「楽しいことをしている時は時間がすぐすぎるのに仕事になるとやたら長く感じる」
「好きなことを仕事にしたいとは何度も思ったけど自分には無理な話」
「好きなことを仕事に出来るのは特別な能力を持っている人達だけ」
と感じる時ってありませんか。
「好きなことで生きていく」っていうのを、「楽に楽しく生きていく」っていう意味で勘違いしている人が存在していますが、実際は好きなことでも嫌いなことでも突き詰めていくと壁にぶつかるものです。
実際に現在好きなことを仕事にしている人たちもはじめは全然稼げていませんでしたが、我々の想像を絶するほどの努力をしたことで稼げるようになっていきました。
そこで、今回は
- そもそも好きなこととは何なのか
- 好きなことを仕事にすると成功しやすい理由
- 好きなことを見つけるコツ
について書きました。ぜひご自身の状況に当てはめながら取り入れられそうなところから実践してみて下さい。
目次
好きなこととは
誰しも一度は「ゲームをしていたらいつのまにか朝になっていた」「サッカーをしていたら夕方になっていた」なんて経験があると思います。
しかし大人になってからその感覚を常に味わえている人は少ないのではないでしょうか。
同じように、「好きなことは?」と聞かれて胸を張って回答出来るものを持っている人は少ないものです。
こんな風に、好きなことを仕事にすることは決して「楽して稼ぐこと」でも、「突然与えられるもの」でもありません。
好きなことを仕事にしたければその結果に見合う努力をし、自分自身で掴み取っていくことが重要だといえます。
好きなことを仕事に選べないのはなぜか?
選択肢は多いはずなのに好きなことを仕事にできていない。そんな人によくありがちなのが
- 社会の「そうあるべき」「そうしなくてはいけない」という固定観念に囚われている
- 「上手くいきっこない」と周りに決めつけられて自分自身でもあきらめてしまっている
- やる前から好きなことを仕事にしても生活していけないという気持ちが先行して一歩を踏み出せない
といった状況です。
このように周囲の目を気にしたり、失敗を恐れて自分を無理やり納得させたりして、自分の気持ちを押さえつけている人達が多いのです。
安定した収入や家族の期待などの外的要因に影響されて自分の気持ちに正直になれないのは、日本人なら誰しも経験があるのではないでしょうか。
ただ、人生100年時代とあるようにキャリアが長期化する中でつまらないや辛いと感じることを仕事にしてお金をもらうだけというのは虚しすぎます。
今の日本に生きるあなたは、もっと自分の心にしたがって生き生きと生活ができるように人生の舵きりをすることが求められてきています。
そして、舵きりをした結果として社会的課題を解決することに意義を見出す方もいると思います。
その場合には、あなたと同じく社会的課題を解決したいと思っている人たちが必ず一定数います。そして、中には協力者になってくれる人もいるものです。
すると自分一人でやっていただけでは見ることができなかった景色を仲間と一緒に見ることができるといったメリットもあります。
ただ、舵きりをして自分自身が真に取り組みたいと思ったことを本業ですぐできるとは限りません。
その場合は、自分が没頭できることで収益の見通しが立つことを、本業と並行してスモールスタートで始めてみてはいかがでしょうか。
好きなことを仕事にすると成功しやすい理由
では、好きなことを仕事にしている人たちはなぜ成功しやすいのでしょうか。
好きなことをしている時は
- 時間が経つのが早い
- おなかが空かない
- 苦しいはずなのに楽しい
など、自分が疲れていることにすら気付かない程集中し、継続的に物事に取り組むことが出来るものです。
こうした好きなことへのモチベーションを仕事に対して感じられている人たちは、おのずと仕事に対して前向きに頑張り抜くことが出来るという特徴があります。
さらに苦しい時にも自分なりの意義付けをしながら進んでいくことで、結果を残すまで息切れすることなく目標を達成することが出来るのです。
また、真に人の琴線に触れるもの、好きなことをしている中で築かれたその人なりの主張やこだわりには自然と周囲からの共感が生まれるものです。
このように、好きなことへのこだわりを持って自分の納得のいくまで仕事を突き詰めていくことで、より質の高い成果を生み出せるようになるのです。
好きなことを仕事にしなかった後悔は思いの外辛い
人生を通じた後悔について、故スティーブ・ジョブズ氏はこんな名言を残しています。
「もしも、今日が私の人生最後の日だとしたら、今日私は今からやろうとすることをしたいと思うのだろうか?」
この問いかけに対して何日もNOと答える状態が続いたのなら、私は何かを変える必要があると分かるのです。
ほとんどすべての事柄、例えば周囲から自分に向けられたすべての期待や、誇り、屈辱を受けたり挫折することへの恐れなどは、死に臨んだ時にはただ消え失せ、真に大切なもののみが残るからです。
私たちが死へ向かっていると意識することは、私たちが失うものを持っているのではないかと考える思考の罠を避ける私の知っている限りの最善策なのです。私たちはすでに身に何も着けていないのです。自分の心に従わないとする理由などどこにもないのです。
あなた方の時間には限りがあります。どうか誰か他の人の人生を生きることで無駄にしないでください。他人の意見の雑音であなた自身の内なる声がかき消されることのないようにしてください。
そして、最も重要なことですがあなたの心と直感に従う勇気を持ってください。心や直感はあなたが本当になりたいと臨んでいるものをすでに知っているのです。それ以外の全てのことは、二の次なのです。
好きなことを仕事にしなかったことによる後悔については下記の記事に詳しく書きましたのでご覧ください。
1回きりの人生、自分の人生をしっかりと満足していきたいと思うのは当然のことです。
人生の多くを占める仕事の時間に好きなことをして過ごすことは、人生そのものの満足度を高めることに繋がります。
ですが、自分がこれまでに取り組んできた仕事に対して後悔を残した結果、自分の人生を振り返って虚無感が残るというのは、自分の人生の意味さえ疑ってしまうことになりかねません。
では、好きなことを見つけるには具体的にどうしたら良いのでしょうか?
以下で好きなことを見つけるコツについて5つほど紹介をしていきます。
好きなことを見つけるコツ
仕事とお金を分けて考える
「仕事 = お金を稼ぐ手段」とだけ考えていたら、自分の好きなことを仕事にするという発想は難しくなります。
もちろん一般的にはこの解釈は間違っていませんが、仕事とお金が結びつかない場合は趣味としてもいいのです。
すると、その趣味はあなたの人生を豊かにするものでしょうし、仕事の活力を生むことにもなるので決して無駄にはなりません。
やりたくないを明確にする
「何がしたい?」と聞かれても答えられずに悩みこんでしまう人たちも、「これはやりたくない!」ということははっきりと言えるのではないでしょうか。
その「やりたくない理由」を探すことで、「じゃあ何ならやりたいと思えるのか」を考える足がかりを作ることが可能になります。
自分の中にある「やりたくない」「嫌だ」という明確な気持ちの原因を見つけ出すことは、選択肢の絞り込みと思考の整理をするうえでとても大切です。
「好きなこと探し」だけをするのではなく、「嫌いなこと探し」をすることで、自分のモチベーションを様々な面から再確認していってみてはいかがでしょうか。
楽しいと感じた経験を思い出す
やっていて楽しいと感じたことには、必ず自分が好きな何かが含まれているはずです。
何をしていた時が楽しかったか。どんな瞬間に楽しいと感じたかを些細なことでも思い出してみましょう。
・筋トレをして自分がかっこよくなっていくのが楽しい。
・対戦ゲームをしていて人に勝つのが楽しい。
・旅行をしていて新しいものを見るのが楽しい。
・美術館で静かに絵を見るのが楽しい。
など、日常の中で自分が楽しみながらしていたことにはきっと、自分にだけわかる理由があるはずです。
こうして自分が楽しいと感じた理由を探っていけば、自分が好きなことに共通する特徴をきっと見つけられますよ。
人に教えられることがないかと考える
自分には当たり前の知識や経験であっても、他の誰かにとっては新しい情報であることは少なくありません。
人生の中であなたが何気なくしていたこと、当たり前のようにしていたことが他の誰かが求める情報だとしたら、それがあなたの持つ価値ある情報であるといえるのです。
例えば、友人に最新家電について詳しいいわゆる「家電オタク」がいたとしたら、買い替えの際におすすめ家電を聞きたくなりますよね。
その家電オタクの友人にとっては当然の知識であっても、一般人にとっては時間をかけて調べなくてはいけない情報であり、そこにはサービスとなりうる価値があります。
このように、人に語りたくなることや教えられることを持っていることの重要性に気付くことが出来れば、自分の好きなことを見つける大きな1歩となるでしょう。
セールス力を磨く
もしあなたが本業だけではなく副業でも好きなことを仕事にしようとするなら、自分が価値を感じると思う商品やサービスをユーザーに買ってもらう必要があります。
逆にセールス力を磨けているのであればお金を生み出すことができるので食いぶちに困ることはありません。
このセールス力を語る上で重要なのがマーケット感覚でして、市場が求めるものを自分なりに定義をしてお金を自分の力で生み出せるようになることは、今後個の力に注目が集まっている現代では大切になってきます。
おわりに
今回は「好きなことを仕事にする」というテーマで書きましたがいかがでしたでしょうか。
私としては、人生の中で多くの時間を費やすキャリアの充実感を高めることは今の時代に生きる我々にとってはとても重要なことだと思います。
なので、この記事を読まれた方が「自分が没頭できること、情熱を注げることを仕事にしていくんだ」という価値観で生活を送っていただければ著者冥利につきます。
好きなことを見つける方法については下記の記事に書きましたのでぜひご覧ください。
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