「朝起きて、仕事に行くのが億劫だ。」
「上司に正しく評価されていない。」
「仕事にやりがいを感じない。」
など、仕事のやる気が出ない時ってありますよね。
そんな時、友人にアドバイスを求めると
「リフレッシュになるから、運動した方が良いよ!!」
「しっかり休んでみたら?」
と返ってくることが多いかと思います。
ただ、それだけで仕事のやる気が戻るならそもそも仕事のやる気が出ない事に対して悩ないはずです。
そこで、今回の記事では「仕事のやる気がでない原因」や「やる気が出ない人の特徴」、「仕事にやる気が出ない時に試して欲しいこと」について書きました。
仕事にやる気が出ない原因
刺激が少なくマンネリ化している
仕事のやる気が出ない原因として日々の仕事の刺激の少なさとマンネリ化が挙げられます。
目標設定があいまいで達成感をあまり感じられない仕事が続くと「俺って毎日なにやってんだろう」「もっと刺激的な環境に移ろうかなあ」と思いますよね。
働きはじめは、覚える事も多く、新しいものに触れることで刺激を感じられるものです。
ただ、ある程度仕事に慣れてくると、1年後、5年後の自分の姿が見えてきます。そして、今やっている仕事の先では望むものが得られないと感じると、このままでいいのかと悩むと思います。
このように頭にもやがかかっている状態ではなかなかやる気を出すことも難しいですよね。
頑張りに対する見返りが十分だと思えない
仕事にやる気が出ない原因として頑張りに対する報酬が低いことも挙げられます。
仕事の対価として支払われる給与はモチベーションを上げる非常に重要な要素の一つです。
頑張ったのに期待していたよりも給与が低かったり、何年も給与が上がらない状況が続くと仕事のやる気はどんどん失われていきます。
また、どんなに仕事の内容が苦痛だったとしても、それによって生み出された成果が評価されるとそれが達成感になり仕事への満足度も上がります。
そして、上司がしっかりと自分自身を評価してくれるからこそ、それがまた次の仕事に向けてのやる気へと繋がっていきます。
ただ、「周りが自分の行いを見てくれていない」、あるいは「正当な評価を受けられていない」と感じる場合は誰だってやる気を保ちにくくなります。
なので、あなたのいる組織で正当な評価がされているか一度考えてみてはいかがでしょうか。
戦っている仕事の土俵が合っていない
仕事にやる気が出ない原因として戦っている土俵を間違えていることが挙げられます。
どんなに高い能力を持っていたとしても「適材適所」という言葉があるように、適した環境で能力を発揮できないと思ったような結果を出すことは難しくなります。
あなたが持っているスキルや経験を思うように生かすことができないと当然パフォーマンスは低く、そんなできない自分に対してストレスを感じるのではないでしょうか。
このように自分に合っていない仕事を無理に続けていると、精神はどんどんすり減っていき次第にやりがいもやり気も起きなくなっていきます。自分にあった土俵を見つけるようにしていきましょう。
自分の仕事に意味があるのかわからない
「自分の仕事って別に誰がやってもいいんじゃないのか…。」と感じる時ってありませんか。
このように自分の仕事に価値があるのか理解できないと仕事にやる気が出ないものです。
「多くのスキルを身につけたい」や「出世してたくさんのお金を稼ぎたい」など、
初めて仕事に就いた時は、人によって様々な「目標」であったり、こうなりたいと望む「未来像」のようなものがあったはずです。
ただ、長く仕事を続けているとどこかでその目標を見失って、モチベーションを維持することが難しくなってくるものです。
そのため初めのころに抱いた「理想」と仕事に対する「現実」のギャップが大きくなり、自分が働く意味や目的を抱くことが困難になっていきます。
もし、あなたが慢性的に歯車感を感じているなら一度自分にとって仕事とは何なのか考えてみてはいかがでしょうか。
肉体的、精神的に疲弊している
仕事にやる気が出ない原因として肉体的にも精神的にも疲弊していることが挙げられます。
毎日、休みもなく働き漬けで疲れがたまると、最初は大好きだった仕事も苦痛に感じてしまうものです。あまりに行き過ぎた労働は肉体を疲れさせ、ひどい時は病気などを誘発させるきっかけにもなりかねます。
また、仕事をしていく上では、職場でのコミュニケーションは必要不可欠となってきます。
例えば、職場でよくある人間関係の悩みは以下のようなものが挙げられます。
・上司や先輩との付き合いで飲み会へ参加することが多くて困っている
・周囲のチームや部下のやる気がなく、どうしたらいいのか分からない
・会社自体のコミュニケーションが非常に少なく人間関係が希薄
これらのように肉体的、精神的に疲弊していくと
ひどい時は病気などを誘発させ、うつ病や自律神経失調症にかかるきっかけにもなりかねません。
どんな方でも発症する可能性があるので自分は大丈夫と思わず本当にきつい時は休むことも大切ですよ。
社外での市場価値が高められていないと感じ将来が不安
仕事を続けていく中で「自分がしている仕事って転職しても通用するのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
職場の環境だけでなく、その仕事を取り巻く業界全体の衰退など、将来のことを考えた時に不安になってしまうことはよくあります。
今や世界の技術力の進歩はめまぐるしいため、新たな技術が生み出されるその裏で、古くからある技術が衰退していくというのも厳しい現実です。そのためいつあなたの仕事がなくなるか分かりません。
なので、常に自分の市場価値を客観的に把握して会社に依存することのないようにしていきましょう。
仕事にやる気が出ないと起こる弊害
仕事の成長が遅くなる
やる気が出ないと、なかなか進んで仕事に取り組めないものです。
自ら仕事を取りにいくのではなく与えられたものをただこなしていく。
できない事に対して、できるようになりたいとはあまり思えず行動しない。
この状態では、新しいスキルであったり、今の仕事での効率アップなど、高いアウトプットを目指さなくなりますし、当然成長の速度は遅くなりいつまでたってもできるようになりません。
一方で、仕事にやる気がある人はどんどん進んで色んな事にチャレンジして行きます。
もちろん仕事にやる気があるからといって最初はうまくいかない時もありますが、何回も努力をしていくうちにできるようになり、日々の業務で成長を実感することができます。
このように仕事にやる気がない人と比べてやる気がある人は、向上心から仕事に対するスキルのキャッチアップも早く彼らの差は大きく広がっていきます。
成長が遅いと、その後の成功をつかめる可能性も低くなります。ただ、向上心はあるけどやる気が出せないという方はもう少しの努力であなたが望むものを掴んでいけるので変化を意識的に起こしていきましょう。
充実感・達成感が味わえずモチベーションの負のスパイラルに陥る
仕事が好きでワクワクしながら取り組めているのであれば、大きな壁を乗り越えた時に充実感や達成感を味わうことができます。
一方で、モチベーションの低いまま一つの仕事を終えても達成感を感じられないものです。そして、次の仕事も同じようにモチベーションの低いままでこなすようだとさらに達成感や充実感からは遠のいていきます。
このように、モチベーションが低い状態での仕事が当たり前になると成果に繋がらずさらにモチベーションが低くなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
なので、仕事をしていて充実感や達成感を長い間感じれていないようであれば一度働き方を見直してみてはいかがでしょうか。これ以上長い間苦しまなくても済むために。
仕事にやる気が出ない人の特徴
プロ意識が低い
仕事にやる気が出ない人はプロ意識が低いといった特徴があります。
プロ意識が高い人は自分事にモノゴトを捉えて、必要であれば誰もやりたがらない仕事を引き受ける気概があります。
また、やり抜く力や当事者意識が強いので何事に対しても自分が意思決定をする立場ならどうするか。何をすればチームに貢献できるかと考えて動きます。
こういった姿勢は周囲からの信頼を集めますしやる気に溢れた人という印象を与えます。
ただ、やる気がなく自分が責任者だと意識を持てていないと細部にこだわることや完成度を高める気って起きにくいものです。
なので、プロ意識を高く持てるジャンルを探してできるところから徐々にやっていってはいかがでしょうか。
(関連記事:プロ意識が高い人の特徴と働く上で重要なプロ意識の高め方5選)
時間に対する意識が低い
仕事にやる気が出ない人は、時間の見積もりが甘いといった特徴があります。
自分の仕事に対して「いつまでに終わらせよう」や「この仕事はこれくらいかかるな」などの意識が欠けているからでしょう。
例えば「どうせ残業をするのだから」と仕事をするペースが遅くすることがあります。
ダラダラ仕事をすれば、それだけ残業時間も伸びてしまいますが、最初から残業すると自分で決めていると、どうしても仕事の手が遅くなります。
また、締め切りまでに終わると思っていなかったり、締め切りギリギリまで手を動かせないこともあるかと思います。
なので、細かい締め切りを設定して時間に対する意識を高めていきましょう。
仕事量に対しての正当な報酬を受けられていないと思っている
仕事にやる気が出ない人は仕事量に対して正当な報酬を得られているいないと思っています。
報酬はお金の場合もあれば、日常的に感謝の言葉を受けられることや、働く仲間が最高といったこともあります。
そして、自分の中にある仕事を頑張った時に得られる報酬の期待値があって、実際に得られる報酬がその期待値よりも低い時に不満は生まれます。
自分なりに一生懸命に働いているのに、その仕事量に見合った報酬がもらえなければ、誰だって仕事に対するやる気を失います。
そうならないためにも、自分が得ている報酬が妥当なものかを信頼できる友人や転職エージェントに相談をして客観的な目線を入れてみることをおすすめします。
やる気が出ない時の対処法
小さな目標を作り達成する
やる気が出ない時には小さな目標を作って達成することが効果的です。
達成感を感じると、脳内でやる気ホルモンと呼ばれるドーパミンが分泌されることが知られています。
また、成功体験を積むことで自信がついていくものです。
なので短い時間や期間を自分の中で定め、「1時間だけは集中する」という風に、自分の中で意識的に達成感を味わうように仕事に取り組んでいきましょう。
このように小さな目標を作り達成していくというサイクルを繰り返していくことで自分に自信をつけやる気につなげていきましょう。
5秒ルールと作業興奮を活用する
私たちの脳は反射的に物事を判断し、変化を嫌う性質があるためやらない理由をクリエイティブに探します。
しかし、5秒の間は理由を考えません。
これは5秒ルールと言われておりメル・ロビンス氏がTedで講演をした時に提唱した考え方です。
なので、思い立ったら脳が理由を考えない5秒以内に行動に移しましょう。
また人間は、やる気がなくても手を動かすことで、脳が「作業興奮」を起こし、やる気が沸いてくる性質を持っています。
先ほど紹介した5秒ルールと合わせて作業興奮も活用すればやる気がわかない時にも効果的ですよ。
セルフアファメーションをする
仕事にやる気が出ない時にはセルフアファメーションをするのは効果的です。
セルフアファーメーションとは肯定的な自己宣言、わかりやすく言えば願望が現実化したように洗脳することです。
例えば、「いい感じ、いい感じ~!」「イケてるね~、わたし!」などと心の中で呟けば、いつの間にか本当にそうなっているという具合です。
なので、やる気が起きない時には鏡を通して自分自身に「アファーメーション」してみてください。
鏡の前で成功できるイメージを持って笑顔で、「私は超ツイてる」「私は絶対に成功する」などと自分自身に語りかけてみましょう。
こうすることで自分の能力に自信のない人でも自然とポジティブ思考へ切り替えられます。
また鏡の前でなくても、「自分を鼓舞する言葉を書いてみる」という方法もあります。ただ「言う」のではなく、ノートに書き込んでその言葉を目で見ることで自分の意識に焼き付けることは効果的なので合わせて活用してみましょう。
やる気パーソンを徹底的に模倣する
仕事にやる気が出ない時にはやる気パーソンを徹底的に真似するのは効果的です。
あなたの周りにやる気に溢れていて結果も出している人っていませんか?
そしているのなら、彼らを観察し徹底的にまねてみましょう。繰り返し模倣していると、やる気を失っている自分の殻から抜け出すことができるようになってきます。
ただ、身近にそのような方がいない場合もあると思います。その場合はやる気に満ち溢れている人の著作や自叙伝(失敗体験まで書かれている方が尚良い)を手にとってみましょう。
本を読むことで、
「これだけ成功している人でもこんなに努力しているのか、自分もクヨクヨしてられないな、頑張らなくては」
「こんなに失敗したり、逆境にたっても諦めないなんてカッコ良いな、俺もこんな風になるぞ」
とやる気が自然と湧いてくるはずです。
なので、やる気にあふれていて成功している人がいたら、彼らを徹底的に観察し、真似しましょう。そして、自身のやる気を高めていきましょう。
当事者意識を出さざるをえない環境を作る
仕事にやる気が出ない時には当事者意識を出さざるを得ない環境を作るのは効果的です。
みなさんは「自分で言ってしまったし最後までやらなくては・・・」って経験したことってありませんか?
このように自分が言ったことは実行できなければ恥ずかしいですし、仕事でやる気が起こらない時に自分が言い訳できない状況を作り出すことができます。
そうやってできないと周囲からの信頼を失う形を作ることで自分を無理矢理鼓舞するのです。
例えば「〜の作業は自分が責任を持って〜までに終わらせます」など前もって自分を追い込む状況を作ってみると自然と締め切りが生まれます。そして、自分で言ったことなのでできなければかっこ悪いため達成しようと頑張ります。
この有言実行をする積み重ねをしていると自然と当事者意識は上がり仕事へのやる気も芽生えてきますよ。
自分なりの意味付けをする
仕事にやる気が出ない時には自分なりの意味付けをすることは効果的です。
普段業務に取り組んでいて「なんでこんなことしているんだっけ?」と思ったことありませんか。しかも1日に内で何度も。
まず、仕事にやる気がない人は、仕事を通じてどうなりたいかという目標が設定できていないことが多いです。もしくはあまり深く設定していません。
やりたいことや欲しいものがなければ、「目標のために仕事を頑張ろう!」という気持ちの張り合いは生まれにくくなります。
なのでまずは、仕事を通じて自分が何を得られているのか、自分が仕事を通じて誰を幸せにしているのかを考え直してみましょう。
自分の中で何か一つでも仕事の中で納得ができるものが見つかれば、仕事のやる気を起こすきっかけになるはずです。
それでも何日も納得のいく答えがみつからないようであれば仕事があっていない可能性が高いです。
もしあなたが人並みではなく納得のいく人生を歩みたいのなら一度立ち止まって内省をしてみるのをおすすめします。きっと自分が好きな自分になっていけますよ。
まとめ
今回の記事では、「仕事のやる気がでない原因」や「やる気が出ない人の特徴」、「仕事にやる気が出ない時に試して欲しいこと」について書いてきました。
仕事にやる気が出ないのは、マンネリ化していたり、刺激が足りていないのかもしれません。
この場合は、ライフスタイルを変えたり、新しい領域の何かにチャレンジするなどマンネリを打破する何かをして自分に刺激を与えていくことで解決していきましょう。
このライフスタイルを変える、新しい領域の何かにチャレンジするという面では、転職という手段もあります。
転職活動をするのは分からないことだらけで不安なこともあると思います。ただ、世の中には様々な仕事があり、同じ職種でも場所によっては全く違う空気の職場があります。
自分にぴったりの仕事をすぐに見つけることは難しいですが、自身に合っていないという不満を我慢したまま今の場所にいるよりは、思い切って職場そのものを変えてしまうことも手段の一つと考えてみてはいかがでしょうか。
(関連記事:やる気が出ない原因とやる気を出すのに効果的な5つの方法)