創造力の有無は才能で決まるのか?創造力を鍛えるための7つの方法


 
タイトルでネタバレじゃないか!っと勘の良い方は思われたのではないでしょうか。

そうです!創造力は生まれついての能力ではなく後天的に訓練をする中で身につけていけるものなのです。

そこで本記事では、創造力が才能ではない理由と創造力を鍛える方法についてお話します。

ただ、その前に、創造力が高いクリエイティブな人ってそもそもどんな特徴があるの?であったり、なぜ今創造力が求められるのか?について、こちらに書きましたので合わせてご覧ください。



創造力とは

みなさんの周りで、新しくてユニークなアイデアを次から次に出す人っていませんか?

ゼロから新たな価値を生み出していくことができるのは憧れますよね。

このように、

「既存の発想や枠組みにとらわれずに、答えがない中でも目の前の課題に対して新しい価値を提案することで解決していく力こそが創造力」

なのです。

つまり、「正解のない問題を自分なりの方法で解決していく」ことを「創造力」といいます。

しかし、みなさんの中には「創造力って才能でしょ?私には残念ながらないわー」と思われている方もいるのではないでしょうか。

ただ、創造力とは何も革新的なものだけをいうのではありません。

あなたが感じることや思っていることを形にすることであり、もっというとあなたが世界をどのように見ているかが重要なのです。

自分の目の前の課題や興味があることに対して、自分だったらどうするかなと考えることからスタートして、周りよりも考えた結果出てきたものが、周囲からするとユニークで新しく見えるだけのことなのです。

また、ニュートンの万有引力の法則やエジソンの電球の発明など、革新的なアイデアは突然思いつくと思われがちですがこれも誤解でしょう。

なぜなら、それまでにものすごく考えていて、断片的だったパズルのピースが何かを見たり、体験したことでつながるというケースがほとんどだからなのです。

ただ、ニュートンやエジソンレベルの創造力が全員に備わっているとは思っていません。

これは、創造力を凄いものだと思いすぎなのであって、なにも世紀の大発見をするのではなく、日々の会議で、独自の視点を持った発言が議論を進めることにつながるのも小さな創造力と言えます。

なので、1つのことに対して知的好奇心を持って独自の視点で考えた結果、同じものを見たときにものの見え方が変わるのであって、待っていて突然革新的なアイデアが降ってくるということではないのです。

つまり、考えることを放棄した人を創造力のない人というのであり、自分なりにどうしたいかと考えられる人は創造力を身につける素養が十分にあるのです。

なので、仕事をしていて、「前回どおり」であったり、「過去の引き継ぎの人と同じやり方でいこう」と、少しの考える時間もなく判断しているなら注意しましょう。

なぜなら、考えないことが癖になってしまっているからです。

そして、現状維持は、今の時代では徐々に衰退することを意味するので、新しい工夫をしていかなければ人も会社も成長せず、いつしかあなたの居場所はなくなるでしょう。

では、なぜ現状維持の考え方が今の時代では危ないのかについて次でお話しいたします。



創造力がなぜ求められるのか?

先行きの見えず誰もが知っている大企業が苦戦にあえぐ現代は、VUCA(ブーカ)時代と呼ばれています。

このVUCA時代とは、変化(Volatility)が激しく、不確実性(Uncertainty)が高く先行きが見えない、かつ複雑(Complexity)であいまい(Ambiguity)な世の中という意味です。

このようなVUCA時代では、従来のように準備に長い時間をかけていては、市場の構造やユーザーの興味は移り変わってしまいます。

ここで、市場構造の変化についてスマートフォンを例に紹介します。

・スティーブ・ジョブス氏が2007年1月にiPhoneを発表!!アップル社がスマホ市場のシェアを大きく獲得。
・サムスンやHUAWEIが新規参入!!スマホ市場のシェアを新規参入の企業が獲っていく。
・格安スマホ登場!!スマホの性能が上がったことで、ユーザーはスマホを安く使えればいいと考える。

このように、アップル、サムスン・HUAWEI、格安スマホと次々に時代の流れは変化しています。

正直、2007年に革新的なiPhoneが発売されたときにはこのような市場のプレーヤーの出入りが激しい状況は想像もできませんでした。

そして、今後はイノベーションが世界各地で起こり、これまで以上に先行きを見通すことは困難になるでしょう。

また、日本に目を移すと課題先進国と言われるほど、少子高齢化や年金問題など課題が山積みです。

このような、かつて我々が経験をしたことがない状況にこれから他国に先駆けて、日本は挑んでいかなくてはなりません。

つまり、未知のものごとに真っ向から向き合って、挑んでいかなくてはならないのです。

そこで、求められるのが未知の物事に対して恐怖ではなく、知的好奇心を持って挑んでいける人材で、現状維持の思考の強い方々を雇用できるほど企業に体力がなくなってきたのです。

なので、いわゆるぶら下がり社員になっていると感じるのであれば、今はまだ大丈夫だったとしても、お給料をもらえなくなる日が近いうちに来るでしょう。

少しずつでいいので、目の前の課題に対して自分の頭で考える癖をつけていきましょう。

(関連記事:VUCA時代で成功する人材の7つの特徴)



創造力を鍛えるための7つの方法

直感的にピンときたものや琴線に触れるものをとにかくメモする。

本やWebメディアの記事や日々の会話の中で「新たな気づき」であったり、「自身の琴線に触れること」があったら携帯用のメモ帳に書きましょう。

みなさんも経験があると思いますが、エビングハウスの忘却曲線からも分かるように人間は1日後には70%近く忘れてしまうほど、優秀な忘却機能を持っています。

なので、新しいアイデアや琴線に触れる言葉が思い立ったらすぐにメモ帳に記入しましょう。

普段と違う行動をとってルーティンワークから抜け出す。

マウス使わずにキーボードだけでエクセルをやるなど普段と異なる脳の使い方をするといいでしょう。

また、目的をもって普段話さないような人やコミュニティに入りこむと自分の周りの環境を変えることができるのでルーティンワークから抜けだすことができます。

こうして、経験や興味を広げていくことで思考の幅が広がるので、何かに取り組んでいるときにそういえばあの時の〇〇さんの発言って、このプロジェクトを進める上で重要かも!と断片的だったものが組み合わさります。その組み合わせが斬新だとクリエイティブな発想になってきます!

ぜひ、数を重ねる中で斬新な組み合わせを作れるようになっていきましょう。実践あるのみです!

ものごとを抽象化して考えて抽象化のストックを作る。

クリエイティブな人の特徴として、ものごとを抽象化して考える力が高いことがあります。ただ、抽象化をすることが得意ではない方からするとハードルが高いですよね。

ここで、効果を発揮するのがクリエイティブな人になるための方法の1つ目であげた、琴線に触れた内容や新しい気づきを記したメモ帳です。

このメモ帳に書かれている内容に対して、「どうしてそれぞれの瞬間にいいと思ったの?」や「花火を見たり、感動的な映画を見たときになぜ感情が揺さぶられるのか?」とどんどん自問してみましょう。

すると、自分が何に対して楽しいと感じるのかや悲しいと感じるのか、充実感が高いのかが抽象化した状態で明確になります。

この抽象化の繰り返しは、自分自身を知ることにもつながりますし、なぜ今この企業のビジネスモデルは成功しているのかを抽象化して自分の型が作れれば非常にこれからのキャリアの武器になるのでお試しください。

アウトプット100%の環境を作る。

1人になって1つの物事に対して集中して考えたことって最近ありますか?この一人で集中して考えることは、創造的な発想をする上で重要になってきます。
 
具体的には、1つのテーマに絞って集中的にアウトプットをすることです。
 
というのも日々様々なことをインプットしていると頭の中がごちゃごちゃになりますよね。なので、パソコンやスマホを閉じて、紙とペンだけを持ち込んでインプットに割かずにアウトプット100%の状態で深く思考しましょう。

異なる分野を組み合わせて強制的に常識から外す。

全く異なる分野の組み合わせから何か生まれないかと考えることは、脳の普段使わない部分を使うことになり、創造的なアイデアを生み出す力が着実についていきます。

ただ、一人でやるとモチベーションが長続きしないので、友人と一緒に発想をして出てきたアイデアに対してディスカッションをすることでうまくモチベーションの管理をしましょう。

習慣化すると、電車や歩いている最中にも頭の中で考える癖がつくのでぜひふとした瞬間に始まるくらいにまで練習しましょう。

スモールスタートでビジネスをはじめてみる。

ビジネスを自分で始めると何もないところから集客やキャッシュポイントについて考える習慣が生まれます。

これは、決断回数で量が生まれ、成功させるためにどうしたらいいかを真剣に考えることで、質も高まります。

この量と質を高めることを繰り返しているとできることの幅も広がりクリエイティブなアイデアを出せるようになります。

なので、考えざるをえない状況を強制的に作り試行錯誤をして、斬新でクリエイティブな発想ができる人になっていきましょう。

朝にポジティブな言葉を自分に投げかける。

クリエイティブな発想は、心理的健康度が高くポジティブな気持ちの時に思いつきやすいです。

なので、ポジティブになる言葉を大きめのポストイットに書いて、常に見る位置に貼るなどして朝会社に行く前にポジティブスイッチを強制的にいれましょう。

また、手帳を使っている方であれば一番目につきやすいところに記載するのもおすすめです。

このポジティブな言葉の投げかけを習慣化することで、心の健康とポジティブな思考を身につけましょう。

また、副次的な効果としてポジティブな人の周りにはポジティブな人が集まるので、ぜひ良い人間関係を築いて充実感のある人生にしていきましょう。

(あわせて読みたい:クリエイティブな人の20の特徴と創造力を鍛える方法