本当の自分を生きるには?自分を知る質問と試してほしい3つのこと


 
「周りの目を気にするうちに、本当は自分がどうしたいのかわからなくなってしまった」

「素の自分でオープンに生きていきたいけれど、どうしても自分を偽ってしまう」

そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

特に周りの人たちとの調和と協調を重んじる日本人には、周りに合わせるあまり本当の自分を生きられない、という悩みを持つ人が多いように感じます。

この記事では、本当の自分を生きられない理由、本当の自分を知るメリットとその方法について書いてみました。

本当の自分とは?

そもそも「本当の自分」とは、偽りのない自分のこと、本心に従って生きる自分のことです。

本当の自分を知ると、自分が本当は何に価値や意味を感じていてどのように振る舞いたいのか、反対に本当は何をやりたくないのかがわかり、自分の環境や仕事などを本心に従って選びやすくなります。

このように、自分を基準にして物事を判断できる状態、常に自分の軸を持っている状態になっていくことができると、人生の舵取りを自分でできるようになっていきます。

本心に従った決断であれば、自分が本当に納得できるものや満足できるものになり、結果的に幸せを感じられる可能性も高くなるでしょう。

つまり本当の自分を知ることは、幸せになるための近道だと言えるのではないでしょうか。

本当の自分を生きられない理由は?

それでは、メリットが大きいように見えるのに、なぜ多くの人が「本当の自分を生きられない」と悩んでしまうのでしょうか。

それは、他人の期待に応えようとし過ぎてしまう、というのが大きな理由だと言えます。

たとえば、「周りの人に褒めてもらえるからテストで良い点をとろう」と頑張ったり、「断りにくいから相手のお願いを引き受けよう」と無理をしたり、ということを多くの人が一度は経験したことがあると思います。

こうした行動の根底には、相手によく思われたいという承認欲求や見栄、または相手に嫌われたくない、幻滅されたくないという恐怖心がある場合が多いです。

特に、幼少期から「いい子だね」と周りから褒められて、いい子であることを自分の価値だと思ってきた人や、相手がどう思うかを考えずに行動して相手を怒らせてしまい、それがトラウマになってしまった人などが、このような行動をとりやすいかもしれません。

もちろん、必要に応じて相手に求められるように振る舞うのは悪いことではありません。
しかし、このような行動ばかりをとり続けると、徐々に他人から評価されるかどうかが価値判断の基準になっていきます。

その結果、自分が本当はどうしたいのかを見失ってしまい、「本当の自分が分からない」という感覚に陥ってしまうのです。

本当の自分を生きることのメリット

自信がつく

本当の自分を生きるメリットの1つ目は、自信を持てるようになるということです。

本当の自分を意識せずにいると、すでにお話ししたように「他人から評価されるかどうか」が自分の価値判断基準となってしまいがちです。

そうすると誰か一人でも自分を評価してくれない人がいるだけでも、自分の価値が揺らいだような気持ちになってしまいます。

しかし、自分を満たすには何が必要なのかを理解してそのために行動できるようになれば、物事の価値判断の基準は「本当に自分が求めている状態をつくれているか、もしくは目指せているか」に徐々に変わっていきます。

そうすれば他人からの評価という曖昧なものに頼る必要はなくなるので、自分の価値を自分で感じやすくなり、自信に繋がっていくでしょう。

良質な人間関係を築くことができる

本当の自分を生きるメリットの2つ目は、良質な人間関係を築けるようになることです。

他人からの評価を気にして誰からも嫌われないように怯えながら生きていると、八方美人的な態度をとってしまい、素の自分を出せる相手がいなくなってしまう可能性があります。

しかし、「自分はこれがやりたい」「これが好きなんだ!」というのをオープンにして人と接していると、同じタイプの人が周りに集まってくるようになります。

そうすると、自分にとって居心地の良い相手、ポジティブな影響を与えてくれる人たちと関係を築けるようになっていくでしょう。

ポジティブなサイクルに入ることができる

本当の自分を生きるメリットの3つ目は、ポジティブなサイクルに入れることです。

本当の自分を生きようと行動すると自信が持てるようになり、さらに居心地の良い人間関係を築くことができるようになってきます。

そうすると自然と毎日が楽しくなっていきますよね。

そして、人の目を気にして萎縮したりせず、のびのびと過ごせるようになると行動や思考がクリアになります。

就職活動やアルバイトの面接中に、頭が真っ白になってしまったことはありませんか?
それは、「相手が求める正解を出さないといけない」「相手に良いと思われないといけない」という意識が働き、緊張して自分の自由な思考を制限してしまうからです。

人間は過度なストレスを感じたり、人の目が気になると、本領を発揮できないものです。

だからこそ、自分に自信と余裕を持つこと、人間関係においてリラックスできる場面を増やすことが、行動や思考のレベルアップに繋がるのです。

その結果、どんどん自信を持てるようになり自分を好きになって、そんな自分に対していいと思ってくれる人たちと出会えるようになっていく…という好循環に入れるようになるでしょう。

「本当の自分」になっていくには?

嫌いなこと・やりたくないことを避ける

「本当の自分」になっていくための方法の1つ目は、”嫌いなこと・やりたくないことを避ける”です。

とは言っても、すでにやっていることを辞めることや、職場の人間関係など自分の力だけでは変えられないものを避けようとすることは難しいと思います。

なので、まずはこれから何かを始める場合の判断基準にしてみてはいかがでしょうか。

何かを始めようと思うときには「これは本心から自分にとって意味があるからやりたいのか、それとも他人から良く見られたいからやるのか」といったことを意識してみてください。

もし本当は興味がないものだと気づけたら、思い切ってもっとワクワクできるものを探してみるのが、本当の自分になっていくための第一歩になるかもしれませんよ。

コミュニティを増やす

「本当の自分」になっていくための方法の2つ目は、”コミュニティを増やす”です。

たとえばこれは、趣味に関するコミュニティをネットなどで探して入ってみたり、自分が興味が持てることを副業で始めてみたりするなどです。

自分が好きなことを同じように好きな人がいる場というのはありがたいものです。

また、一つの環境に身を置き続けると、良くも悪くも周りからの自分を見る目は固定されてしまいます。

そうなると、いくら自分が「本当の自分を出したい」と思っても、周りから自分の変化を茶化されるのではないか、変だと思われてしまわないかと気になってしまい、なかなか行動に移しづらいのではないでしょうか。

だから本当の自分を生きたいと思った時には、自分ができるだけ自然体でいられそうな新しいコミュニティに参加してみることが効果的なのです。

自分の感情に目を向ける

最後に、日常的にできる方法をお伝えしましょう。

それは、感情が動いたタイミングで「なぜそう思うのか」を自分に問いかける癖をつけることです。

どんな人でも、日常の中でつい感情が動く瞬間というのはあると思います。

その瞬間を自覚し、どうして今そう感じたのだろう?と自分の内面に歩み寄ってみると、だんだんと自分が本当に感じていることにすぐに目を向けられるようになるはずです。

毎日日記をつけて自分の気持ちを書き出してみるのもおすすめですよ。

日ごろから意識したり毎日日記を書いたりするのは難しいという方は、一度時間をとって以下の5つの質問の答えを考えてみましょう。

▽本当の自分を見つける5つの質問
1.うれしくなるときはどんなときですか?
どんなに小さなことでも構いません。あなたが嬉しくなる瞬間をたくさん思い出して書き出してみてください。

2.憧れる人はどんな人ですか?
どんな人に憧れていて、その人のどこを尊敬しているのか考えてみましょう。また、その人が何を大切にしているのか、聞ける間柄の人であれば直接聞いてみてもいいかもしれません。

3.ストレスがたまるのはどんなときですか?
あなたはどんな環境に身を置いて、どんな相手と過ごし、何をしているときにストレスを感じるのでしょうか。

4.人に言われて今まで一番嬉しかった言葉は何ですか?
小さな頃から振り返ってみましょう。人生で一番、と考えると難しく感じてしまう方は、小学生の時はこの言葉、中学生のときはあの言葉…というように、人生をある期間で区切って考えると思いつきやすくなると思います。

5.どういう人と一緒に過ごしたいですか?
実際にあなたが一緒にいて居心地が良いと思える友達や仕事仲間がいる場合は、その人を思い浮かべて、その人がどんな人なのか、なぜ一緒に過ごしたいと思えるのかを言語化していくとわかりやすいはずです。

いかがだったでしょうか。

初めてやってみると難しいかもしれませんが、何度か繰り返してみるうちにあなたの感情が強く動くのはどんなときかわかってくるはずです。

興味のある方はぜひやってみてくださいね。

自分の価値観に沿った生き方を!

今回は本当の自分を生きるメリットとその方法について書いてきました。

本当の自分を知れると、常に自分の判断軸を持てるようになり、自分の意思で人生の舵取りをできるようになるので、一度時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。

「周りによく思われようとして、本当の自分がわからなくなってしまって苦しい…」という方にとって、この記事が少しでも本当の自分を生きるためのヒントになれば幸いです。