好きなことを仕事にして、人生に充実感を得ながら日々を過ごすことは、多くの方が一度は憧れを抱くことと思います。
ただ、忙しさのあまり気がついたら日々を生き抜くために働いている方がほとんどではないでしょうか。
そして気づくと、働き始めた頃に抱いていた「好きなことで生きて行くにはどうしたらいいんだろう」と考えることをやめてしまいます。
そこで今回は、好きなことを仕事にすると成功できないは本当なのか?ということから好きでやりがいのあることの見つけ方について紹介いたします。
目次
好きなことを仕事にしたい時の相談相手を間違っていませんか?
好きなことを仕事にしたいというと、
「好きなことをやってご飯を食べれている人なんてほとんどいない。だから、夢みたいなことを考えるのはやめて、真面目に働いた方が幸せになれるよ」
と大抵の場合、上のような答えが返ってきますよね。
そこで、
「やっぱりそんなに世の中甘くないよな。みんなと一緒の道だと安心だし、とりあえず今は。」
と自分に言い聞かせる。
そして、またしばらく経つと頭にふと、「好きなことで生きていけないだろうか?」とよぎる。
ただ、この前も〇〇さんに相談してみたら、やめとけって言われたし、他の人に聞いても同じような答えが返ってきそうだな、と引っ込めてしまう。
そして数年が経つと、今度は相談される立場になり、
「私、好きなことが見つかってできることなら仕事にしていきたいと思っているんですけど、どうしたらいいと思いますか?」
と年の近い後輩に聞かれた。
そして、この質問に対する答えは、もちろん
「好きなことをやってご飯を食べれている人なんてほとんどいない。だから、、、」
とほぼ反射的に言っていた。
なぜなら、自分が過去に言われて、そこからチャレンジをすることがなかったからだ。
ただここで、一つ引っかかるのが、初めに相談した〇〇さんが、好きなことにチャレンジした経験のある人だったら違う結果になっていたかもしれないということです。
そもそも、大抵の人はチャレンジをしません。
なぜなら、人からバカにされるかもしれない、そもそもそれほど本気になれることもないからです。
なので、好きなことを仕事にしたいと思った時は、好きなことを実際にしてみた人に相談しましょう。成功していても、失敗していても得るものは必ずあります。
そして、チャレンジをした経験のない人の言葉は、肯定的な場合でも否定的な場合でも想像での話にすぎないので、相談するだけお互いにとっていい時間とは言えません。
もう少しいうと、好きなことを自分はせずに、好きなことをしたいという人にもっともらしいことを言う人はチャレンジをしない自分に目を背けています。
世の中で正しいと言われている「好きなことを仕事にすることは無理」とあなたに言うのと同時に自分に言い聞かせることで、チャレンジしていない自分は悪くないと、なんとか体裁を保っているのです。
また、無理だよと言ってその人が成功してしまうと、自分が努力や挑戦をしていないことがばれてしまい、困るのです。
なので、好きなことを仕事にしたいと思った時は、成功していても成功していなくてもいいので、実際にチャレンジをした人に相談しましょう。
好きなことでないと成功しづらくなってきている
ここまで好きなことを仕事にしたい時に、誰に相談をしていますか?ということについて話をしてきました。
次は、好きなことを仕事にして成功できるかについてです。
まず、成功という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
人それぞれかと思いますが、パッとイメージできるのは、お金、人からすごいと思われる、生き生きと仕事をしている、仕事もプライベートも充実しているなどでしょうか?
ただ、仕事に限っていうと、好きなこと以外で成功できるほど世の中はあまくなくなってきているように思います。
好きなことや好きなことを突き詰めていくことで得意になったことでないと、上にあげたような充実感も含めた成功を得ることは難しくなってきているのです。
ここで、成功者に共通する23の特徴や習慣と心に刺さる偉大な3人の名言の記事でも触れましたが、ソフトバンクグループの創業者である孫正義さんが高校生に向けて送った言葉を紹介します。
ただ生きていくために給料をもらいにいくというのは、改めて言われると刺さりますね。
そして、自分の夢を持たずに他人の人生を歩んでいるうちに人生はあっという間に終わる。
並の人生で終えていいと思うのであればいいでしょう。
ただもしあなたが、人生に少しでも充実感を感じたい、もしくは一度きりの人生だし後悔がないようにしたいと思うのであれば、好きなことや好きなことを突き詰めていくことで得意になったことでないとこれからの時代での本当の意味での成功は難しいでしょう。
ここで、少々私たちの周りを取り囲む環境についてお話します。
ひと昔前は、労働者人口の急激な増加と成功できる型がある程度決まっていたこともあり、上から求められることを行うことで十分に生活ができました。
ですが、現代はVUCAな時代と言われるほど変化が激しい時代です。
なので、従来通りの働き方をしていると、機械もしくは日本人よりも安い他国の労働者に簡単に置き換えられてしまいます。
もし今あなたが、会社の中で自分じゃなくてもできるんだよなーと思うことが長い間続いていたり、歯車感を日常的に感じているのであれば、その仕事は機械や他国の労働者に代替される可能性が高いでしょう。
とここまで、ネガティブな面ばかりを述べてきましたが、VUCA時代はポジティブな面もあります。(ただ、ポジティブと思えるかどうかは人によります。)
機械が人間の仕事を代替するということは、これまで人間が行ってきた単純作業をやらなくてもいいということです。
なので、考えることが好きな人にとっては、頭を使う仕事やもっと面白いことに取り組めるということを意味します。
また、仕事がAIに置き換えられて無くなるということは、逆にいうと新しい仕事も生まれるということです。
ただ、ここでも変化に対応でき、自分の頭で考えることができる人にとっては何とも面白い時代になりますが、変化を嫌い、自分で考えるのではなく常に誰かに方向性を決めて欲しいといった方には生きづらいかもしれません。
好きなことを仕事にすると成功できないは本当なのか?
ここまで、好きなことを仕事にしないと今後は成功していくことは難しくなると話をしてきました。
ただそうは言っても、好きなことを仕事にしたのはいいけど、成功できずに日々を生きて行くために好きでもない仕事に戻ってしまう人も実際には沢山います。
ではなぜ、好きなことを仕事にしたにも関わらず、また好きでもない仕事に多くの時間を使うことになるのでしょうか。
私が考える原因は、以下の2つです。それぞれ紹介していきます。
好きだと思っていたものが実はそんなに好きではなかった
好きなことをしていると、金銭とは別にやりがいという報酬を得ることができます。また、強い情熱が生まれます。
ただ、好きだと思っていたことが実はそれほど好きでなかった場合、やりがいという報酬を得ることはできませんし、苦しい時に粘り強く続けられる情熱も持てません。
なので、「これは好きだ」と思ってすぐに飛びこむのではなく、どのくらい好きなのかを考えることが大切です。
こちらの記事で、好きのレベルを3段階に分けて説明しているので、自分の好きがどのレベルにあるのかを確認してみましょう。
好きなことレベルが1だと要注意ですよ。
好きなことでもマーケット力とセールス力がなければ厳しい
続いての成功できない要因は、マーケット力とセールス力が欠如しているパターンです。
マーケット力とは、市場におけるポジション取りや需要を読み取る力のことです。
競合の調査やそもそもの市場における需要を理解していなければ、独りよがりになってしまいます。これでは、仕事ではなく趣味です。
そして既に、あなたが考えた好きなことを仕事にしている人がいるはずです。また彼らは、何年も前から市場に参入していることもあり、ポジションを既に確立しているでしょう。
なので、まずは競合の調査をする中で、ビジネスモデルを理解し、どうすれば自分の好きなことでポジションが取れるのかを必死に考えましょう。
ただ逆にいうと、ポジションをうまく取れさえすれば、好きなことで生きていくことは十分に可能です。
なぜなら、需要があって、あなたが提供するものに対して価値を感じた人が感謝の気持ちとしてお金を払うことで収益が発生するからです。
そしてその上で、セールス力を鍛えることで、あなたが生み出した価値をユーザーに正確に伝えることができるようになります。
つまりこのセールス力の高さは、好きなことを仕事にして成功する上で重要な要素となってきます。
好きでやりがいのあることの見つけ方
先ほど、好きなことを仕事にして成功できない理由について、「好きのレベルが高くないこと」と「マーケット力やセールス力が高くないこと」の2つをあげました。
では、そもそも好きなことを見つけるには何をすればいいのかを、具体的に以下で説明していきたいと思います。
やりたくないことをシーン別で捉える
あなたは何をしている時に強いストレスや嫌悪感を抱きますか?
また、いきなりやりたいことを見つけるのは難しかったとしても、これはやりたくないというのはあるのではないでしょうか。
ただここで注意したいのが、仮にノルマのある営業がつらいということで、その裏返しで考えてしまうことです。
具体的に、ストレスを感じたシーンを思い浮かべて、営業のどの部分が自分がつらいと感じるのかを明確にしましょう。
そして、なぜストレスになっているのかと自分自身に問いかけてみましょう。
すると、営業そのものではなく一緒に働く事業所のメンバーとの人間関係が原因だったりするかもしれません。
この検討をしっかりと行わずに転職をしてしまうと、また同じことに悩む可能性が大きいので必ずしましょう。
好きなことを見つけるために人と会って生の情報を取りに行く
そもそも自分が何が好きなのかは、経験したことじゃないと分かりません。
なので、沢山の人に会って話を聞いたり、20代であれば未経験の業界でもチャレンジすることもできます。
ただ、いきなり転職を決意するのではなく、興味のある企業で実際に働く人に実情を聞いてみて、強く魅かれるものがあるかを確認し、忘れないように書き留めましょう。
好きでやりがいのある仕事を5つのステップに沿って見つける
自分がどんなことに興味があるのかを実際に足を使って調べてみたことで、自分の好きでやりがいを感じられることを仕事にする準備は整いました。
次はいよいよ、好きでやりがいのある仕事を見つける段階です。
こちらは、5つのステップを踏むことで明確にしていくというものなのですが、本記事の分量が多くなりすぎるので、詳しくは下記の記事に書きました。ぜひチェックしてみて下さい。
(関連記事:やりがいのある仕事の特徴と見つけるための5つのステップ)
自分が成功したい分野で既に成功している人を調べてなぜ成功したのかを分析する。
好きでやりがいのある仕事を5つのステップで見つけることができ、自分が情熱を注げるものが見つかりましたでしょうか?
そして、好きなことを仕事にする際に企業に属して達成されるのであれば、自分のビジョンとじっくりとすり合わせて、納得ができるのであれば転職を思い切ってしましょう。
ただ、会社に属するのではなく自分で事業を作っていくのであれば、あなたがこれから戦っていく市場で既に成果をあげている人がなぜポジションが取れているのかを深く分析する必要があります。
またもし、その方が講演会を開いているのであれば実現可能性を大きく上げるチャンスなので、将来への必要な投資だと考え、参加を積極的にして直接質問をぶつけてみましょう。
まとめ
今回の記事では、好きなことを仕事にすると成功できないのは本当なのか?ということから、好きでやりがいのあることの見つけ方について書きましたがいかがでしたでしょうか。
もちろん、実際に好きなことを仕事にしていくためには、何に自分が情熱を傾けられるのかであったり、高いマーケット力とセールス力が必要です。なので、簡単なことではありません。ただ、挑戦してみる価値は十分にあると思います。
なので、はじめはスモールスタートではじめてみて、自分の情熱が傾けられるのかを探るところからでもいいのではじめてみてはいかがでしょうか。
後編:やりがいのある仕事の特徴と見つけるための5つのステップ
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