「パラレルキャリア」新時代の働き方|副業との違いと9つのメリット

 
最近話題になりつつある「パラレルキャリア」という言葉をご存知ですか?パラレルキャリアと聞いて、すぐに意味を想像するのは難しいかもしれません。ですが現在では「働き方改革」がじわじわと浸透してきたことで、社会人の働き方が変わると同時に、「パラレルキャリア」も受け入れられつつあります。
 
そこで今回は「パラレルキャリアとは何か」から、「社会でパラレルキャリアがどのように活かされているの」かについてみていきたいと思います。



パラレルキャリアとは

パラレルキャリアとは、「本業とはべつに、第二のキャリアを自ら作ること」です。そして、これからの社会でもっとも注目されるであろう、働き方・生き方についての新しい考え方です。
 
しかし、「第二のキャリアを築くこと」に関する定義はまだはっきりと決まっていません。よくイメージする「本業と掛け持ちして別の企業で働きこと」以外にも、「起業すること」や、「ボランティア活動など非営利団体への参加」など幅広い活動が含まれています。
 
そこで、パラレルキャリアと副業のそもそもの違いについて次で簡単に説明します。
 

パラレルキャリアと副業の違い

パラレルキャリアと副業の大きな違いは、副業は「報酬を得ることを目的にしてる」ことに対し、パラレルキャリアの場合は、「自分のスキルアップや夢の実現、社会貢献活動を目的としている」という点があげられます。
 
パラレルキャリアを築いている人の中には、今の目の前の生活費を稼ぐのではなく、将来の自分に対する投資として考えている場合も多いようです。
 

パラレルキャリアが注目される社会的背景とは

パラレルキャリアが注目されている理由は、近年では企業の寿命が短くなったことで、大企業でさえも経営破綻してしまうという現状があり、働く人たちの間でワークバランスの多様化が意識され始めたことです。
 
以前までは日本の働き方として、終身雇用や年功序列などが主流でしたが、最近ではIT起業などを中心に裁量労働制、フレックスタイム制の導入や、転職の一般化などが進み、以前の日本型の雇用システムは機能しなくなりつつあります。
 
そのため自分のキャリア、さらには人生について「どのようなキャリアを歩んでいきたいのか」、「どのように生きていきたいのか」について自ら考え向き合い、行動することが問われ始めました。その結果ワークスタイルが多様化し、パラレルキャリアに対する関心も高まりました。(関連記事: 落合陽一氏が語るワークアズライフの考え方とこれからの働き方

 
実際にエン・ジャパン株式会社がユーザーを対象に行った「パラレルキャリアの意識調査」によると、58%の35歳以上のビジネスパーソンが「パラレルキャリアを実践したい」と回答していることからも、「パラレルキャリアへの注目度」が高まっていることがわかります。



パラレルキャリアの特徴

では、これからパラレルキャリアを築くメリットと、注意点という視点から、パラレルキャリアの特徴を紹介していきます。
 

パラレルキャリアを築くメリット

パラレルキャリアを築くと、本業ではできない仕事への挑戦や、その仕事で関わる人たちとの新しい人脈、キャリアに対する視野が広がることなどがメリットとしてあげられます。
 
若いうちから多くの経験を積むことで、「やりたいことがまだ見つかっていない!」という方の場合でも、スキルや経験が豊富であれば、いざ挑戦したいことが見つかった時にすぐに行動を起こせるかもしれませんね。
 
ほかにも一般的にパラレルキャリアのメリットだと言われている項目をあげてみました。

【パラレルキャリアのメリット】
・本業ではできない経験ができる
・仕事のやりがいを実感できる
・起業などを通して自己実現することができる
・得意分野を伸ばすことができる
・本業では出会えなかった新しい人脈が増える
・時間あたり生産性について考えるようになる
・自分と他者のタイムマネジメント力を身につけることができる
・客観的に自分について考えることができる
・物事の見方が多様になる

 

パラレルキャリアを築く上での注意点

パラレルキャリアはメリットが多いようにも思えますが、パラレルキャリアを築く上で注意するべきこともあります。

たとえば、本業とは別にパラレルキャリアを築くための時間を確保しなければいけないので、自由な時間が減ってしまったり、さまざまなことに挑戦しすぎて、結局何がしたかったのかわからなくなってしまったりすることもあります。

【パラレルキャリアに関する注意点】
・結局何がしたいのかわからなくなる
・自由時間がなくなる
・周りから現実逃避しているのではないかと思われる
・まずは少しずつパラレルキャリアを築くことを心掛ける

 

パラレルキャリアを導入している具体例

とはいえ、「一見パラレルキャリアは副業と同じように分類されてしまうこともあるんじゃないの?」「本当に社会でパラレルキャリアを築くことって認められてるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
 
なので、実際にパラレルキャリアを推奨している企業や実際のパラレルキャリアの事例をいくつか紹介していきたいと思います。
 

パラレルキャリアを導入している企業

ITサービスを手がけるエンファクトリー社は、社員のプロ意識やマネジメント能力を高める効果や、会社を変えてくれる可能性に期待し、「専業禁止」を唱えてパラレルキャリアを推奨する取り組みをしているそうです。
 
さらには、ヤフー株式会社や株式会社サイボウズなどのIT企業も、続々と副業やパラレルキャリアを解禁しています。実際にパラレルキャリアや副業を解禁したことで、働き方が多様化することでマネジメント力が強化され、フルタイム分の給与が不要となり、今まで雇うことのできなかった高級な人材を採用することができるようになるなどの好影響を及ぼしているようです。(関連記事:副業のできる大手企業一覧と20代のこれからの働き方
 

パラレルキャリアの事例

パラレルキャリアの具体例についていくつか紹介します。たとえば、本業とは別に自身のブログを運用していたり、自身の会社を立ち上げていたり、さらにフリーランスのプログラマーとしてプロダクト作成に携わっていたりとさまざまなケースが考えられます。
 
パラレルキャリアは決まった形がないのでオリジナルの「本業×○○なスキル×○○なスキル」と、たくさんの経験を積んでもいいかもしれませんね。
 

まとめ

今回は、副業との違いが分かりづらいパラレルキャリアについて、パラレルキャリアを築くメリットや実際に導入されている事例についてお話しましたがいかかでしたでしょうか。
 
実際、パラレルキャリアは最近徐々に注目されてきてはいますが、浸透しきるにはもう少し時間がかかるでしょう。
 
ただ、今後少子高齢化により労働人口が減ることで、今よりももっと多様な働き方へと変わっていくと、個人の能力が求められる時代になるので、家族や大切な人との時間も含めてどんなキャリアを歩みたいかを時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。(関連記事:やりがいのある仕事の特徴と見つけるための5つのステップ