起業家達は大手出身だからファーストキャリアは大手を選ぶべき?

今回のテーマは、ファーストキャリアについてです。企業を大きく2つに分類すると、ベンチャーと大手に分けることができます。

「そもそもベンチャーってどんなことやってるの?」だとか、「ベンチャーなんて選択肢にないよ!!」って声が予想されますし、僕も以前はまったく同じでした。笑

つい先日、あるベンチャー企業の代表の方が講演をすると聞いたので速攻予約して行ってきました。

その日の講演内容は、「産業と仕事の未来」でした。IT化、グローバル化、少子高齢化が進む現代社会において、産業はどう変わるのか?、仕事はどう変わるのか?を過去から未来にかけて時系列でお話ししていただき多くの気付きがありました。また、漠然と考えていたことと合致するところもあり非常に濃密な2時間でした。

今回は、その中でファーストキャリアについて去年多くの社会人の方やセミナーに参加して感じることがあったのでここで書こうと思います。

突然ですが、みなさんの中で今は特段やりたい事業はないけど30代半ばあたりでほんとうに自分がしたいことが見つかったら転職もしくは独立をしたいと考えている方はいないでしょうか?

自身の働きかたを考える際に上記のことを漠然と考えていたとしても

現在日本を席巻する企業の経営者たちは大手出身だから大手で経験を積んでからベンチャーへ!!!だとか

大手からベンチャーには行けるけど逆は無理!!!だから将来の選択肢の多い大手へ!!!

と考える方は多いのではないでしょうか。しかし、それは本当でしょうか?

そこで、今回は日本を代表する起業家のお2人を例にお話しをしていきたいと思います。

有名起業家にグリーの田中さん(楽天出身)、DeNAの南場さん(マッキンゼー出身)などがいます。

ほら、超有名企業出身じゃないか!!!と思われる方が多いと思います。

しかし、田中さんや南場さんが入社した時期は果たして大手企業だったでしょうか? 

答えはNOです!!

田中さんが入社した頃の楽天は50人規模のベンチャーでしたし、南場さんが新卒で入社した頃のマッキンゼーの日本支社は20人ほどのドベンチャーでした。

昨年、南場さんが主催するセミナーに参加をする機会がありました。

その時に、DeNAという会社は社員全員が「コト」に向かって日々葛藤していて、メガベンチャーとなった今でも挑戦し続けているのが印象的でした。

また、南場さん自体を初めて知ったのは「不格好経営」という本でした。

マッキンゼー出身で事業会社を立ち上げてここまで成長させる方だからさぞすごいんだろうなーと思い渋谷のヒカリエのセミナー室で少し緊張しながら待機していました。

しかし、実際にお会いしてみると今までに会ってきた大人の中でも圧倒的に気さくで自由な人でした。

返事は「アザッッス」!!その度に会場からは笑いが起こる。笑

少々話が脱線したので本題に戻します。

日本は言わずと知れた学歴社会です。

なので、有名な大学を出ると大手企業に就職しないといけないといったプレッシャーを自身でかけてしまっている人が多いように感じます(最近はベンチャー企業や中小企業で積めるキャリアが魅力的なため流れ始めていますが)。

また、せっかく高い学費を払って将来は誰もが知っている大手の企業でキャリアを積んでいくであろうと思っていた両親はさぞがっかりするでしょう。

しかし、イノベーションはこういった優秀な若い人たちが大きな志を持った時に生まれるものです。

なので、このような面白い人材が集まるベンチャーが大きくなっているというのは何ら不思議なことではないのです。

かつての楽天の田中さんやマッキンゼーの南場さんの退社後のように….

最後に、私の意見としてはファーストキャリアは大手でもベンチャーでもその人の指向性次第なのでどちらでもいいと思います。

しかし、キャリアの中のどのタイミングでも良いのでベンチャーで働くことは自分の中にしっかりとした「ものさし」を作るうえで非常に大切です。

また、今回の記事は新卒でベンチャーと大手企業で悩んでいる方に向けて書きましたが、現在すでに働かれている方も人生の長期的な計画を立てる上でベンチャーで働くことを選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。