思考停止になっていませんか?思考停止しがちな人の特徴と3つの改善方法


 
「与えられた仕事に対して工夫をすることがなく従来のやり方でやっている。」

「やらされている感が強く、やりがいもなく成長している実感がない。」

といった経験ってありませんか?

与えられた仕事に日々取り組んでいるとふとした時にどうして自分はこの仕事をしているんだろうって思うものです。

ただ、代わり映えのしない生活を送っているといつしか働く意味を考えることもなくなっていき、早く時間がすぎないかと待つようになっていきます。

この状態では、どうやったら効率よく仕事ができるかなどと考えることは難しくなり、疑問を持つことも徐々になくなっていくことでしょう。

ただ、自分で考えることを止めてしまうことは変化の激しくリストラが身近なものになった現代では危険なことと言えます。

そこで今回は、思考停止をテーマにして

  • 思考停止しがちな人の特徴
  • 思考停止癖の改善方法

について書きました。ご自身や周りの方に当てはめながらご覧ください。



思考停止とは

思考停止とは、自分で考えることを放棄した状態のことを言います。

上に言われたことをそのまま現場に流すマネージャーや汚職が多発する企業などはこの思考停止状態の結果と言えます。

少し考えれば他の選択肢があることが分かるものですが、考えることを放棄していると短絡的な行動をとってしまいます。しかし、この思考停止をしている状態は危険です。

例えば、就職活動の際に自分で考えずに他人の判断軸で意思決定をすると、業界が不振に陥って職を失った時に市場価値の低い人材となり、転職先に困ることとなるでしょう。

今後は、会社に依存していても定年まで会社が守ってくれるとは言えない世の中に突入しています。

このような時代だからこそ主体的にキャリアを描く必要性が各々に問われています。

そして、この時代の波を活かして充実した人生を歩むのか、他人の人生を歩み続けて疲弊して後悔ばかりの人生にするかは今のあなた次第です。

私としては、この記事を読まれた一人でも多くの方が人生を充実させるように舵きりしてくれることを願わんばかりです。



思考停止しがちな人の特徴

根拠もなく前例や他者の言うことを受け入れる

思考停止しがちな人は根拠もなく前例や他者の言うことを受け入れます。

自分で考えて決断をする事は大きなエネルギーを必要とします。

逆に、これまでの担当者がしてきたことや他者が言った事を実行する事は自分で決断をする必要がないため楽な行為と言えます。

ただ、10年間変わっていないやり方を今もやっているのであれば、もっと効率的なやり方が他にあるはずです。

その可能性を考えないで非効率なやり方で行い続けるのであればいづれその仕事はあなたではない誰か、もしくは機械に代替される事になります。

時には効率的な方法や違う角度からの物の見方をしてみてはいかがでしょうか。

被害者意識が強い

思考停止しがちな人は被害者意識を持ちやすいです。

仕事でミスを犯した時に口には出さなくても誰かのせいにしたくなる時ってありませんか?

こういった感情になるのは、やらされ仕事である時に多く、当事者意識が低いのでミスをした原因を外に求めることになるのです。

当事者意識をもって仕事に取り組むことで言い訳の理由を外から内へ変えていきましょう。きっと求められる人材になりますよ。

その場しのぎの言葉を反射的に用いる

思考停止しがちな人はその場しのぎの言葉を反射的に用います。

プロジェクトでのアウトプットの質が低かった時や目的を達成できなかった時に

「準備不足でした」

「目的を明確にせずに取り掛かってしまいました」

「作業見積もりに失敗しました」

とテンプレのように発言をしてしまったことってありませんか?

ただ、これらの発言は一見振り返りができているように見えますが、実際は事実を述べているだけで次に具体的に何をすれば成功に繋げられるのかという議論にいけていません。

正直、改善の部分は頭を使う必要があるので疲れるものです。しかし、常にその場しのぎの言葉の領域で止まっていると成長はなくますます考えることができなくなっていきます。

間違えてもいいので、改善につながると思うことを言葉にする練習をしてみてはいかがでしょうか。

人の話を聞きながら疑問を抱かない

思考停止しがちな人は人の話を聞きながら疑問を抱きません。

自分が話をした内容に対して質問をしてもらえると「この人はちゃんと自分の話を聞いてくれている」と嬉しくなりませんか?

そもそも、会話というのはお互いが思う事をキャッチボールしあう場です。

ただ、漠然と頷きながら話を聞いていると疑問は抱くことはありません。

相手が話をしている内容に対して、その時にどんなことが大変だったのか、またその時の心情はどういうものだったかと想像をしながら聞いていると自然と質問は湧いてきます。

ぜひ、話をしている相手が伝えたいことに寄り添って適切な質問をしてみて下さい。きっと相手からのあなたの見られ方が大きく変わりますよ。

(関連記事:会話の上手い人は話し上手でも聞き上手でもなく〇〇ができる人だった

思考停止癖の改善方法

本を読みながら自分の考えを余白に書き込む

動画やデジタルコンテンツが満ち溢れている現代では読書をする人はかなり少なくなっていますが、本を読むことはインプットの方法として効率的で、普段会えない人の考え方を数時間で触れることができます。

もちろん普通に読むだけでも知識としてつきます。ただ、せっかく読むのならそれだけではなく読みながら感じたことや思ったことを余白に書き込むようにしてみましょう。kindleであればメモ機能を使えば後から振り返る際に便利なのでおすすめです。

このように考えながら読むことをしているとインプットの質が高まりますし、疑問を抱きやすくなるので読書の際に取り入れてみてはいかがでしょうか。

成功者の思考をインストールする

当事者意識をもって社会と向き合っている人としてイメージしやすいのは起業家ではないでしょうか。

彼らは、自分が実現したい未来は何か、どうやったら売り上げを上げることができるのかと日々意思決定の連続の中考え続けています。

本当は成功を収めた起業家に直接会ってその人達がやってきたことやマインドを聞ければいいのですが現実的ではありません。

ただ、成功された起業家の中には自伝を書いている方もおり、成功したことだけではなく失敗したことやその時の心境が書かれていたりします。

苦境に立たされた時に、どういった考えでどのような行動に出たのかを本を通じて体験することで、あなたが似たような状況にたった時に〇〇さんならこうするかなと考えて行動に移すことができます。

個人的に邦書ならDeNAの南場氏の「不恰好経営」、洋書ならベン・ホロウィッツ氏の「HARD THINGS」がおすすめです。

一度手にとって、自分ならこの状況になったらどうするかなと考えながら読んでみましょう。きっと多くの気づきが得られますよ。

思考停止ワードを禁止し、改善につながる言葉を使うようにする

先ほど、特徴のところで思考停止しがちな人は「その場しのぎの言葉を反射的に用いる」と書きました。

ただ、特徴のところで書いた内容以外にも何かを始める際に「そんなの無理に決まっている」や「今までもそうやって来たんだから」といった思考停止ワードをいうことってありませんか?

このような言葉を使うことは自分で考えなくてもいい分非常に楽なものです。

ただ、改善につながる言葉を必死に考えて実行していかなければ何も変えることはできませんし、周囲からは「意見を求めても自分の回答を出せない人」と評価をされます。

「できない理由を探すこと」に脳を使うのではなく「どうやったできるのか」と考えるようにしていきましょう。

ネガティブな発言をポジティブに変えることができれば、思考停止に陥ることは減らすことができるので積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

おわりに

今回は、思考停止というテーマで思考停止しがちな人の特徴や思考停止癖の改善方法について書きましたがいかがでしたでしょうか。

当てはまっているところが多いようであれば自分を変えるにはどうすればいいかと考えることは大切になってきます。

ただ、周りが思考停止している環境だとどうしても自分自身の考える機会は減るものです。

環境が我々の生活に及ぼす影響は計り知れないものがあるので、その場合は今の職場から自分の意見を求められる環境に身を置いてみてはいかがでしょうか。