自己理解が及ぼすポジティブな影響があります。
それは、パフォーマンスです。
自己理解が進み、自身に合った環境にいると、水を得た魚のように力を発揮できるようになります。
これは、「好きなこと」「得意なこと」は力を発揮しやすいというのと「大事なこと」が分かるとなぜやるのかが分かり、継続もしやすくなるためです。
好きなこと、大事なことは勝手にやり、継続をしていくことができると提供できるレベルも高くなっていきます。
得意なことについては、やっていることで褒められる。もう一度褒められるためにまた頑張り、うまくなっていく。
というポジティブなサイクルに入っていけるのです。
このように自分に対しての理解が進むと、自身の視点で物事を見ることができるようになり、自分の特性を活かすこともできるようになるというのが自己理解の魅力といえるでしょう。
自己理解を深める5つのコツ
好きなことを考える
自己理解を深めていくコツの1つ目は、”好きなことを考える”です。
好きなことというのは、「理由は分からないがただただ好き」「考えるだけでワクワクする」といったものです。
また、ジャンルという方がイメージがしやすいかもしれません。
心理学、デザイン、プログラミング、ファッション、教育など特定のジャンルにひかれる部分がないかと考えてみてください。
ふと気づいたらやってしまうこと。考えるだけでワクワクすること。といったものの近くに自分が求めることはある可能性が高いです。
また、好きなことを一番初めに持ってきたのも理由があります。
それは、好きなことは情熱であり、あなたが何かをしていく際に強力なエンジンとなりうるからです。
あなたが力を発揮したいと思うジャンルを見つけていきましょう。
得意なことを考える
自己理解を深めていくコツの2つ目は、”得意なことを考える”です。
まず、得意なこととは、「特に頑張っていないのに、周りよりも出来てしまうこと」のことです。
例えば、
・誰とでも仲良くなれる
・人の気持ちをおもんばかることができる
・リーダーシップがある
・ものごとを上手に整理できる
・分析をする
・本質的に物事を考えられる
・抽象化と具体の行き来ができる
などです。
また、得意なことというと人よりも圧倒的に優れていないといけないと思われるがちですが決してそうではありません。
自分の周りを見渡してみて、平均よりも上手いのであれば得意なことと考えましょう。
得意なことのハードルをあげず、自分が周りよりもできることは何かと考えてみてはいかがでしょうか。
価値観、大事にしたいことを考える
自己理解を深めていくコツの3つ目は、”価値観、大事にしたいことを考える”です。
自分が何を求めているのか。
価値を感じるもの、大事にしたいことは何なのか。
が明確にならなければ、一生さまよい続けることになります。
価値観や大事にしたいことは、
「成長したい」 「お金も豊かに心も豊かに成功したい」 「家族との時間を大事にしたい」 「丁寧な暮らしをしたい」 「自由に生きたい」
などです。
価値観や大事にしたいことに沿うと、モチベーションは自然と湧いてきます。逆に、もし今やっていることがすごく腰が重いのであれば価値観や大事にしたいこととずれていることをしている可能性が高いと言えます。
どう生きたいか、何に、誰に人生の時間を使いたいかを今一度考えてみてはいかがでしょうか。
理想の環境を考える
自己理解を深めていくコツの4つ目は、”理想の環境を考える”です。
理想の環境とは、あなた自身が楽しいと感じたり、充実感を得られる、全力を出せる場やコミュニティのことです。
この理想の環境を考えることで、あなたの心が満たされることや力を発揮しやすいパターンが見えてきます。
周囲の人かもしれませんし、場所などそれぞれでしょう。
自分は何をしている時に、どんなコミュニティにいる時に楽しいと思えるのか自分らしくいられるのか。
一方で、どういう人やコミュニティにいる時に力が発揮できないのか、消耗してしまうのかということを見つめてみるのも重要です。
そして、自分に合わないと思うことからは少しずつでいいので距離を置くようにしていきましょう。
周囲に与えたい影響を考える
自己理解を深めていくコツの5つ目は、”周囲に与えたい影響を考える”です。
自発的に人に何かを話したいと思うことはありますか。
あるとしたら、それはあなたの思い入れの強いことである可能性が高いです。
思い入れが強いことは自分の中で練りに練られていますし、人に話をするだけではなく、影響を与えたいと思うものになっているのであればかなり思い入れが強いものと言えます。
また少し仕事寄りの話をすると、自分が持っているもので、周囲に対して影響を与えられるものは周囲から価値として認識されます。
周囲に対して影響を与えたいと思うものがあるのであれば、それは仕事につながっていく可能性も高いので、一度考えてみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回は、自己理解について書きましたがいかがだったでしょうか。
「好き」「得意」「価値観」「理想の環境」「周囲に与えたい影響」を考える中で出てきたキーワードをぜひ紙に書き出してみてください。
きっとあなたを形作るもの、自分を知るヒントをたくさん見つけることができるはずです。
この記事がみなさんが自己理解を深める一助になりましたら幸いです。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
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