市場価値が高い人になるには?年代によって変わる必要な力を解説!

いきなりですが、これほどまでに個の力が試される時代があったでしょうか?

市場における個の価値は、今後ますます重要なものとなってきます。

皆さんがどのような企業に勤めるにしても、市場における自身の価値を意識することは非常に大切です。

今の仕事は将来的に自分のキャリアの土台となるのか?

転職をするときに、実績や能力をアピールすることはできるか?

といったことを常に頭のどこかで考えていなければ、変化の激しい現代において生き残っていくことは残念ながら難しいでしょう。

新卒であれば「会社に育ててもらえばいい」という風潮がありますが、転職組は空いているポストを埋めるための存在なので、会社が求めている人物像とスキルを持ち合わせていることが必須条件となります。

つまり、あなたのこれまでの実績や仕事への考え方を通して、いかに採用側に「この人ならうちに入って活躍してくれそうだ」と期待感を持たせられるかが鍵となります。

転職の際に求められるものは、具体的なスキル、実績、コミュニケーション能力、マネジメント力…など、挙げればキリがありません。

ところが、その中でも特に求められるものは、どうやら年齢によって異なるようです。

そこで今回はまず、20代、30代、40代の転職で求められる能力について紹介をし、それをふまえて、「自身の市場価値を高めるために、20代をどのように過ごすべきか」という本題に入っていきたいと思います。

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20代、30代、40代の転職の違い

転職という言葉でひとまとめにしがちですが、20代、30代、40代の転職では、それぞれ求められるものが異なってきます。

転職について、人材開発の本や各年代別のGoogle先生の検索結果を見ていくなかで、とある傾向に気付きました。

その傾向とは、、、

・20代は「やりたいことや深めたい分野を探す」転職

・30代は「築き上げてきた分野を深める」転職

・40代は「事業を作ることが求められる」転職

といった具合です。

では、20代の転職から順に見ていきましょう。

20代「やりたいことや深めたい分野を探す」転職

20代の転職で重視されているのは、おもに「地頭の良さ」。

実際のところ、大学で学んできたことを職場でダイレクトに活かす機会に恵まれる人は多くありません。

なので、キャリアの浅い20代に求められるものとはスキルや知識量ではなく、

これまでの人生で自分の頭で考え選択してきた経験によって磨かれた頭の良さ、つまり地頭の良さなのです。

今いる職場では若手には裁量権が無く、考える機会が極端に減ってきている…といった境遇に心当たりがある方は要注意です。

数年後に転職をしようとしても

「新卒の時にうちの会社を受けてくれたら採れたのに、社会人になってからの数年で仕事のやり方が染み付いてしまったせいで採用するのは厳しい」

という事態になりかねません。

地頭の良さの次に測られているものとして、「素直さ」と「扱いやすさ」があげられます。

素直な人はそうでない人よりも吸収力が高く、少ない期間で成長していくことが期待できます。

社内にうまく溶け込むことができるかという点も重要なので、素直な新人ほど重宝されるものはないでしょう。

扱いやすさも同様で、表向きには多様性を求めると言っていても、個性的すぎる新人ばかりをまとめるのはかなり骨が折れます。

彼らがエース級の社員になるまで育てる体力がある会社は少ないのが現状です。

その結果、会社が決めた方針に反発する人をあえて受け入れるよりも、比較的素直に従ってくれる社員が好まれるのは不思議ではないでしょう。

30代「築き上げてきた分野を深める」転職

30代はというと、

何をいってもとにかく「実績」を求められます。

20代の時は、自分は何が嫌で何にやりがいを感じるか身をもって経験できます。

しかし30代になると、これまでどんなプロジェクトに関わって実績を上げてきたのかということが問われます。

どれだけ大きな規模のプロジェクトに関わっていたとしても、その中での自身の役割をどう捉え、どう意思決定をしてきたかが重要となってきます。

実績を上げたこともなく、ただ前の会社に所属していただけの30代は、世間ではあまり需要がありません。

と、ここまで厳しいことを書いてきましたが、厳しいばかりではないのが30代の転職。

30代の転職ではキャリアの逆転が起きます。

なぜなら、実績で評価されるので裁量権の小さい大手企業ではどうしてもリーダーシップであったり小中規模のマネジメントを経験する機会が少なくなります。

なので、ファーストキャリアが思い通りにいかなくても20代で実績をあげることができる環境で働ければ十分に逆転が可能となるのです。

40代「事業を作ることが求められる」転職

さいごに40代。

20代、30代とは明らかに求められるレベルと質が変わってきます。

40代にもなると、どの会社でも管理職やそれ以上の役職につけるか、課長どまりなのかが決まってきます。

そんな状況で他社に転職するとしても、リーダーシップやマネジメント、実績を作ったなどということは特段有利な条件としては見られず、前提条件となってしまいます。

では、40代の転職に求められることとは、、、

それは、これまでに

・どんな人脈を築いてきたか?

・どんなビジネスを構想して実行してきたか?

・メンバーを鼓舞できる目標を掲げてその結果どうだったか?

・他者の実績をどのくらいあげることができたか?

などといった、どれだけ経営者に近い視点で事業へ参加してきたかといったことが問われるのです。

正直、会社にとって年齢が高い人を新たに迎え入れることは、あらゆる面で大きなコストです。

ただ、それでも欲しいと思われる人材は確かにいます。事業を描く力を持ち、かつビジョンを掲げ、人を動かすことができる人は、例え40代であろうと多くの企業で求められるのです。

どの年代にも共通すること

ここまで、20代、30代、40代の転職について話してきました。

ただ、調べていてどの年代でも共通して重要視されていることがあることに気づきました。

それは、「コミュニケーション力」、「会社にフィットしているか」、「情熱があるか」です。

「コミュニケーション力」

ここでいう「コミュニケーション力」とは、相手を気分良くさせられる力のことです。

相手の意図を的確に察し、的を外さずに、相手の考えの上をいく意見を返す力。人から一目置かれるために不可欠な力と言えるでしょう。

日本でも欧米でも、基本はプロジェクト単位で動きます。また、クライアントとも協業します。

チームで動くので、良好な関係を周りと築けるかどうかは非常に重要なこととなります。

「会社にフィットしているか」「情熱があるか」

続いて、「会社にフィットしているか」と「情熱があるか」についてです。

これらは、スキルではなく、あなたがこれまで仕事に対してどのようなスタンスで取り組んできたのかということが関係してきます。

会社をしっかりと研究した上で、求められるであろうポジションで、自分ならこういったアプローチを取るということをできるだけ具体的にアピールすることができれば、採用側は再現性を見出すことでしょう。

その際に、必ずしも表に出している必要はありませんが、情熱を持っているとわかってもらうことは大事です。

余談ですが、ウォルト・ディズニーやスティーブ・ジョブズはそれぞれ次のような名言を残しています。

”情熱を持つ1人は、情熱を持たない100人に勝る ウォルト・ディズニー”

”夢を実現できるか否かは、途中で諦めるかどうかにかかっている。 必要なのは強い情熱 スティーブ・ジョブズ”

これらをみても分かるように、情熱を持っているかどうかは非常に大切な要素となります。

なぜなら、情熱とは、何物にも勝る心の燃料であり、頑張る原動力となるからです。

苦しい時にも自分なりの意義づけをして踏ん張れるだけの情熱を持っていると判断されることは、企業の採用担当者からすると魅力的に映らないわけがありません。

20代の過ごしかた

20代、30代、40代で転職の際に求められる能力や、どの年代にも共通する大切なことを話してきました。

しかし、実際に働いていく中でしかやりたいことや深めていきたい分野などは分からないものですよね。

ただ、20代のうちに自分がやりがいをもって取り組めることをみつけられるかどうかで、30歳以降に選択肢を自分で選ぶことができる可能性は高まります。

そこで、20代におけるキャリアの選択で役立つポイントをご紹介します。

裁量権を重視する

30代以降は、これまでのプロジェクトにどのポジションで関わってきたか、意思決定をどのくらいしてきたか、ということが重要になると前述しました。

なので、あなたが現在所属している組織や入りたい組織が、何年目にプロジェクトリーダーのようなポジションを経験できるのかは重要な指標です。

全ての裁量が年次次第、という組織はもはや時代遅れとも言えるでしょう。

マーケット力を身につける

今回のタイトルにもあるように、市場価値とはつまりマーケットにおける価値です。

これからの時代は、手軽にユーザー情報を手に入れることができます。

ですので、ユーザーが求めているニーズをしっかりと捉え、自社のリソースを使って売れる商品を作っていくことができる人が重宝されます。

(マーケット力に関する記事:市場価値の高い人は、マーケット力の高い人。

考える癖をつける

30代、特に40代ではどんなビジネスを構想できるかが重要になってくきます。

なので、上が決めた仕事に対してただ取り組むのではなく、「全体のプロジェクトを考えた時に、この仕事がどんな意味を持つか」「自分に裁量があったらどう進めていくか」といったことを考える癖をつけることは大切です。

しかし、考える癖は機会が少なくなればどんどん衰えていくものです。ちょっとした出来事にも、少しでも頭を働かせる意識をもちましょう。

ぶれない軸を探す

最後は軸探しです。ぶれない軸を探すことはキャリアだけでなく、人生を通して非常に重要となります。

これまで生きてきて「何にワクワクしたか、楽しいと思ったか」を書き出してみましょう。

その上で、今後伸びそうな市場で、自分の心が踊りそうなことを仕事に選んでいくことがこれからの時代のキャリア選択の主流になってきます。

また、好きで得意なことが成長産業ではなかったとしても、TOP10%に入れれば十分に仕事にすることができます。

仕事に楽しさを求めても無駄。と諦める前に、自分の人生において仕事とは何なのか?ということをじっくり考えてみてください。

(軸探しに関連する記事:やりがいのある仕事の特徴と見つけるための5つのステップ

最後は一緒に働きたいと思えるかどうか

ここまで、いろいろ話してきましたが、人事担当者が最終的に判断するのは、スキルや経験を考慮した上で「この人と一緒に働きたいかどうか」という意見が圧倒的に多いです。

また、やりたいことや深めたいことに対する障壁は歳を重ねるごとにどんどん高くなります。

「人生の終焉に近づいて初めてやりたい事を見つけた」と気付いても手遅れです。ただ、今ならばまだ遅くはないはずです。

月に一回でもいいので、ゆっくり時間をとって自分は何がやりたいのか、仕事を通じて成し遂げたいことは何かとぜひ本気で考えてみてください!

ただ、今置かれている状況がどうしてもしんどくて自分とじっくり向き合う余裕のない方もいるでしょう。

すぐに環境を変えることはオススメしませんが、平日の起きている時間の大半を占める仕事において、自分の強みを発揮できない場所で戦い続けるのは決して良いとは言えません。

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