市場価値の高い人は、マーケット力の高い人。


 
いきなりですが、この世はマーケット(市場)というものでできています。

簡単に言うとマーケットは需要と供給でできていて、需要が高く供給が少ないとマーケットにおける価値は高い。

つまり、希少性があって、人々が価値があると感じると思うものや人の価値は高くなります。

「何となく言っていることは分かるけどなんか腑に落ちない」

「需要と供給なんてわかっているよ。だけど、いつもやっている仕事で具体的にイメージがわかない」

「今まで、お金が生まれるところなんて考えたこともなかった」

などさまざまな声があると思います。

では、少し大局的に考えてみましょう。

現代は、インターネットが普及し国の壁がどんどん低くなっていて、世界中の人と戦っていく必要があります。

これまでは、日本は人口が世界的に見ても多く十分にモノを作ったら売れる市場があったため他国に進出する必要がありませんでした。

一方で、韓国のアイドルや企業、EUの中で国土が小さく人口の少ない国家の企業は自国のマーケットだけでは立ち行かないので必死に知恵を絞って他国に対して積極的にビジネスを展開しました。

そのあおりを受けて、家電でいうならSAMSUNGなどの韓国企業の日本市場への参入によりシャープ、Panasonic、東芝などが大打撃を受けました。

また5年ほど前までは韓国や中国の製品は、価格は安いけど品質は悪いといった認識が一般的でした。なので、先進国でこれまで品質の高いものに慣れていた層が買うさいの心理的障壁を越えることは難しいものがありました。

しかし、ここ数年で韓国は他国に比べて高くなく良い品質のものを提供できるように。

すると、品質を懸念して購入に踏み切れなかった人たちが自国の商品をわざわざ使う必要がなくなってしまいました。

日本企業は、カメラでいえば画素数を上げるといったことや製品の機能を追加するといったことに熱中する傾向があります。

ただ、売り上げはユーザーがその商品やサービスを良いと思った時に発生するので常にユーザー目線で考える必要があります。



「シンプルさ」と「人と簡単に繋がれる」

ここで、現在世界的に成功している企業を見てみると大きく2つの共通点があります。

それは、「シンプルさ」「人と簡単に繋がれる」という点です。

ユーザーからすると、スマホのカメラの画素数が十分に上がりほとんどの要望を満たすことができます。

また、機能も玄人向けではなく分かりやすくて、使い心地がいいものが好まれます。

そして、知り合いや世界中の人に対して発信をして繋がることを重視するようになっています。

前置きが長くなりましたが、マーケット市場主義の現代において優秀な人とは学歴が高いことや、所属している企業の知名度などではどんどんなくなってきています。

現代における優秀な人とは、マーケットにおける価値が高い、つまり市場価値の高い人なのです。

ここで、市場価値を因数分解すると…

市場価値=知識・経験×マーケット力

とあらわせます。

知識・経験やマーケット力はそれぞれ下のように…

◇知識・経験:業界特有の知識や現場での成功や失敗した経験。
◇マーケット力:マーケットが求めていることが分かり、成果を出すことのできる能力。

もしあなたが組織を離れても生きていく力を身につけたいと思うのであれば、組織や上司に評価をされる人を目指すのではなく、顧客に支持される人を目指す必要があります。

しつこくなりますが、ビジネスにおいてはマーケットが全てで売れるものを決めるのは顧客です。

つぎに知識・経験を縦軸、マーケット力を横軸にして表を作ると下のようになり、それぞれのブロックを①〜④で順位付けすると…

上の表から、知識・経験が高くマーケット力も高い人は文句なく1位ですが、2位と3位がこのようになるのには理由があります。

少し前までなら、技術に対する知識や経験がマーケットにおける価値を高める上で優位になる指標でした。

しかし、現在はトレンドが変わりやすく一つの専門分野の知識や経験あるからといって優位とは言えなくなってきています。

ですので、

今市場で求められているもの、ユーザーが求めているものは何か?

自分たちのチームの強みを生かして顧客が喜ぶものは何か?

使える予算や資源で売れる商品を作るにはどうするか?

などを考えて実行して成果にコミットしていける人が市場に求められています。

また、もし全員がこういった仕事のスタイルになるとどれほど生産性が上がるのか、考えるだけでワクワクしますね。

日々の業務で出来るところから少しずつ意識して行動してみてはいかがでしょうか。

また、沢山ある記事の中で、この記事に行き着かれたというのであれば、ご自身の市場価値について興味がある方も多いかと思います。

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