天職とは何か?天職に見られる特徴と見つけ方について


 
「もっとやりがいや価値があると思えることを仕事にしたい」
「ワクワクして仕事に取り組みたい」

誰もが仕事をしている中でこのように考えたことがあるのではないでしょうか。

人によって働く理由は違いますが、大きく下の3つ

①安定:生活をしていくための稼ぎを得るためにやっている。

②成長:周囲からの評価をあげることやすごいと思われるキャリアを作りたい。

③天職:とにかくやりたいからやっている。この仕事に関わること自体が幸せ。

のいずれかに当てはまることと思います。

これらはどれが正しいとかはなく、各々の価値観に照らし合わせて、「合うか、合わないか」を見極めることが何よりも大事です。

そこで今回は、③の天職を見つけて働きたいという方向けに、天職の特徴や見つける際に有効なことについて書きました。

あなたの天職探しに役立つ部分がありましたら幸いです。

天職とは?

天職とは、心から充実感や満足感がありずっと続けたいと思える仕事のことをいいます。

「お金や地位、他者からの視点などの自分の外側から生まれるもの」ではなく、「自分の内側から湧き上がってくるもの」です。

「お願いされて、やらなくてはいけないから仕方なくやる・・・」

ではなく、

「毎日仕事を始めるのが楽しみで仕方ない!」

「自分がやりたいからやっている!!」

と心の底から思える。

そして、日々感じられる充実感や満足感、そして継続していくことで生まれる成果による達成感も合わさって、もっと、もっととポジティブな状態に入っていくのが、天職的な働く方です。

天職の3つの要素

①大好きなこと
②自分にとって意味や価値があること
③得意なこと

天職は、上記の3つの要素からできており、その仕事に取り組むことが「大好きであるか」、「自分にとって意味や価値があるか」というのが特に重要になります。

大好きなこと

「好き」という感情は非常に重要です。

そして、この好きなことの中にもレベルがあり、好きなことレベルが高い大好きなことを選択できると、情熱は自然と注がれ、楽しみもですが、その先にある喜びといった感情も味わうことができます。

好きなことレベルについては、下記の記事に詳しく書いていますので合わせてご覧ください。

好きなことを仕事にして失敗に終わらず成功している人の特徴

自分にとって意味や価値があること

続いて重要なのが、「自分にとって意味や価値があること」です。

社会的にみて意味がある。価値があることはもちろん重要ですが、短期的ではなく、長期的に仕事として世の中にある以上ほとんどの仕事は誰かの役に立っていますし、社会的に価値があり求められています。

ただ、社会的にみて価値があることに取り組んでいるのにやっている本人はハッピーじゃないということは、多く起こっており、「自分にとってどうか」という視点が抜けると残念ながら起きてしまいます。

なので、天職を見つけたいのであれば、「自分にとって意味や価値があるか?」ということをぜひ大切にされてください。

あなたが意味や価値を感じる。その結果として、社会に価値提供ができているという順番です。

得意なこと

天職は「職」という言葉がつくことからも自分が提供したものが相手に価値を感じてもらえるレベルになっていなければ、対価としてお金をもらうことはできません。

趣味としてやりたいことであればそれでもいいのですが、仕事としてやっていきたいのであればお客様が求めるレベルまでの「得意さ」が必要です。

そして、うまくなればなるほど相手に提供できる幅や深さは増しますし、相手に貢献できることが増えると自分がやっていることの意味や価値を感じやすくなるので、得意も天職探しにおいて考えるべき要素と言えます。

ただし、得意なことばかりで考えてしまうと、得意だけどワクワクしないということが起きてしまいますので、先に「大好きなこと」や「自分にとって意味や価値があること」を重点的にあげることをおすすめします!

天職と適職の違い

天職と適職。言葉はよく聞くけど、違いはよく分かっていないという方は多いのではないでしょうか。

天職と適職は、
天職:好きで没頭できる仕事
適職:好きかどうかは関係なく、適性がある仕事
といった違いがあります。

天職は、これまでもお話ししてきたように、とにかく好きで、イキイキと没頭できることです。

一方適職は、すごく好きという訳ではないけど、

得意なことや、やっていて苦にならないこと。自分の生まれ持った特性や、能力的にできることを活かすというものです。

まとめると、好きかどうかは関係なく、得意を活かしたり苦ではないことでお金は得られることが「適職」。

収入の大小に関係なく、大好きで自分にとって意味や価値があると思えることをし、喜びを感じられるものが「天職」です。

本来は適職についているだけでも十分幸せなことですが、天職に辿りつくとさらに1日1日がイキイキすると私自身すごく体感しています。

天職に見られる特徴

・収入は少なくてもやっていることが楽しいため気にならない
・毎日がイキイキして、仕事に対して高いモチベーションで取り組める
・仕事をやっていても全然疲れない。むしろ、もっとやりたい思う
・自分のやっている仕事が本当に重要なものだと感じる。自分の存在価値を実感できる
・他人に良い影響を与えられる。人から感謝されていると実感でき
・ずっと続けたい仕事だと思える
・仕事がストレスの発散になっていて、心と体がスッキリする
・他人からの反対があったとしても動じない

これらの項目に当てはまるなら、天職である可能性が高いです。

もらえるお金が多いかどうかより、やりがいを感じ、毎日がイキイキして高いモチベーションで仕事に向かえる。

そして、仕事をすることで、疲れるどころか、心と体がスッキリする。

自分のためにあるとさえ思える仕事で、他人批判されたり、周囲からネガティブな印象をもたれる可能性があることでもやりたいと思える仕事。

そういったことが「天職」なのです。

ここまで、多くの例を用いながら天職について説明をしてきましたが、天職のイメージや、適職との違いなどは伝わりましたでしょうか。

それでは、最後に天職の見つけ方についてお話しさせていただきます。

天職の見つけ方

もっとやりたいと思うことは何か考える

天職を見つける際に、重要なのは「大好きなこと」、「自分にとって意味や価値があること」を見つけることだとお話ししてきましたが、これら2つには共通している部分があります。

それは、「もっとやりたいという感情が出てくる」という点で、自分にとって意味や価値があると思えたり、大好きなことは、人から止められたり、周りの人から理解されなかったとしても

「もっとやりたい。もっと知りたい。」

と前のめりになります。

このように、もっとやりたいと思えることが日常の中で見つかれば、そこに「大好きなこと」「自分にとって意味や価値があること」が隠れている可能性は高いので、ぜひ意識的に探してみてはいかがでしょうか。

「大好きなこと」、「自分にとって意味や価値があること」についてもう少し詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

得意なことが何かを考える

得意なことは、

得意=「生まれつきの特性」+「後天的に身につけたスキル」

に分解することができます。

みなさんの中でも、自分的にはそれほど頑張っていないのに周りよりも上手にできることがあるかと思いますが、それは生まれつきの特性の要素が強いためです。

一方で、はじめはうまくできなかったけど、時間が経つにつれてうまくなっていったという場合は、生まれつきの特性の影響は少ないが、後天的にスキルが身についたというパターンです。

このように、得意なことは人それぞれ違いますし、生まれつきのものを活かす場合もあれば、後天的に磨いて獲得していくというものもあります。

得意なことと聞くと、すごく上手じゃないといけないと考えられがちですが、人より少しでも上手であれば私は得意なこととよんでもいいと思います。

周りよりも少しでも得意なことをあげるところをノートに書き出すところから始めてみてはいかがでしょうか。

天職を創る

さいごに紹介するのは、天職を創るという考え方です。

私自身、自分のやりたいことや天職はなにか?と考えて探し続けてきて気づいたことですが、すでに世の中にあるものの中でドンピシャで自分にあった仕事を見つけるというのは難しいということです。

そこで有効なのが、仕事を自分に合わせて創るという考え方です。

①大好きなこと
②自分にとって意味や価値があること
③得意なこと

これら3つを掛け合わせて、自分にとっての天職を創るのです。

この天職の考え方に「ニーズ」を掛け合わせた仕事としてやりたいことの見つけ方については別の記事で詳しく説明しているので、こちらをご覧下さい。

おわりに

今回は、天職について書きましたがいかがでしたでしょうか。

天職にたどり着くのは簡単なことではありませんが、自分がこれまでやってきたことや、今やっていることの中で

「天職にみられる特徴に当てはまることはなかったか。」

「もっとやりたい。もっと知りたい!と思うことはなかったか。」

今一度考えてみて下さい。

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この記事があなたの天職探しの一助になりましたら幸いです。